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【MLBトレードデッドライン2022】レッズのルイス・カスティーヨはマリナーズに決定

マリナーズ、2001年以来のPSへ攻勢

 現地2022年7月29日、レッズのエース、ルイス・カスティーヨのマリナーズへのトレードが決定しました。

 現地8月2日のトレード・デッドラインまであと5日と迫る中、注目右腕を抑えたのは現在ア・リーグ西地区2位で、ワイルドカード枠に2位のマリナーズでした。首位アストロズとのゲーム差が12.0と開いている中、何が何でもこのスポットはキープすべく、攻勢をかけた形となっております。

 かなり高い確率ですが、マリナーズがポストシーズンに参戦したとすると、イチロー選手のルーキー・イヤーで116勝を上げた2001年以来のこととなります。昨シーズンはあと1歩で涙を飲んだので、今季はその確実性を積み上げるがごとく、アグレッシブに動きました。

 ルイス・カスティーヨの争奪戦にヤンキースも参加した中、よく獲ったと思います。後述するぷるスペクトの質が一番良かったのでしょうね。

トレード概要

 前日の記事にも書きましたが、レッズは今夏もファイヤー・セール状態です。ついにエースも出すことになりました。

マリナーズGet 

  • ルイス・カスティーヨ(Luis Castillo/29)RHP

レッズGet

  • ノエルビ・マルテ(Noelvi Marte/20) SS/右投げ右打ち
  • エドウィン・アローヨ(Edwin Arroyo/18) SS/右投げ両打ち/2021年2巡目
  • リーバイ・スタッド(Levi Stoudt/ 24) RHP-SP/2019年3巡目
  • アンドリュー・ムーア(Andrew Moore/22) RHP-RP/ 2021年14巡目

マリナーズ、カスティーヨを2023年もキープ可

 ルイス・カスティーヨの今季のサラリーは1年/$7.35M(2022)。これは2022年3月22日に調停を避けてサインしたものです。

 そのルイス・カスティーヨのMLSですが、2022年1月時点でまだ4.101。今季は開幕時に怪我で出遅れましたが、フルシーズンとカウントしたとしてMLS 5年強ですから、今季終了時点でFAまであともう1年あります。

 マリナーズはルイス・カスティーヨを2023シーズンも支配下に置ける上に、2023年のサラリーはMAXで$12Mとの試算も出ているので、FAで獲得するより安いです。がむしゃらに獲りに行って正解と言えるでしょう。

レッズへ動くプロスペクト

 その代償はプロスペクト達ということになります。結構、いいプロスペクト達が出ました。

【CIN】ノエルビ・マルテ/SS

 まず、かなりいいのがノエルビ・マルテ。こちらはドミニカ共和国出身の20才。誕生日が2001年10月16日ですから、今年の10月の誕生日で21才になります。

 MLBパイプラインのPre-2022のランクでも11位に入る逸材。

 2019年、19才でプロデビューし、ドミニカ・サマー・リーグで65試合、262ABで打率.309、HR9をマーク。

 2020年はマイナー・キャンセルの影響を受けました。

 2021年はクラスAとクラスA+に所属。両レベルを併せて107試合に出場し、444-121、打率.273、OBP .366、SLG .460、HR17、RBI 71、盗塁24をマーク。

2022年はクラスA+で84試合に出場し、打率.270、OBP .360、SLG .460、HR 15、RBI 55、盗塁23をマーク。今季の成績はまだ途中の成績なので、前年よりはかなり進歩しているのがわかります。安打だけでなく長打も打て、しかも走れると。5ツールと言っていいと思います。

 レッズの次世代SSは間違いないところです。移籍早々、レッズのプロスペクト・ランクで1位になりました。

【CIN】エドウィン・アローヨ/SS

 エドウィン・アローヨもいい選手です。2003年8月25日生まれで18才。今年の8月の誕生日で19才になります。プエルトリコ出身ゆえにドラフトにかかり、2021年の2巡目指名です。

