スポンサーリンク

【MLB2022】ランス・リンが右膝手術で4週間以上の離脱が決定!カバーするのはコペックと誰?

ランス・リン、とうとう右膝を手術

 現地2022年4月4日、ホワイソックスの大黒柱で2021シーズン、サイ・ヤング賞のファイナリストにもなったランス・リンが右膝の腱を部分断裂。手術が必要となり、最低でも4週間の離脱が決まりました。

Lance Lynn Stats, Height, Weight, Position, Rookie Status & More | Baseball-Reference.com
Check out the latest Stats, Height, Weight, Position, Rookie Status & ...

 2021シーズンの最中から爆弾のようにランス・リンを悩ましていた右膝がついに悲鳴を上げたというところでしょうか。ただ、完全断裂ではなく、部分断裂で、言い方によっては損傷。不幸中の幸いで、焦らずにじっくり直せば、復帰もそれほど遠くない見込みです。

4週間+チューンナップで1ヶ月以上離脱

 ランス・リンの復帰のタイムテーブルですが、術後にスローイングが出来るまでに4週間が見込まれています。そこから投球を開始し、足の状態を見極めながら仕上げて行き、さらに実践でのチューンナップも含めるとメジャーのマウンドに上がってくるには少なくとも1ヶ月はかかりそうです。

 もしも、膝の回復度合いが芳しくなければ、さらに延びる見通し。二次災害を防止するためにも、ゆとりのあるスケジュールで治してもらう方がよいように思います。

2021年前半は無双状態

 ランス・リンは2021シーズン、11勝6敗をマークし、サイ・ヤング賞の投票で3位に入りました。

 サイ・ヤング賞の数字としては物足りないものですが、前半が圧巻だったのです。ランス・リンは7月25日までに10勝3敗をマーク。この時点ではサイヤング賞当確が出てもいい絶好調ぶりでした。特に、5月に至っては6戦に先発して5勝0敗という無双ぶりを披露。

 しかし、ここで残念になってくるのが、右膝の痛み。今回の手術箇所です。ランス・リンの勢いをもぎ取るのは威力が十分過ぎるほど、彼の足を引っ張ったのでした。

 結局、ランス・リンは8月以降は9試合に先発して、1勝3敗と前半の勢いが完全になくなってしまったのでした。

ERAタイトルはイニング数が足りず

 ランス・リンの2021シーズンのERAは2.69。2021年、ア・リーグのERAのタイトルを獲ったのはロビー・レイ。その数字は2.84です。

 ロビー・レイより数字がよかったのに、どうしてタイトルを獲れなかった?と思いますよね?それはIP(イニング・ピッチド)の数字が関係してくるのです。

ERA

 ERA自体は古い指標でもあります。投手が失点を抑えることを評価する指標。正確に実態を表すこともあれば、そうでないこともあります。

 だいぶ前から叫ばれていることなのですが、ERAのイニング・ピッチドのしきい値を見直す時がもう来ています。投手が先発完投する時代ではありませんからね。

 現時点では投手がERAやWHIPのような率で表すスタッツの争いに参加するには、出場したクラブの試合ごとに少なくとも1イニングを投げる必要があるという昔からの数字があるのです

 もう少しわかりやすく書くと、162試合すべてのゲームで1イニング以上投げないといけないという決まり。要は、ERAのタイトル争いをするには162イニングを投げる必要があるのです。

 2021年、ランス・リンの名前はERAのリーダーに入ったかと思えば、すぐ引っ込むというのを繰り返しました。特に後半戦はそうで、イニング数が足らなくなりました。リンのIPは157.0。

 ERAのタイトルに参加するのに必要なイニング数はシーズン途中であれば、クラブのその時点での試合数と考えればいいと思います。

ホワイソックスのローテーション

 ランス・リンが離脱したことにより、1ヶ月かあるいはそれ以上の期間でホワイソックスは大黒柱がいなくなりました。

【ホワイソックスのローテーション】

  1. ランス・リン(1ヶ月以上サイドラインに)
  2. ルーカス・ジオリト
  3. ディラン・シーズ
  4. マイケル・コペック
  5. ダラス・カイケル

コペックがカバー

 ジオリトから順に繰り上がるのですが、2022年のホワイソックスは豪腕マイケル・コペックに大きな期待がかかりそうです。

 楽しみです。

 それでもあと1人不足しているのですが、そのスポットに元フィリーズのビンス・ベラスケスが入ってくるかもしれません。

 ぜひとも彼には先発枠を勝ち取ってもらいたいと思っています。なぜなら、ピッチャーらしいピッチャーだからです。もっともこれは個人の好みになってしまいます。下記の埋め込みは2016年4月14日のものでだいぶ昔のものです。今はこの時とは違うのは明白ではあるのですが、まだ29才なんです!

