カーショウの残留決定
Will we see vintage @ClaytonKersh22 during his new contract? pic.twitter.com/sMieHqhzEK
— MLB (@MLB) November 3, 2018
もう周知の事実となりましたが、今日は今後の備忘録のためにも書いておきます。
現地2018年11月2日、ドジャースに残るかどうかの決断を東部時間2日の16時まで延していたクレイトン・カーショウ(Clayton Kershaw)が結論を出しました。
ドジャースと3年9,300万ドルで合意です。
3年9,300万ドルの中身
カーショウは2013年オフに当たる2014年1月にドジャースと7年2億1,500万ドルで合意。この契約の中で5シーズン後にFAになることができるプレーヤーオプションも盛り込まれておりました。今回の決断はそれに基づくものです。それにしてもすごい契約でしたね。言葉が適切でないかもしれませんが、殿様営業ならぬまさに殿様契約。これがMLBのトップ選手の契約ですね。
前の2億1,500万ドルのうち、残り2年の6,500万ドルが残っていたのですが、今回の契約はいったんそれをクリアーにして新たに2019年から2021年までの3年で9,300万ドルになります。
新しい契約は年の基本ベースはわずかに前を下回ります。年3,250万ドルから年3,100万ドルに(9,300÷3)。しかし、年400万ドルのボーナスがつきます。これは先発試合数やサイ・ヤング賞の投票で上位3位になった場合で、細かいところまでは書かれておりませんでしたが、よって最大で3,500万ドルになるような契約です。これがあるから腰が悪くても投げるんでしょうね。
S・コーファックスへ
This year especially, maybe rightfully so, there’s been a lot of people saying I’m in decline. I’m not going to be as good as I once was. I’m looking forward to proving a lot of people wrong with that.
そこでツイッターの埋め込みの言葉なんですが、(超訳)「みんな俺のことを落ちたというけど、今回のチャンスでみんなが言っていることは間違いであることを証明する」と力強いコメントを発しています。
これは力強い言葉ですね。
これくらい強い意思があってこそMLBのエースだと思います。
メジャー11シーズンで153勝69敗、驚異的な勝率.689を誇るカーショウ。通算ERAは2.39。サイヤング賞3度受賞(2011/2013/2014)。2017年は18勝4敗、2018年は9勝5敗。
確かに今年の数字は誰が見ても翳りを感じさせます。腰の怪我もありました。ポストシーズンでもファストボールが90マイルそこそこという中での苦心のピッチング。
伝説の左腕、サンデー・コーファックスの165勝にまもなく到達するカーショウ。ここは腰をしっかりと直して新たな2019シーズンに臨んでもらいたいと思います。
為替の話
2018年11月2日現在で米ドルは113.21 円。今回の3年$9,300万は105億2,800万円ほど。
カーショウが7年契約を結んだ2014年1月の米ドル/円の平均は103.795円/USDでした。
その前の2013年の後半から日本経済が回復し始めたですが、年初1月の平均レートはなんと89.097円/USDでした。高値は12月の平均の103.396円/USD。この気配で翌年1月もほぼ同等の値段をつけておりました。
米ドル/円が100円の大台を順調に回復したのは、2013年7月に入ってからというそんな状況でした。2012年年末からのアベノミクスと黒田日銀総裁の金融緩和が効き始めて軌道に乗った、そんな経済状況でした。
お読みいただき、ありがとうございました。
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