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【MLB2023】「動きが違う!!」ジョーダン・ローラー、Dバックスに新風を吹き込み、WCスポットへ押し上げる!

ジョーダン・ローラーのデビュー戦

 現地2023年9月7日、前日の記事にもしたためましたように、Dバックスのトップ・プロスペクトのジョーダン・ローラー(Jordan Lawlar)がメジャー・ロスターに入り、カブス戦に8番SSでメジャー・デビューを果たしました。

 Congratulations!

 ジョーダン・ローラーは3Bでの起用になるかと思ったのですが、トリー・ルベロ(Torey Lovullo)監督はヘラルド・ペルドモを3Bに、ローラーをSSに起用してきました。ローラーの打順は8番。

大谷、オニール、エリーとはまた違う凄さ

大谷選手

 我々メジャー・リーグ・ファンはここ数年、怪物級の選手が見られる幸運に遭遇しています。大谷選手のパフォーマンスがまさにそうです。ホームランキングが100mphの速球を投げて10勝をマークするなど考えられないことです。しかも日本人プレーヤーがやってのけているというのが勇気を与えてくれています。大谷選手の場合は数字も然ることながら、激しく消耗したであろう登板翌日にもDHで出場するなど、そのタフさがまた怪物級です。ダブルヘッダーのGm1で登板して、Gm2で出るなどという考えられないこともやってくれました。

 もっとも、今現在の腹斜筋の痛みはそういった無理もたたっているとは思うのですが、まずは完治して欲しいと思います。

オニール・クルーズ

 想像を超えたという点では、2022年にパイレーツのオニール・クルーズがその計り知れない素質を見せてくれました。打球速度、足、肩などすべてが一級品。

エリー・デラクルーズ

 オニール・クルーズ・レベルはそうはお目にかかれないだろうと思っていたその矢先、2023年にはレッズからエリー・デラクルーズというとんでもない素材の選手が出現。名前、体格、強烈なアーム等、オニール・クルーズとエリー・デラクルーズはイメージとして重なる部分が多いものの、エリー・デラクルーズのスピードと肩には驚かされるばかりです。そして愛嬌が良いのもエリー・デラクルーズの魅力でまさにスター街道一直線というところです。

 そんな強烈な怪物級とはまた一線を画す魅力があるのが今回デビューしたジョーダン・ローラー。

軽くイレギュラーなダブルプレーをこなす

 まず、驚かされたのがイレギュラーなダブルプレーを難なくこなしたところです。

 1回裏、Dバックスの先発はライン・ネルソン。カブスは先頭のマイク・トークマンが四球で出塁。

 次打者のニコ・ホーナーが投手ゴロを放った時です。まず、この投手ゴロをうまくさばいたライン・ネルソンが素晴らしかったです。バランスを崩しながらも処理しました。そしてダブルプレーを取るために野手並みのスローイングを披露。これがベース上ではなく、カバーに入ろうとしたジョーダン・ローラーの動線にドンピシャリ。ここまではライン・ネルソンが凄かったのですが、ここからがジョーダン・ローナーが凄かったところ。ローラーはライン・ネルソンの送球に応えるかのように不規則なリズムとなりながらも足でベースタッチ。そして少ないステップで1塁へスローイング。

 見事にダブルプレーを成立させました。これがメジャーでのファースト・プレーです。難なくこなした点に感動すら覚えました。

 そして4回表、メジャー2打席目となったジョーダン・ローラーは、三塁線に鋭い当たりを放ちます。これをカブス3Bのジェイマー・キャンデラリオが1塁へ送球するも、ローラーの足が気になったと見え、1塁への送球がショートバウンドとなり、ローラーがセーフ。メジャー初ヒットを放ちました。

 さらに守備でもう1つ。4回裏、ニコ・ホーナーの強烈なSSゴロにローラーが反応。スピン・スローでアウトにしました。球際の強さもよくわかる動きでした。

 メジャー初戦でこの動き。ちょっとこの先、相当面白い存在になりそうなジョーラン・ローラーでした。

 この日は、4打数1安打。8回裏の守備から交代となりました。これは守備力に加え、打撃でも4打席を経験したことから、トリー・ルベロ(Torey Lovullo)監督も太鼓判を押したということでしょう。

Dバックス、カブスとの初戦に勝利

 ワイルドカード枠を狙うDバックスにとって、このカブスとのシリーズは非常に重要な位置づけなのですが、見事に初戦を取りました。

 ライン・ネルソンが6回途中、2ヒッター、1失点と好投。見事にゲームメイクしました。打撃はトレードデッドラインで移ってきたトミー・ファムが初回に先制のソロHR、3回にはシングルで出たコービン・キャロルを塁に置いてケーテル・マルテが2ランHRを放つなど、Dバックスが3段階で得点を入れ、6-2で勝ちました。

 なお、当たっている鈴木誠也選手は4-1で3塁打を放っています。鈴木選手はDバックスからマークされているでしょうね。

 この勝利により、Dバックスがワイルドカード枠で前日の4位から3位の枠内に入っています。

#ClubWLW%GB to MIA
1PHI7762.554
2CHC7665.539
3AZ7368.518
4MIA7268.5140.5
5CIN7369.5140.5
6SFG7070.5002.5
現地2023年9月7日終了時点のNLWC順位

 入ったと言っても日替わりで順位が替わるほど混戦ですので、ローラー効果でこの混戦から突き抜けたいDバックスというところです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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