 よければ下記の記事もご覧になってください。

 とにかく、ランス・リンの膝が良くなれば良いですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】ネイサン・イオバルディがローテーター・カフを傷めてシーズン・エンドの見通し!
【MLB2025】エンゼルス、ジェイコブ・デグロム先発のレンジャーズに4-0でシャットアウト勝利
【MLB2025】ザック・ウィーラー、胸郭出口症候群(TOS)と診断される!手術必至で2025年のシーズン・エンドが濃厚
【MLB2025】ドジャース、フリーマンの2発と大谷の45号でパドレスに快勝!山本が11勝目をマーク
【MLB2025_8月】パドレスが盤石の試合運びで連勝して単独首位へ!ドジャースはたったの2安打
【MLB2025】ギャレット・クロシェが11Kで14勝目!レッドソックスは12得点!
【MLB2025】ブライアン・ベイヨーが7回スコアレス投球!レッドソックス、ヤンキースに1-0で勝利
【MLB2025】シェーン・ビーバー、TJから華麗に復帰!!6回9Kの快投を披露
【MLB2025】不全骨折(ヒビ)のまま強行出場を続けたカイル・タッカーが34日ぶりにHRを放ち、勝利に貢献!
【MLB2025】デバースがいなくなってもアンソニーが!レッドソックス、ブロンクスでの熱戦を制す
【MLB2025】ドジャースが悲惨な敗戦!ロッキーズに完敗。先発の大谷は打球が足に直撃して途中退場
【MLB2025】ドジャース、大谷の44号HR & A・コールの活躍でロッキーズに完勝!
【MLB2025_8月】ドジャースが底力を発揮してパドレスをスウィープ!直接対決の勝ち越しも決め、優位に立つ
【MLB2025】フィリーズのザック・ウィーラーが右肩付近の血栓のため、15 Days ILへ
【MLB2025】アストロズのジョシュ・ヘイダーは左肩関節包の捻挫と判明。しかし、PSでの復帰に意欲
【MLB2025_8月】PCAが復調の3安打!しかし、スピードが裏目に出るミスも出てカブスは敗戦
【MLB2025】ナショナルズ、ナサニエル・ロウをDFAに
【MLB2025】ブルワーズが12連勝を達成!8月は負け無し!(追記:14連勝でフィニッシュ)
【MLB2025_8月】大谷が5回のマウンドに上がるも、初勝利ならず!LAAは年間でLADをスウィープ!
【MLB2025】大谷が勝ち越しの43号!しかし、ドジャースはサヨナラで敗戦し、パドレスに並ばれる
【MLB2025】ドジャースのトニー・ゴンソリンが今季終了。インターナル・ブレース手術を実施
【MLB2025】ミルウォーキーが洪水被害に遭うも、ブルワーズは0-5から大逆転してメッツをスウィープ(今季2度目の9連勝)!
【MLB2025】大谷が40号HR!ドジャースはスネルも好投し、トロントに大勝!
【MLB2025】レッドソックスは9回に追いつくも、サヨナラ負け!隠し球も出たパドレスとのGm2
【MLB2025】カーショウとシャーザーのマッチアップはスキルが結集した好ゲームに!大谷、ムーキーが活躍してLADが勝利
【MLB2025】W・ビューラーが6回無失点と好投!吉田もHRを放ち、レッドソックスがパドレスとの初戦に勝利!
【MLB2025】マリナーズが首位と1.5ゲーム差に!しかし、1Bのジョシュ・ネイラーが左肩を傷める!
【MLB2025】レッドソックス、ローマン・アンソニーと8年/130Mドルで延長契約へ
【MLB2025】クイック投法で100mph!大谷が4回/8Kをマーク。打っては39号/メジャー1000安打達成
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、9日の休養で凄みを増して13勝目!レッドソックスは7連勝!
タイトルとURLをコピーしました