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【MLB移籍2021】アーチー・ブラッドリーはフィリーズに決定!カムバッカーの恐怖を克服し、リリーフで開花したキャリア

PHI、ブルペンを強化!

 レッズの予算の関係上、ノンテンダーFAとなったアーチー・ブラッドリー(Archie Bradley)。28才という年齢、予測相場で間違いなく$7M以内というサラリーから、かなりの需要があると思われたものの、その動向はとても静かでした。

 1月も半ばに突入し、スプリングトレーニングまで1ヶ月を切った現地2021年1月14日、突如、ディールが成立。デーブ・ドンブロウスキが編成の中心となったフィラデルフィア・フィリーズに決定しました。

契約内容

 アーチー・ブラッドリーとフィリーズの合意内容は、下記の通りです。

  • 1年/$6M (2021)

 アーチー・ブラッドリーは2021年1月時点でMLSが5.112。本来なら調停のファイナルイヤーでしたが、上述の通りノンテンダーとなりましたので、FAとしての契約です。

 契約期間は単年。ボーナスなど付随条件が判明し次第、追記いたします。

 2020年のサラリーは調停で、$3.625M-$4.1MのレンジでDバックスと争われましたが、アーチー・ブラッドリー側が勝利。$4.1Mのサラリーを得ていました。今回の$6Mはほぼ相場通りの額に収まったというところかと思います。コロナ禍の影響で各クラブの収益が悪化したので、争奪戦による値段の競り合いが生まれなかったようですね。

後ろにホセ・アルバラードも

 フィリーズはすでに今オフ、トレードでレイズからホセ・アルバラードを獲得済み。

 ホセ・アルバラードは2020シーズン、ショルダーイシューなどもあり、ワールドシリーズのロスターには入りませんでしたが、彼がヘルシーなら、アーチー・ブラッドリーとともにゲーム後半に非常に強烈な布陣が完成。

 後ろがしっかりすれば、先発、中継ぎともに仕事がしやすく、尚且つ打線にも好影響が出ます。

 すでに強烈な布陣を敷いているメッツ、そして安定した強さを誇るブレーブスの牙城にフィリーズに挑む基盤が作られた形となりました。

残るピースはリアルミュート

 そしてその最後のピースとなるのが、FA捕手のJ.T.リアルミュートの獲得。彼の補強に成功すれば、フィリーズはナ・リーグ東地区の優勝争いにしっかりと食い込める形となりそうです。

 さらにFAのSS、ディディ・グレゴリアスも囲い込めれば、より大きな力となります。

アーチー・ブラッドリーとは?

 最後にアーチー・ブラッドリーのプロフィールを簡単に記します。

 1992年8月10日生まれの28才。ドラフトは2011年、Dバックスの1巡目指名。今でこそ、リリーバーとして確かな地位を得ていますが、もともとはスターターとして王道を歩む立場の投手でした。

デビュー戦でカーショウに投げ勝つ!

 2015年にメジャー・デビュー。そのデビュー戦は、2015年4月11日のチェイス・フィールドでのドジャース戦。相手先発はクレイトン・カーショウでした。

Just a moment...

 アーチー・ブラッドリーは6回を投げ、ドジャース打線を1ヒッターに抑える好投。味方打線が初回に1点を奪い、相手がカーショウゆえ、力むところですが、アーチー・ブラッドリーは集中力を切らさずに見事に仕事を成し遂げました。

 ちなみにこのゲームでメジャー初ヒットも記録しています。

 上の動画を見ていただきますと、ファストボールの球速は92-93mphですが、浮き上がるような軌道を描いています。見ている人に勇気を与えるような溌剌としたデビュー戦だったと思います。

カムバッカーが顔面を直撃したのもデビューイヤー

 華々しいデビュー戦を飾ったアーチー・ブラッドリーですが、このシーズンは8試合のみのスタート、2勝3敗、ERA 5.80という成績に終わりました。

 そうなってしまったのは2つの理由があります。

 一つは、4月28日のロッキーズ戦での事故。このゲームでカルロス・ゴンザレスのカムバッカーが顔面を直撃。アーチー・ブラッドリーは数分間起き上がることが出来ませんでした。

 最後はサムアップを見せ、自力で歩行しましたが、いっときは野手全員がマウンドに集まるほどの緊迫した場面となりました。

 2015年5月16日のフィリーズ戦でマウンドに復帰したアーチー・ブラッドリーでしたが、再びカムバッカーが襲うのではないかと恐怖に見舞われ、平常心に戻れませんでした。

 5月21日のマーリンズ戦、ジャンカルロ・スタントンと対した時に発作が出たと本人も認めています。このゲームは5回を投げ、被安打9、失点4でチームも敗戦。

 心理的なリハビリが足らないまま復帰したことが調子を崩す原因にもなりました。

 そしてルーキーイヤーに飛躍しなかった2つ目の理由ですが、ショルダーイシュー。結局、心理的な恐怖に打ち勝つため、腕を必要以上に強くスイングしすぎたため、とうとうショルダーイシューを発症。6月1日が最後のマウンドとなったのでした。

 デビュー2シーズン目の2016年は26試合に先発し、141.1イニングを投げ8勝9敗、ERA 5.02、奪三振 143。

リリーフに転向し、開花!

 思うような成績を残せなかった2シーズン。アーチー・ブラッドリーはついに2017年ローテーションスポットから外れてしまいます。

【2017Dバックス・ローテーション】

  • ザック・グレインキ: 17-7
  • パトリック・コービン: 14-13
  • ロビー・レイ: 15-5
  • タイワン・ウォーカー: 9-9
  • ザック・ゴッドリー: 8-9

 2017年、Dバックスのローテーションのメンバーは上記のような成績を残しましたので、厳しかったわけです。

 しかし、新たな役割が彼に与えられました。それがリリーバーへの転向。

転向後、ERA 1.73

 上記のローテーションメンバーは3人が二桁勝利を上げましたが、それを実現させた要素にアーチー・ブラッドリーの力も大いに関係しました。

 この年の成績は、63試合にリリーフし、3勝3敗、1セーブでERAが1.73!

 それ以降、2018年は76試合でERA 3.64、2019年は66試合でERA 3.52をマーク。押しも押されもせぬリリーバーとなったのでした。

 2020年のトレードデッドラインでレッズに移籍。今オフ、予算の関係でノンテンダーとなったという流れです。

 3年連続で60試合以上に登板していたアーチー・ブラッドリーには2020年のショートシーズンはむしろ肩を休ませる意味でよかったのではないかと思います。

 2020年はDバックス、レイズをあわせて16試合、18.1イニングでERAは2.95。レッズに移ってからは6試合で、ERAは1.17。

 さすがに1巡目ピックの逸材と思わせる華々しいデビュー戦から一転、恐怖症ととも戦いつつ、ついにリリーバーでその才能を開花させたアーチー・ブラッドリー。フィリーズではクローザーロールを任される可能性大です。ホセ・アルバラードとうまく登板数をシェアできれば良いなと思います。

 モーメンタムを作ることの出来る良い投手なので、活躍を期待したいと思います。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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