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【WBC2023準々決勝】メキシコ、0−4から逆転で準決勝へ!アロウザリナ、パレデスが活躍

好ゲーム! プエルトリコ 4 @ 5メキシコ

 なかなかの好ゲームでした。

 現地2023年3月17日、マイアミで行われたプエルトリコ@メキシコ戦は、初回にプエルトリコが2本のHRで4点を先制する予想外の展開でスタート。しかし、その後はメキシコ投手陣が好投。流れを引き寄せます。そして終盤7回、ついにメキシコが逆転。

 メキシコが5-4のスコアで勝利し、見事に準決勝進出を決めたゲームでした。詳細を見てみます。

スタメン

 スタートはご覧の通りのメンバーです。

 メキシコの先発は現地11日に行われたコロンビアとのPool Cでのオープニング・ゲームに先発したドジャースのフリオ・ウリアス。ウリアスはこのゲームで5回を投げ、被安打3,失点3、奪三振 6、BB 0、HR 1という内容で、なんとかゲームメイクは出来たものの、チームは延長10回にコロンビアに勝ち越され、4-5のスコアで敗戦。これがPoolCでのメキシコの唯一の敗戦となりました。

 一方のプエルトリコはカブスのマーカス・ストローマンが先発。こちらも11日のチーム初戦のニカラグア戦で先発し、4.2イニングで被安打2、失点1、奪三振2、BB0、HR1と好投。それ以来の登板となりました。

プエルトリコが初回に4点を先制

 メキシコ先発のフリオ・ウリアスに対して、初回、プエルトリコは1アウトからキケ・ヘルナンデス(BOS)が四球で歩き、ネルソン・ベラスケス(CHC)がCF前にシングルを放ち、1、3塁のチャンス。ここで、エマニュエル・リベラ(AZ)がRFへ犠牲フライを放ち、プエルトリコがまず1点を先制。

 つづくハビアー・バイエスは豪快なスイングでRFへ2ランHRを放ち、プエルトリコが3-0とリードを拡大。さらにエディー・ロザリオも初球をCFに運び、2者連続のHR。

 プエルトリコが瞬く間に初回に4点をリードしたのでした。

メキシコが反撃

 プエルトリコ先発のマーカス・ストローマンは落ち着いた立ち上がりを見せ、初回は三者凡退に。

 しかし、2回裏、1アウトからアイザック・パレデス(TBR)にソロHRを浴び、1点を献上。点差は3点に縮まります。

ベルドゥーゴがタイムリー

 次の点を奪ったのはメキシコ。5回裏、1アウトから、アレク・トーマス(AZ)が内野安打で出塁し、つづくオースティン・バーンズ(LAD)もRFへのシングルで1、3塁のチャンスをつくります。ここでリードオフのランディー・アロウザリナ(TBR)に回りますが、プエルトリコはこれを敬遠。満塁としてダブルプレー狙いでアレックス・ベルドゥーゴ(BOS)との勝負を選択。

 しかし、ここはベルドゥーゴが粘りを見せ、CFへタイムリー。メキシコが2-4と徐々に点数を詰めてきます。ストローマンはここで交代。代わったヤックセル・リオス(ATLマイナー)が後続を断ち、1点で踏みとどまりました。

メキシコ投手陣が踏ん張る

 初回に4点を奪われたフリオ・ウリアスは4回を終えたところで降板。被安打5、失点4、BB1、SO4、HR2と数字は出てしまいましたが、2回以降はヒット1本に抑える好投を見せ、これがブルペン陣へも良い影響を与えました。

 メキシコは2番手のハビエル・アサド(CHC)、3番手のジョジョ・ロメロが好投も好投。中盤に流れを渡さなかったところが逆転を呼び込みます。

7回にメキシコが逆転

 2点をリードしながらも追加点を取れなかったプエルトリコはいやな流れを感じつつ、終盤7回に突入。7回裏、プエルトリコのマウンドには怪我をしたエドウィン・ディアスの弟、アレクシス・ディアス(CIN)が上がるも、乱調。オースティン・バーンズに二塁打を打たれた後、アロウザリナ、ベルドゥーゴと連続四球でノーアウト満塁のピンチを作ってしまいます。ディアスは1アウトも取れずに降板。

 ここでマウンドに上がったのは2022シーズンに大きな飛躍を遂げたホルヘ・ロペス(MIN)。エドウィン・ディアスが離脱した中、プエルトリコのブルペンで最も頼りにしたい投手です。

 ホルヘ・ロペスはこの大ピンチでまずはジョーイ・メネシス(WSH)をキャッチャー・フライに打ち取り、1アウト。ノーアウト満塁の1アウト目の取り方としては最高の形でしたね。つづくロウディー・テレーズ(MIL)を空振り三振に仕留め2アウト。このアウトの取り方も素晴らしかったです。

 あとアウト1つというところだったのですが、アイザック・パレデスにLF前シングルを打たれ、2点が入り、ついに4-4の同点に。

 ルイス・ウリアス(MIL)にもタイムリーを許し、ついに逆転を許してしまいます。パレデスに回ってきた時点でメキシコの流れでした。

アロウザリナが好捕 

 8回表、プエルトリコは1アウトから四球でランナーを出し、同点のチャンス。ここでメキシコはパドレス・マイナーのジェイク・サンチェスがマウンドに。その代わりばな、エマニュエル・リベラが変化球を捉え、左中間に大きな当たりを放ち、同点かと思われましたが、この当たりをLFのランディー・アロウザリナが好捕。プエルトリコに流れを渡しませんでした。

プエルトリコ、痛恨のバント失敗

 9回表、メキシコのマウンドにはカージナルスのジオバニー・ガヤゴスが上がり、締めにかかります。

 しかし、プエルトリコは先頭のクリスチャン・バスケス(MIN)がLF前シングルで出塁。バスケスはこういうビハインドでも絶対にゲームを捨てない姿勢でプレーしますね。彼の良いところです。バスケスにはピンチランナーが送られ、プエルトリコは1点を奪いに行きます。

 ここでバッターは途中出場のビマエル・マチン(PHIマイナー)。2球目、送りバントを試みるも、ガヤゴスの前への小フライとなり、ランナーが動けず。これが痛かったですね。もっとも、こんな場面でバントのサインを出されるマチンが気の毒なくらい。

 これでまだ1アウト。まだチャンスは残されていたのですが、つづくマーティン・マルドナード(HOU)が初球を1塁にポップフライを打ち上げ、2アウト。

 プエルトリコは追い込まれたのですが、フランシスコ・リンドーア(NYM)がCFへシングルを放ち、望みをつなげます。1本出ればということで、キケ・ヘルナンデスに回ってきたのですが、キケは最後は大きなカーブを見逃して三振。

 5-4でメキシコがビッグ・ゲームをものにしたというゲームでした。

【Game Score】

【YOUTUBE】Puerto Rico vs Mexico Game Highlights | 2023 World Baseball Classic

 プエルトリコは中押し点を奪えず、メキシコに流れをもって行かれました。しかし、メキシコ投手陣が2回以降、無失点で素晴らしい仕事をしたとも言えるゲームでした。

 非常に見応えのあるゲームで素晴らしかったです。

 これで日本の準決勝の相手はメキシコになりました。

 日本戦の先発は、エンゼルスのパトリック・サンドバル、アストロズのホセ・ウルキディー、フィリーズのタイワン・ウォーカーが候補ですが、おそらくタイワン・ウォーカーになると思われます。

 追記します。日本戦は、パトリック・サンドバルでした。失礼しました。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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