ラフィー抜きの注目の初戦
ラファエル・デバースがジャイアンツへ移籍することとなり、大騒ぎになった翌日の現地2025年6月16日、レッドソックスは西海岸への遠征でシアトルに到着。
このマリナーズとの3ゲームシリーズの後、いよいよデバースが移籍したジャイアンツと戦うことになります。その後はエンゼルスとの3連戦。
この日は本来ならデバースの初戦に注目したかったのですが、ジャイアンツはドジャースとの4連戦を終え、この日は移動日で休み。ラファエル・デバースのジャイアンツでのデビュー戦は現地2025年6月17日の地元でのガーディアンズ戦となります。たぶん、Gm1から出るでしょう。
そのラフィー抜きとなったレッドソックス。
最も喜んでいるであろうヤンキース
ラファエル・デバースがいなくなって最も喜んでいるのはおそらくヤンキースであり、ゲリット・コールでしょう。鬼の敵のように打ちまくりましたから。ゲリット・コールは今、トミー・ジョン手術のリハビリ中で離脱中ではあります。
打撃のダウングレードは免れないが、良い要素も
そのヤンキース相手だけでなく、これからの懸念はメジャーRBIランク3位(58)のラファエル・デバースがいなくなった打線です。当然のことながら、今のところは引き算。
打撃のダウングレードは当分、免れません。
ただ、良い要素として、デバースにとっては悪い話ですが、これで風通しがよくなる可能性もあります。これがどう出るかです。
そして、クラブが誇るトップ・プロスペクト達がどれくらいの期間に成長を遂げるか?というのも見ものです。彼らの成長の前にクラブ側がコンテンダーから脱落するのか?あるいは、彼らに火が点いて、文字通りニューエラ(新時代)の到来を告げるのか?
ここが大注目ポイントでもあります。
ローマン・アンソニーがメジャー初HR
そんな中、この日は朗報がありました。
クラブが誇るトップ・プロスペクトであるローマン・アンソニーにメジャー初HRが飛び出しました!
初回、マリナーズの先発はローガン・ギルバート。ジャレン・デュラン、エイブラハム・トロと打ち取られて2アウトとなった直後、この日、3番RFで先発出場したローマン・アンソニーが2-2カウントからの5球目、アウトハイへの96.2mphのシンカーを引っ張ったアンソニーの打球は打ち出し速度104mphでT-Mobileパークの右中間のトンネルのひさしに落下。見事にメジャー初HRとなったのでした。
デバースに次ぐクラブ最年少のメジャー初HR
この日、キャリア7試合目の出場となったローマン・アンソニーは21歳と34日でメジャー初HRを放ったことになりました。これは2017年にラファエル・デバースが20歳でメジャー初HRを放って以来のクラブ最年少記録。
怪物が早くも1本目を放ちました。
レッドソックスはさらに3回表にも、2アウトを奪われてからジャレン・デュランのトリプルとエイブラハム・トロのタイムリーで2点目を追加。
ゲームを優位に進めます。
ルーカス・ジオリトが好投!
しかし、相手打線にはアーロン・ジャッジとともにメジャーHRランク1位を争っているカル・ラレーのいるマリナーズ。一発で逆転される可能性もあったのですが、これを止めたのがこの日のレッドソックスの先発のルーカス・ジオリト。
この日、ジオリトは6イニングを投げて、被安打はったの3でスコアレス、BB 1、SO 10と素晴らしい投球を披露し、マリナーズ打線に仕事をさせませんでした。
レッドソックスはこの後も、ジャスティン・ウィルソン、ザック・ワイザートそしてアロルディス・チャップマンとつないでマリナーズ打線をシャットアウト。
見事に2-0のスコアでデバース抜きの初戦をものにしたのでした。
レッドソックスはこの日、勝ったとは癒え、安打数はたったの4。
これからデバース不在がボディー・ブローのように効いてくるでしょう。それをリカバリーすべく、プロスペクト達が大暴れすれば面白いことになるのですが、果たしてどうなるでしょうか?
この日の勝利でレッドソックスは38勝36敗で貯金2。順位はまだ4位ですが、3位ブルワーズの背中は掴んでおります。
お読みいただき、ありがとうございました。
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