スポンサーリンク

 【MLB2021】惜しすぎる!オリオールズ、ジョン・ミーンズのアン・パーフェクト・ノーヒッター

今季抜群の安定感!ついに大記録達成

 現地2021年5月5日(水)、今季抜群の安定感を誇るオリオールズの左腕、ジョン・ミーンズ(John Means)がやりましたね。シアトルのT-Mobileパークで行われたマリナーズ戦で、ノーヒットノーランを達成しました。

 Congratulations!

 これで2021シーズンのノーヒッター達成者は現地2021年4月9日にパドレスのジョー・マスグローブ、現地2021年4月15日に達成したホワイソックスのカルロス・ロドンに次ぐ3人目。

 さらに非公式ながら、7イニング制のダブルヘッダーのゲームで達成したマディソン・バンガーナーを入れると4人目となります。

惜しすぎる、振り逃げ1つ

 もうほぼパーフェクトと言ってもいいのではないかと思わるくらいにすごかったこの日のジョン・ミーンズのノーヒットノーラン。

 スコアだけを見ると、パーフェクトのようにゼロが並びました。

I.P.HitsRunERBBSO
9.0000012

ワイルド・ピッチ?? 

 パーフェクトが崩れたのは3回裏。1アウト後に、サム・ハガーティー(Sam Haggerty)を打席に迎え、ジョン・ミーンズは2球で2ストライクと追い込みます。3球目は目線を逸らせる4シームで1ボール。

 そして4球目。大きく縦に割れる80.3mph(129.2kmh)のカーブに、打者のサム・ハガーティーが狙い通りに反応。三振を奪いに行ったボールなので、これで2アウトと思った瞬間、捕手の前でバウンドしたボールがペドロ・セベリーノの後方に。これで振り逃げとなり、マリナーズは危うくパーフェクトを免れたのでした。

パスボールでも良さそう

 それにしても、ペドロ・セベリーノ、結果論とは言え、なんとかならなかったのか?と思いますね。普通なら体で止めに行く投球だったと思いますが、完全に体が浮いてしまいました。ちょうど、サム・ハガーティーのスイングがボールを追いかけるような形だったため、視線が遮られたのかもしれません。あるいはカーブ独特のどちらに跳ねるかわからないバウンドを想定して重心が上になってしまったのか?そこは定かではありませんが、もしも捕っていたら?と思うと惜しいプレーでしたね。

ボルチモア移転後6人目

 今回のジョン・ミーンズのノーヒットノーランは、オリオールズ史上10人目の達成。また、1954年にオリオールズがボルチモアに移転後では、6人目の達成となります。

MLB史上初のケースの!? ノーヒットノーラン 

 また、相手チームにフォアボール、デッドボール、エラーがついていないノーヒットノーランというのは、MLB史上初の出来事になります。

17人連続初球ストライク

 3Bライナーが正面を衝いたりしたこともありましたが、今回のジョン・ミーンズのノーヒットノーランは投球内容も素晴らしかったです。プレーボールから17人連続で、初球ストライク。これが6回1アウトまで続きました。

 また初球ボールとなったのは、6回裏、2アウトで打席に回ってきたJ.P. クロフォードの打席のみ。後は26アウトのすべてが初球ストライク。サム・ハガーティーが6回裏に初球をキャッチャーゴロでアウトというシーンがありましたが、これもゾーンに入ったストライクでした。

ジョン・ミーンズとは

 ジョン・ミーンズは、1993年4月24日生まれの28才。2014年のアマチュア・ドラフトで、オリオールズから11巡目指名を受けてプロ入り。ウェスト・バージニア大学の出身。非常に大きく見えますが、身長は190cm。もっと大きく見えますね。

 デビューは2018年9月26日。

ルーキーでチームの顔に

 2018年、オリオールズのシーズン成績は47勝115敗。2019年は54勝104敗。ジョン・ミーンズが出てきたのは、オリオールズが2016年にワイルドカードでポストシーズンに出場して以降、リビルドの嵐が吹き荒れていたシーズンでした。

 2019年、非常に厳しい戦いを強いられていたオリオールズにおいて、前半戦に7勝5敗をマークしたジョン・ミーンズはその活躍が評価され、オールスターに出場。そして、この時期は、オリオールズのフロントにとってもジョン・ミーンズを置いて前に推し出せる選手がいなかったという状況で、ルーキーなのに、チームの顔としても期待されたのでした。

非常にクレバー

 ファストボールの平均は、2020年は93.8mph(150.95kmh)だったのに対し、今季はここまで92.6mph(149.02kmh)とやや落ちています。しかし、この日の投球を見ておわかりのように、ギアをグンと上げる投球をするので、平均では前年比よりも落ちますが、終盤においても93-94mph (149.66kmh-151.27kmh)をマークするなど要所要所でスピードを上げてきます。

