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【MLB2025】レッドソックス、ギャレット・クロシェと6年の延長契約で合意へ

BOSとクロシェとのエクステンション

 現地2025年3月31日、ボストン・レッドソックスは今オフにホワイトソックスからトレードで獲得したギャレット・クロシェ(Garrett Crochet)との延長契約に合意しました。

 ギャレット・クロシェは今スプリング・トレーニングでは無双状態。IP 15.2に対してSO 30でシーズンIN。そして現地2025年3月27日のレンジャーズとのオープニング・ゲームで当然のごとくNO.1ローテーションとして先発を務め、5回、被安打5、失点2(自責点2)、BB 2、SO 4でゲームメイクし、チームを勝利に導きました。

 今季以降も投手の柱として稼働していく、そんなギャレット・クロシェとの延長契約を熱望する声も多かったです。

契約内容

延長は2026年から

 レッドソックスとギャレット・クロシェの延長は2026年からの6年間となります。

  • 1年/$3.8M (2025) : 調停を避けて2025年1月にサイン
  • 6年/$170M (2026-31)
    • 2027-31のサラリーはサイ・ヤング賞の投票結果次第で$2M/年アップ
    • 2030 ワールドシリーズ終了後にオプトアウト可能
    • トレード・アサインメント・ボーナス:$2M (もしトレードの場合)

MLSは4.028(2025/1) 

 ギャレット・クロシェの2025年開幕時のMLSは4.028。2024年シーズンがクロシェにとっては調停の1stイヤーだったのですが、2024年のサラリーはホワイトソックスと1年/$0.8M (2024)でメジャー最低年俸に少し色がついたような程度の設定でした。

 2024年12月にレッドソックスにトレードとなり、2025年は調停資格の2ndイヤーということで同年1月に調停を避けて一旦は1年/$3.8M (2025)でサイン。この時から上書きするプランもあったのですが、実際の合意は今に至りました。

オプトアウトあり

 ギャレット・クロシェの誕生日は1999年6月21日。現時点では25歳ですが、6月の誕生日で26歳。この延長契約の期間は2026年の27歳からスタートして20231年までの6年間なので、クロシェが32歳までのシーズンとなります。

 また、この契約には延長5年後の2030年終了後に「オプトアウト可」が入っているので、現時点では6年マイナス1年の5シーズンがミニマムの期間となります。

 ただ、契約期間は2025年から始まっているので、2025年の1年とオプトアウトまでの5年の計6年はレッドソックスの管理下。そしてオプトアウトしなければ計7年が管理下ということになります。

ギャレット・クロシェとは

 2020年のドラフトでホワイトソックスの1巡目で指名されてプロ入りしたクロシェは同年の9月に即デビュー。このシーズンは開幕が7月末で、しかもマイナーがキャンセルされたシーズンでしたから、マイナーへ経ずにデビューしたという強烈なエピソードを持ちます。

 当初から100mphを超える豪球を投げ、非常に注目され、2020年はリリーフで5試合、6.0 IPでBB 0、SO 8でERA 0.00。

 2021年は早速54試合に登板し、54.1 IPでBB 27、SO 65で3勝5敗、ERA 2.82をマーク。BB%は11.7でリーグ平均の8.6%を上回りましたが、SO%は28.3とリーグ平均の22.9%を大きく上回りました。

 更に飛躍が期待された2022年、クロシェは4月にUCLへのダメージを負い、トミー・ジョン手術を行うこととなりました。2022年は登板なし。

 復帰したのは早く、2023年5月18日にはマウンドに戻ったのですが、リリーフで10試合登板した後、今度は左肩を傷めて6月半ばから離脱。シーズン終了間際の9月22日に復帰したものの、2023年は13試合でERA 3.55、BB9が9.5と手術後の影響を感じさせるシーズンでもありました。

 2024年、スプリング・トレーニングで5試合に登板し、そのうち先発を2度行い、12.2 IPでERA 2.13をマークしたクロシェは先発に転向。

 現地2024年6月13日には7イニング、102球を投げ、被安打2、失点1、自責点1、BB 2、SO 13をマーク。この日の登板で、クロシェはキャリア最初の15登板で20BB未満で116奪三振をマーク。この15先発/20BB未満の登板の投手としては歴代2位の奪三振を記録。

 さらにこの日は102球を投げて、71球が4シーム、30球がカットボール、1球がチェンジアップ。ノン・ファストボールはたったの1球だけで13奪三振を達成したという痺れる投球内容を披露しました。 

 ただ、このゲームは試合には勝ったものの、リリーフが打たれて勝ち星が消えてしまったという悲しいエピソードも添えられました。

 2024年は32試合に先発し、146.0イニングで6勝12敗、ERA 3.58。奪三振は209を数えました。SO%はなんと35.1%を記録しました。クロシェの素晴らしいところはBBが少ないところで、このシーズンもBB数は33でBB%は5.5。

 2024年、ホワイトソックスは121敗を喫しました。その中でこの数字ですから、それこそ強いクラブにいればどれだけ数字を上げていたかわかりません!!

 ギャレット・クロシェの今後の活躍が期待されます。

 ホワイトソックスからクリス・セールを獲得した流れと非常に似ているので、2018年のワールドシリーズ制覇のときのようにクロシェの活躍に期待したいと思います。

 開幕してBOS打線はあまりに冷え込んでいますが、一時的なものとして頑張ってもらいたいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

  

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