ミゲル・ロハス、最後のシーズンへ
2025年のワールドシリーズは山本由伸投手が圧巻の投球で締め、シリーズMVPに輝きましたが、山本投手が投のヒーローなら、打のヒーローはやはりミゲル・ロハスでした。
9回表、3-4と1点のビハインドで迎えたドジャースは最後の攻撃もキケ・ヘルナンデスが空振り三振に打ち取られ、先頭打者を出すことが出来ませんでした。さすがのドジャースもこれで万事休すか?と思われました。次は9番のミゲル・ロハス。皆が思ったのはなんとか大谷選手の打席の前に出塁してもらうこと。
そのミゲル・ロハスは粘りを見せ、7球目。ハンギング・スライダーを見事に捉え、これが4-4となる同点HRに。ミゲル・ロハスのこの一発がなければ、ゲームはここで終わっていただけに彼が打のヒーローであることは疑いのないところでしょう。
ミゲル・ロハスは9回裏の守備でもサヨナラを食い止めるホーム・アウトを奪った点も忘れてはいけませんね。
ドジャースはそんなワールドシリーズ・ヒーローのミゲル・ロハスと現地2025年12月3日、再契約で合意しました。
契約内容
ドジャースとミゲル・ロハスの合意内容はご覧の通り。
- 1年/$5.5M (2026)
2025年のサラリーは$5Mで、これは1年/$5M (2024) + 2025 $5Mクラブオプションをドジャースが行使したもの。今回は$0.5Mのプラスとなりました。
2026年で引退
ミゲル・ロハスは2026年が最後のシーズン。2025年10月に2026年終了後の引退を発表済みです。なお、現役引退後はドジャースの選手育成部門に就任する予定。
なお、ドジャースはミゲル・ロハスとの契約で40manロースターが38名となります。今後、ロスター調整でDFAとなる大物も出てくるかもしれません。
最後はドジャースで
ミゲル・ロハスは2023年1月にINFのジェイコブ・アマヤとのトレードでマイアミからドジャースに移籍。以降、キャリア終盤の3年をドジャースで過ごし、4年目の2026年もドジャースで現役を退くことになります。
キャリア概略
ベネズエラ出身のミゲル・ロハスはもともとは2005年11月、16歳の時にアマチュアFAとしてレッズとサインし、プロデビューはレッズです。レッズには2012年まで在籍したものの、ほとんどのシーズンをダブルAで過ごし、トリプルAまで進んだのはごくわずかの期間でした。
2012年11月にFAとなり、ドジャースとマイナー契約。ここでドジャースでの1度目の在籍が発生しています。そして2014年にドジャースでメジャー・デビュー。85試合に出場するも、打率は.181しかマーク出来ませんでした。
2014年12月にディー・ゴードン、ダン・ヘイレンらとともにマイアミへ移籍。この時、マイアミからドジャースにトレードされたのが左腕のアンドリュー・ヒーニーであり、キケ・ヘルナンデス、そしてオースティン・バーンズでした。
マイアミには2015年から2022年まで8シーズン在籍。マイアミでの通算成績は.265/.318/.366、OPS .684。この時にイチロー選手とも交流が出来ました。
ドジャースでの3シーズン
2度目のドジャース在籍となった2023年から3シーズンはいずれも100試合以上に出場。特に良かったのは2024年で.283/.337/.410、OPS .748を記録。
HRは年間一桁ではありますが、リーグでも屈指の三振を取りにくい打者としても有名。過去3シーズンで三振の数は128個で平均すると年間42個ほど。三振をしにくいという点ではかなりいい打者とも言えます。
守備の方はユーティリティーとして貢献。SSとしてムーキー・ベッツのバックアップを務めながら、2B、3Bもこなします。2024年はムーキー・ベッツが死球により左手首を骨折。その穴を埋めたのがミゲル・ロハスでした。
一時期はミゲル・ロハスがSSで出れば勝率がグンと上がるという時期もありました。
キャリア17シーズンで通算HRは57本。2025年のワールドシリーズ Gm7の9回表に出た同点HRがいかに奇跡的であったかがわかる指標でもあります。
2026年は最後のシーズン。クラブハウスでも評判の良い彼がドジャースの3ピートを後押しする重要な役割を果たすかもしれませんね。
お読みいただき、ありがとうございました。





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