ジョシュ・ヘイダーの症状が判明
マリナーズの激しい追い込みをなんとか凌いでいるALウエスト首位のヒューストン・アストロズ。そのアストロズに衝撃が走ったのが現地2025年8月12日で、クローザーのジョシュ・ヘイダー(Josh Hader)が左肩痛を発症し、15 Days ILに入れると発表したのでした。
そして現地2025年8月16日、ジョシュ・ヘイダーの症状が判明しました。
左肩関節包の捻挫
ジョシュ・ヘイダーは左肩関節包の捻挫と診断されました。これは元同僚のブランドン・ウッドラフや千賀投手が傷めたことのある箇所です。
ジョシュ・ヘイダーは11日(月)の練習で左肩に今まで感じたことのない痛みを覚え、急遽投球を停止。上述のように翌12日にILに入ったのでした。
酷使が心配されたヘイダー
ジョシュ・ヘイダーはブルワーズ時代からよく投げました。それこそFA前に潰れるのではないか?というくらいに。2017年の衝撃デビュー(35試合)から始まり、2018年に55試合(81.1 IP)、2019年に61試合(75.2 IP)。ここまではイニングまたぎも多かったので、余計に心配されておりました。
短縮シューズンの2020年からは登場すれば1イニング限定となり、2020年は21試合、2021年2021年は60試合(58.2 IP)、2022年にはブルワーズとパドレスを併せて56試合(50.0 IP)。2023年はパドレスで61試合(56.1 IP)。
なんとかFA資格までこぎつけたジョシュ・ヘイダーはアストロズと5年契約でサイン。これは代理人も含めてうまくイニング数を調整してきたと思います。それでも2023年は調子を崩し、危ない時期もありました。
アストロズに移籍後は2024年は71試合、2025年もここまで48試合に登板しておりました。
そんなジョシュ・ヘイダーですが、ILは9年間のキャリアで初。この投げっぷりでここまで故障してこなかったのがむしろ奇跡。
本人はPSでの復帰に意欲
マリナーズからの追い上げもあり、本人はとにかくチームのために投げたい一心には違いないのですが、いかんせんこの状態なので休まざるを得ません。
ゆえにヘイダーはシーズン・エンドにするのではなく、ポストシーズンでの復帰を目指してこれから調整するということです。
POINTは3週間後の症状
ジョシュ・ヘイダーはこれから3週間は投球を控えます。
3週間後、投球プログラムを再開できるかどうか再評価を受ける予定で、このときに投球にOKが出れば、さらに3週間をリハビリに費やし、ポストシーズンに出場したいというプランも明らかにしております。
本人は「もちろん、プレーオフ進出を狙うチームの一員になりたいとは思っている」と本来ならシーズン中も投げたい意思を見せており、しかしながらこの状態なので「もしこの3週間を過ごし、健康を取り戻して、投げられる状態になれば、間違いなく楽観的になるだろう」とも語っています。
HOUはクローザーはFIXしない方針
ジョシュ・ヘイダーのILが決まった直後、アストロズはクローザー・ロールを誰か代わりに決めるのではなく、状況を見て最後に投げる投手を起用していくというフィールド上の方針を決定。
13日のレッドソックスとのゲームでは早速、逃げ切るシチュエーションとなりましたが、ブライアン・アブレイユを最後に起用。セーブを上げました。1日空いて15日のオリオールズ戦は0-7の敗戦でしたので、最後はジョーダン・ウィームズをマウンドに送りました。
そして現地2025年8月16日、オリオールズとの終盤の接戦となりましたが、ブライアン・アブレイユを9回に、10回は左腕のスティーブン・オカート、11回と12回はエニール・デロスサントスを起用しました。
FIXしないとは言いつつも、9回はブライアン・アブレイユに任せるケースは増えそうです。
現地2025年8月16日、マリナーズが敗れましたので、アストロズはゲーム差1.5としております。ALウエストは仮に優勝を逃したとしても、現時点ではワイルドカード枠には入りそうなポジションです。
クローザーを失ったアストロズ、どう運用していくのかジョー・エスパーダ監督の手腕が見ものですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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