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【MLB Pre2025】レッドソックス、ブライアン・ベイヨーが開幕IL、ラファエル・デバースは間に合う見込み

クラブ・アイコンの2トップの状況

 現地3月27日にグローブライフ・フィールドでレンジャーズとの開幕戦を控えるレッドソックスですが、開幕まで残り11日でブライアン・ベイヨー(Brayan Bello)とラファエル・デバース(Rafael Devers)は未だグレープフルーツ・リーグに出場しておりません。

 そんな中、現地2025年3月11日、ボストン・レッドソックスはクラブのアイコン的な存在の2人の状況を明らかにしました。

レッドソックスはメキシコでのゲームもあり

 なお、レッドソックスは開幕前のイベントとして、現地2025年3月24、25日にメキシコのヌエボ・レオン州モンテレイでスルタネス・デ・モンテレイ(Sultanes de Monterrey)とのエキシビション・ゲームを行います(MLB in Monterrey)。

ブライアン・ベイヨーは開幕IL

 2025年5月17日の誕生日で26歳になる右腕のブライアン・ベイヨーは、クラブ・レジェンドのペドロ・マルチネスの指導もあり、めきめきと力をつけ、2024年は30先発で162.1イニングを投げ、14勝8敗、ERA 4.49をマーク。ベイヨーは2023年も12勝をマークしていますから、2年連続で2桁勝利を達成。

 そんなエース的存在のベイヨーですが、このスプリング・トレーニングでは開始時から右肩の炎症を患い、ペース・ダウンを余儀なくされて未だ対外試合での登板はなし。

2024年も4月に一時離脱

 ブライアン・ベイヨーは2024年はオープニング投手を務め、新ピッチング・コーチのアンドリュー・ベイリー効果が炸裂する中、4月は先発投手としていずれも5イニングをクリアー。2024年4月19日のパイレーツ戦では、6イニングで1ヒッター、スコアレス投球を披露。さあ、これからという時に右広背筋を傷め、15 Day IL入り。その後はほぼIL期間通りに5月半ばに復帰。上述の成績を残しました。

 今回の右肩の炎症もこれとほぼ一致する箇所かと思われます。

ベイヨーは開幕ローテ数回の離脱の見込み

 心配されていたのですが、現状は回復傾向にあります。現地12日にはライブBPも行う予定。これからより実戦形式の登板を増やす予定ですが、この残り期間なのでアレックス・コーラ監督も11日にベイヨーの開幕ILを発表しました。

 コーラによればレンジャーズとの開幕シリーズの時期にベイヨーはトリプルAウースターでの最終チューニングを行い、状態が良けばその後に復帰する予定なので、うまく行けば開幕後にローテーションを外れる機会は1回か2回で済む見込みです。

  よって、このまま順調に回復することを祈るばかりです。

カッター・クロフォードもIL

 そして2024年4月に高品質投球を連発し、最後までローテーションを回して9勝(16敗)をマークしたカッター・クロフォードもこの春は右膝を傷めて現在は調整中。開幕ILが決定しております。

レッドソックスの開幕ローテ

 そんな2人が離脱しているレッドソックスですが、オープニングは今オフの目玉補強であるギャレット・クロシェに任せることは決定的です。ギャレット・クロシェの現地2025年3月11日時点のグレープフルーツ・リーグの成績は3試合、6.1 IPで14 SOでERA 0.00。もはや無双状態です

 そして順番はともかく、ローテーションはギャレット・クロシェ、タナー・ハウク、ウォーカー・ビューラー、そしてルーカス・ジオリトのフロント4として稼働していく見込みです。

 4月に15連戦を控えるレッドソックスは当初はブライアン・ベイヨーとカッター・クロフォードを含めた6人ローテーションで回す見込みでしたが、彼らが離脱したため、NO.5、NO.6にリチャード・フィッツ、クイン・プリースター、クーパー・クリスウェルらを候補して考えております。

