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【MLB2025FA】レンジャーズがジョク・ピダーソンと2年/37Mドルで合意

レンジャーズ、ピダーソン獲得で打線に刺激

 現地2024年12月23日のこととなりますが、テキサス・レンジャーズがDH候補としてDバックスからFAとなっていたジョク・ピダーソンと2年で契約合意となっています。現地2024年12月25日時点でまだオフィシャルにはなっておりません。

契約内容

 両者の合意内容は大筋で以下の通り。

  • 2 年/$37M (2025-26)
    • 2025年のワールドシリーズ終了後にオプトアウト可

 非常に生産的な打撃のジョク・ピダーソンがAAVで$20M未満の$18.5Mで合意しております。特筆は1年目終了後にオプトアウト可となっている点。

 ジョク・ピダーソンはその前のDバックスとの契約では1年/$12.5M (2024) + 2025 $14M ミューチュアル・オプション($3Mバイアウト)でしたが、2025年のオプションをピダーソンの方から拒否してFA市場に。

 その甲斐あって今回は単価がずいぶんと上がってはいるのですが、上述のように生産的な打撃をしている割には$20Mを超えないというのは本人的にもやや残念なところではないでしょうか。

単価が20Mドルを超えない訳

プラトゥーン起用

 単価がドンと上がらないのは1つはプラトゥーン起用をしたくなる数字が挙げられます。

 左打席のピダーソンは2024年は右投手に対して.281/.392/.531、OPS .923と素晴らしい数字を残したものの、左投手に対しては、.219/.405/.344、OPS .749とガクンと下がるほどの差があります。キャリアを通じては右投手に対しての打率が落ちるものの、差は2024年のそれとさほど変わりません。

OFの守備が期待できず

 また、彼のOFの守備は期待できず、2021年から2024年までの3年間にOFを守ったのは年間で30試合未満。2024年に至っては一度もグラブをはめず、DHかPHでの起用のみでした。

 この2点が単価が$20Mを超えない要因になるかと思われます。

2024年に打撃が落ち込んだTEXに刺激

 2023年に念願のワールドシリーズを制したレンジャーズ。もう破壊力満点の打線で、レギュラー・シーズンの打率は.263でMLB NO.2、HR 233はMLB 4位、二塁打 326はMLB 2位、安打数 1470はMLB 2位などとにかくチームの打撃成績はMLBのトップランクを記録。

 ところが、2024年はチーム打率 .238でMLB 21位、HR176はMLB 18位、2塁打 220はMLBワーストと惨憺たる打撃不振に陥りました。

 コーリー・シーガーは頑張ったのですが、マーカス・セミエンはやや落ち、アドリス・ガルシアもHRは10本減り、若手のジョシュ・ヤング、エバン・カーターが怪我で長期間離脱したのも大きかったです。

 レンジャーズにとって、ジョク・ピダーソンの加入は、打線に刺激を与えることは間違いなく、とりわけ、2024年のDHは打率が.205と致命的だったものを大きく変えるインパクトを与えそうです。

SeasonBAOBPSLGOPSHRRBI
2024.275.393.515.9082364
2024年のジョク・ピダーソンの成績

 ピダーソンの加入はドジャースでチームメイトだったコーリー・シーガーを補完することになりそうです。またレンジャーズは12月半ばにマーリンズからトレードで右打席のジェイク・バーガーを獲得しており、彼の長打力とともにジョシュ・ユングとエバン・カーターがヘルシーな状態に戻れば、かなり強力な打線を形成することに。

あとはリリーフ

 そうなると、投手陣はローテーションではジェイコブ・デグロムがトミー・ジョン手術から復帰後初のフルシーズンとなり、ネイサン・イオバルディーとも再契約。クマール・ロッカー、ジャック・ライターの台頭も期待され、かなり層が暑いです。

 あとはFAとなっているホセ・ルクラク、カービー・イェーツ、デービッド・ロバートソンの穴をどうするか?というところに。

 レンジャーズは贅沢税が2023年は閾値の$233Mに対して$242M、2024年は閾値$237Mに対して$268Mと2年連続で超過。

 2025年はここまでは閾値$241Mに対して$223Mというところ。これはピダーソンのAAV $18.5Mを加えた数字です。ラインまであと$18M程度。

 ブルペンはすでにホビー・ミルナー、ジェイコブ・ウェブ、ロバート・ガルシアを加えたとはいえ、まだ1人か2人は足りません。果たして閾値超えを決断するのか、あるいは閾値内に抑えるのか。

超えないことには抑えは取れないと思うのです・・・。はたまた誰かをトレードに出してそこをカバーするのか?

 レンジャーズの動向は興味深いですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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