 球種は4シーム、チェンジアップ、スライダー、カーブ。とくにチェンジアップは、ツーシームのような曲がり方をしますので、非常に有効。

2021シーズンは好調

 2021シーズンはこの日の勝利を含め、4勝0敗で、ERAは1.37。今季の初登板では、スプリング・トレーニングで打撃好調だったレッドソックスを7回被安打1に抑えた快投で余計に勢いが出たと思います。

菊池投手、SSゴロで先制点

 この日、マリナーズの先発は菊池投手。前回の4月29日のアストロズ戦では、7回1ヒッターと調子は上向きでした。

 2回、先制点を許した場面では完全にSSゴロに打ち取っていたのですが、シフトを敷いていた関係で、タイムリーに。ちょっとアンラッキーでした。

 しかし、菊池投手は7回を被安打5、失点3に抑えるナイス・ゲームメイク。やはり調子の良さはキープしていましたね。

 今回は敗戦投手となってしまいましたが(1勝2敗)、次回以降も楽しみなピッチングでしたね。

 ゲームは菊池投手降板後も、トレイ・マンシーニのHRなどで加点したオリオールズが6-0のスコアで勝ちました。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】絶好調のPCA!2試合連続HRを含むRBI 7、盗塁2でドジャース戦の連勝に貢献
【MLB2025】エンゼルスがイアン・アンダーソンをDFAに
【MLB2025】UCLを傷めていたトリストン・マッケンジーが手術回避の結果、DFAに
【MLB2025】エンゼルス、3点ビハインドの9回裏に大逆転!ジョー・アデルがサヨナラ安打を放つ
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、ERAが1.13に!BOSはカサスのサヨナラ安打でCWSに勝利
【MLB2025】パヘスがまたもHRを強奪!佐々木は6回を投げきるも、最後に笑ったのはレンジャーズ!
【MLB2025】山本、デグロムとの投手戦を制す!またもエドマンが殊勲の一打
【MLB2025】大谷がパタニティー・リストで欠場へ!E・ロザリオがロスター入り(朗報あり!)
【MLB2025】レンジャーズのクマール・ロッカーがメジャー初勝利をマーク!
【MLB2025】スペンサー・ストライダーが復帰!最速で通算500奪三振を記録
【MLB2025】ホームラン単独トップ(8号)のA’sのタイラー・ソーダーストロムとは?
【MLB Injury 2025】クリス・ブライアントがILへ。復活の道は遠し。ロッキーズの経営にも大きく影響
【MLB2025】パドレス、3試合連続でロッキーズをシャットアウト!圧巻の成績で高品質ゲームを連発中
【MLB2025】ミゲル・ロハス、ドジャース投手陣のモノマネで球場を沸かせる
【MLB2025】アンディー・パヘスがGSを強奪!佐々木は最長5回を投げきるも、ドジャースは大敗!
【MLB2025】試合を決めたのはまたしてもトミー・エドマン!ドジャースは山本も輝き、ホーム10連勝を達成
【MLB2025】 コナー・ウォンの小指骨折を受け、レッドソックスがヤスマニ・グランダールを獲得!
【MLB2025】ドジャース、連敗を3でストップ。ロード・トリップは2勝4敗で2シリーズ連続で落とす
【MLB2025】HOU、CWSなどで活躍したリリーバーのオクタビオ・ドーテルが不慮の事故で亡くなる
【MLB2025】レッズ、ハンター・グリーンが圧巻の投球!好調ジャイアンツを完全に支配!
【MLB2025】ブルージェイズ、ブラディミール・ゲレロ・Jr.と14年/500Mドルで延長へ!
【MLB2025】ドジャース、連敗せず!佐々木朗希がゲームメイク!A・ノラは好投が報われず!
【MLB2025】ドジャースが初黒星!フィリーズはJ・ルザルドとリアルミュートが躍動!大谷の盗塁連続成功は38でストップ
【MLB2025】レッドソックスがフェンウェイ・オープナーで勝利!ビューラーが移籍後初勝利
【MLB2025】ドジャース、大谷の今季3号サヨナラHRで開幕8連勝!ATLは7連敗
【MLB2025】今季メジャー初完封はレンジャーズのネイサン・イオバルディ!99球で達成!
【MLB2025】レッドソックス、ギャレット・クロシェと6年の延長契約で合意へ
【MLB2025】開幕3戦で15本塁打! NYYが巻き起こした新バット「トルピード “Torpedo”」の大波紋
【MLB2025】ドジャースがタイガースを力でねじ伏せてスウィープ!佐々木はホーム・デビューで苦戦
【MLB2025開幕Gm2】ナイス・ゲーム!粘るタイガースにトミー・エドマンとムーキー・ベッツが立ちふさがる!
タイトルとURLをコピーしました