ラファエル・デバースの状況

 そしてもう一人心配なのが、レッドソックスの攻撃の中核、ラファエル・デバースです。

 ラファエル・デヴァースも遅れております。当初レッドソックスは、デバースが3月5日にグレープフルーツ・リーグにデビューすると発表していましたが、その後12日(水)となり、さらに15日(土)に延期されました。

肩の痛みとスイングの矯正中

 ではラファエル・デバースは故障でもしているのか?というと大きな怪我ではないのですが、スイングの際に肩に痛みがあった模様。ここは詳細は明らかになっていません。

 デバースは2024年終盤にファストボールに振り遅れるシーンが目立ちました。デバースを見ていると、2022年頃からその傾向はあったように思います。特にシーズン終盤に出ていたように思います。

 その原因はどうやらこの肩の痛みにあったようで、振り出しに大きく影響していた模様。ただ、肩のどこかに断裂などのひどい損傷はなさそうなのでそこは安心して良さそうですが、軽度の損傷くらいはあったのかもしれません(詳細はわかりません)。

 さらに、肩の痛みをカバーするあまり悪い癖がついてしまい、ここ数週間はスイングの矯正をメインに行っている模様。

 現地2025年3月11日、コーラはデバースが取り組んでいることについて、すこしだけ明らかにしました。まず、スイングの全体的な軌道はポイントを押さえて、そこはさすがというものがあるものの、肩の痛みのためにインコースのスイングに問題が出ていたと。この春はそれに取り組んでいて、全体的な進捗としては、その修正も出来てきており、インコースの打撃にかなりの手応えを感じていると。

 これにより、昨年後半に逃していた左中間への打球も増えるであろうと、非常に具体的です。

開幕は間に合う公算

 このようにラファエル・デバースも遅れておりますが、スイングは続けており、現地12日にはクロシェットとビューラーを相手にライブBPを行う予定。ここで現在地をはっきりとさせ、さらに残り期間でチューンナップしていくので、このまま順調に行けば開幕には間に合うのでは?という公算になっています。

開幕3Bはブレグマンが濃厚

 そして3Bでの出場を希望しているデバースは、守備には影響はないものの、このような状況ですので、打撃に専念するという意味でもDHでの出場が濃厚です。そして3Bは今オフに獲得したアレックス・ブレグマン・・・その布陣で行きそうです。 もっとも、11日の時点でコーラはそこは明言しませんでしたが。

吉田、ローマン・アンソニーは?

 CFはジャレン・デュラン、ユーティリティー的存在のセダン・ラファエラは2B、もしくはOFの空いたスポット。また2Bにはクリスチャン・キャンベルも控えており、吉田選手は打撃が好調なら・・・という非常に厳しい状況ですが、スプリング・トレーニングでは内容は良さそうです。

 RFは本来は2024年のGG賞受賞者で打撃もいいウィリャー・アブレイユ(Wilyer Abreu)ですが、ウィリャー・アブレイユはキャンプ序盤から体調が悪く、まだスイングを再開していない状況。ちょっと心配です。

 空いたRFにはトップ・プロスペクトのローマン・アンソニーが入るかもしれません。しかし、現時点ではスプリング・トレーニングで6HRと大当たりのトレイス・トンプソンも候補です。

 トレイス・トンプソンはドジャース時代の2023年に開幕戦で3HRを放ったことがありましたね。

C・ブレスローCBOは奇跡的な補強

 このような状況ゆえに、もしも投手ではギャレット・クロシェとウォーカー・ビューラーがいなければかなり厳しい状態であったと言えますし、よくアレックス・ブレグマンも獲得していたなと思います。ブレグマン獲得で、クリスチャン・キャンベル、ボーン・グリッソム、マーセロ・マイヤーらのプロスペクト達の出場機会は危ぶまれますが、それでもビッグリーグ・レベルで他クラブと戦うにはブレグマンのようなベテランが必要。

 クレイグ・ブレスローは今オフ、いい仕事をしたなと改めて思う次第です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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