ブルワーズが2勝0敗に
現地2026年10月12日、ドジャース@ブルワーズのNLCS Gm2は屋根の空いたアメリカン・ファミリー・フィールドで42,516人もの観客を集めて行われました。前日のGm1でブルワーズらしいバントを絡めた流れるような攻撃で勝ち越し点を上げ、先勝したブルワーズ。
ルーキー右腕が山本に挑む
この日はシーズン11勝、ERA 2.47のルーキー右腕、ローガン・ヘンダーソンが先発。ファストボールのベロシティーは95mphほどですが、数字以上の強さを感じさせます。そしてなんと言っても武器はシンカー気味に落ちていくチェンジアップ。ドジャースの左右の打者にどう使うのかが楽しみでもありました。

そして、ドジャース先発は山本由伸投手。いい投手はGm2に控えおく戦法がありますが、ドジャースにとっては頼もしい右腕で、なんと言ってもポストシーズンに抜群の強さを誇ります。
今ポストシーズンにおいてもNLDSでクリス・セールとの投げ合いを演じたばかり。

さすがにドジャースの優勢を感じさせるマッチアップではありましたが、ブルワーズが見事な攻撃を見せました。
スターター
ドジャースは右投手が相手ということでマックス・マンシーが3Bに入り、スイッチ・ヒッターの富ー・エドマンが2Bです。大谷選手は4番DH。
ブルワーズは右の山本投手が相手ということで当たっているクリスチャン・イェリッチがDHに入りました。1Bはジェイク・バウアーズ。RFには左打席のサル・フレリックが入っています。Gm1で殊勲のルイス・ララはベンチスタートです。
山本がまさかの3回途中、計8アウトで降板
ドジャースは山本投手が先発ということで、言ってみればいいカードを切った訳です。必ず取りたいゲームでもありました。
この日の山本投手は立ち上がり、先頭のジャクソン・チューリオをスライダーで空振り三振に仕留め、球威、コントロールともに良い状態に思えました。
ウィル・スミス、タップせず
山本投手は結果的に集中打を浴びた形になったのですが、その原因になったのが、ボールが中に集まってしまったことでした。
そうなったのが、キーマンの一人でもあるブライス・トゥランへの投球。1回表、ブライス・トゥランはチューリオへの投球を見て、山本投手を警戒し、2球目にバントヒットを狙いに行きます。つまりはトゥランも「相当難しい」思っていたのです。
2ストライク後の3球目、スプリットがアウトローに決まったのですが、判定はボール。山本投手はABSチャレンジを欲していそうでしたが、ウィル・スミスは意に介さず試合を続けます。
結果、6球目の4シームが真ん中に来たところをトゥランにLF線に二塁打を打たれて、ピンチを招き、つづくウィリアム・コントレラスにはスライダーをLFに拾われて先取点を奪われてしまいます。
2回表、山本投手は6、7、8番を三者凡退。
3回表、山本投手は先頭の9番、デービッド・ハミルトンにCFへクリーンヒットを打たれて出塁を許します。これも甘かったです。続くジャクソン・チューリオはRFライナーに仕留めて1アウトを奪うも、ブライス・トゥランの打席で、2塁へのスチールを決められます。デービッド・ハミルトンはレッドソックス時代から足には定評がありましたからね。
そしてまたもそのトゥランの打席で、6球目のカットボールがゾーンギリギリに入ったかと思われたのですが、判定はボールで四球。そしてまたもウィル・スミスがABSチャレンジをスルーします。これには山本投手も「なんで?」と不満を顕にします。チャレンジしていたら、ゾーンをかすっていたように思いました。
これでもし、2度ABSチャレンジをしていたら、1回裏は状況が変わっていましたし、3回裏もピンチを拡げずに済みました。ウィル・スミスも序盤だからとちょっと割り切りすぎたと思います。
完全にMILの流れにしたジェイク・バウアーズの12球(BB)
次打者のウィリアム・コントレラスはCFフライに仕留めて2アウトまで漕ぎ着けた山本投手。ランナーは1、2塁です。
つづくバッターはジェイク・バウアーズ。今季26HRを放ったバウアーズは夏に左肩のインピンジメント症候群に見舞われ、IL入りし8月後半に戻ってきました。これが無ければ、30HRを突破していた可能性が大です。ブルワーズの前はヤンキースにいた選手です。