2021年に17才でプロデビューを果たし、この年は21試合のみの出場でした。2021年の年またぎでドミニカ・ウィンター・リーグにも参加。

 2022年はクラスAに所属。87試合で364-115、打率.316、OBP .385、SLG .514、HR 13、RBI 67。こちらも早速、レッズのプロスペクト・ランクで6位に入っています。

 ノエルビ・マルテとの二遊間も期待できます。

【CIN】リーバイ・スタッド/RHP

 リーバイ・スタッドは1997年12月4日生まれの24才。2019年のマリナーズの3巡目指名。2020年はマイナー・キャンセルの影響を受けました。

 プロデビューは2021年でこの年はクラスA+とダブルAに所属。81.2イニングを投げ、ERA 3.31、SO9は9.5、BB9は4.1。

 2022年はダブルAで投げており、ここまで87.0イニングでERAは5.28。SO9は8.5でBB9は2.3。コントロールは改善しています。こちらはレッズのプロスペクト・ランクで15位に入っています。

【CIN】アンドリュー・ムーア/RHP

 アンドリュー・ムーアは1999年8月11日生まれの22才。まもなく23才になります。2021年のマリナーズの14巡目。2021年はルーキーとクラスAで19.1イニング。こちらはプロとしての腕試しというシーズン。

 2022年はクラスAで32.1イニングを投げ、ERAは1.95。SO9は16.1を誇ります。BB9は4.7とコントロールに課題はありますが、非常にパワフルな右腕でSO9が示す通り、このイニング数で奪三振が58。

 早目のブルペン・デビューがあり得る投手です。まずはダブルAでどれだけ精度が上がるかというところで、非常に面白い投手です。

マリナーズ、強烈なスターター陣へ

 さて、ルイス・カスティーヨですが、こちらは1992年12月12日生まれの29才。ドミニカ共和国出身。

 デビューは2017年6月23日で、24才の時です。

 デビューイヤーからローテーションに入り、2018年に169.2イニング、2019年に190.2イニングに登板。2019年は15勝8敗、ERA 3.40をマーク。

 短縮シーズンの2020年も12試合に先発しています。

 2021年は33スタートと先発としては皆勤賞のような登板数を誇り、187.2イニングを投げましたが、8勝16敗と大きく負け越してしまいました。レッズは83勝79敗で地区3位に入りました。

 2022年はオープニング時に肩を傷め、数週間出遅れました。ここまで14試合に先発し、85.0イニングで4勝4敗、ERA 2.86。ERAはこのペースで行くとキャリア・ハイになりそうです。

 そんなルイス・カスティーヨを加えたマリナーズですが、ご覧のようなローテーションに。

【マリナーズ・ローテーション】

  • ローガン・ギルバート(25) RHP: 10-4/ ERA 2.78
  • ロビー・レイ(30) LHP: 8-7/ ERA 3.90
  • マルコ・ゴンザレス (30) LHP: 6-10/ ERA 3.66
  • クリス・フレクセン(27) RHP: 7-8/ ERA 3.75
  • ジョージ・カービー(24) RHP: 2-3/ ERA 3.50
  • ルイス・カスティーヨ(29) RHP: 4-4/ ERA 2.86

 まだ、マット・ブラッシュ(2勝3敗)もおります。

 非常に厚いです。

 先発がゲームメイクする確率が非常に高いです。ブルペンは昨年に引き続き、いいです。ポール・セワルド、ペン・マーフィー、アンドレ・ムニョス、ディエゴ・カスティーヨ(現時点では15日IL)、エリック・スワンソンがいい働きぶりを見せています。

 後は打線です。エンゼルスと大乱闘のあったジェシー・ウィンカーがもう少し打率が上がれば、言うことなしですね。

 そう言えば、ジェシー・ウィンカー、エウヘニオ・スアレス、そしてルイス・カスティーヨとまるでレッズ同窓会となりましたね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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