そのバウアーズは落ち着いていました。勝負はフルカウントとなり、6球目から11球目まで6連続ファウルを放ちます。彼の打席で山本投手は5種類の球種を投じました。
ここでかなり消耗してしまった山本投手。最後の12球目はカーブが外れて歩かせてしまい、2アウト満塁に。
この間、2アウトでフルカウントなり、2塁ランナーのデービッド・ハミルトンと1塁ランナーのブライス・トゥランは7球連続でスタートを切ることを余儀なくされ、静かに地獄の時間を味わっておりました。走塁もブルワーズの真骨頂なので、手を抜くわけにはいきませんから、なかなか気の毒な状況でした。
ジェイク・バウアーズは試合後、「少し意識が飛ぶような感覚というか、ただただ流れの中に身を任せていた感じです」と答えており、これはゾーンに入っていた状態だったかもしれませんね。
次打者はクリスチャン・イエリッチ。イェリッチはもう準備万端でした。山本投手には、もはや余裕が残されておらず、カーブを真ん中に投じてしまい、CF前に。これでハミルトンとトゥランが生還してブルワーズが逆転します(LAD 2,MIL 3)。
山本投手はここで降板。2.2イニングで被安打4、失点3、ER 3、BB 2、SO 1。ポストシーズンの登板の中で最も早い降板となったのでした。
ウィリアム・コントレラスがHRを含む3安打
一旦、3-4と逆転を許したブルワーズでしたが、5回裏にウィリアム・コントレラスがソロHRを放ち、4-4の同点に。
ウィリアム・コントレラスは6回裏にも勝ち越しのタイムリーを放ち、この日はHRを含む3安打の活躍でした。
ブルワーズのブルペンが大いに機能
山本投手を早期に降板させたことでかなり勝率が高くなったブルワーズは、2番手のダスティン・メイから5番手のアーロン・アシュビーまで5イニングをパーフェクトに抑え、7-4のスコアで快勝。
NLCSを2連勝とし、ドジャー・スタジアムに乗り込みます。
ドジャース、ミスからの得点のみ
守備のいいブルワーズですが、NLDSからミスもちらほら出ております。
1回表にはローガン・ヘンダーソンがワイルド・ピッチできっかけに犠牲フライを打たれて先制点を許しましたし、3回表にも牽制悪送球で失点。5回表にはバント処理で1塁へ悪送球をし、同点に追いつかれる場面があるなど、勿体ない失点がいくつもありました。
逆に言うとドジャースは相手からいいチャンスをもらいながらも、タイムリーが出ず、RBIは犠牲フライと相手のエラーによる得点ばかり。
大谷、やはり本調子に遠く
なんと言っても大谷選手が苦しんでいることが痛いです。この日も無安打で、本調子からほど遠い内容でした。
試合後、ロバーツ監督はGm3に大谷選手をベンチスタートさせる選択肢も示唆しています。
それにしても、夏からの大谷選手はちょっとおかしすぎますね。それこそ、意図してサイ・ヤング賞さえ狙えるような投球をしていたにもかかわらず、急に調子を崩しました。
試合には出ることも出来ている中、どうも調子が上がらないというのが、おかしいと思うのです。確かに左膝と上腕二頭筋を痛めてはおりましたが、それも急に発症したところがどうもおかしいのです。
果たして、大谷選手がGm3以降、本来の力を発揮出来るのか、陰ながら応援するしかないですね。

お読みいただき、ありがとうございました。

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