そしてデバースのディールがまたも無に帰す
現地2026年2月9日、ボストン・レッドソックスがまたもトレードを敢行。今度は打てる3Bを獲得です。2025年のブルワーズのシーズン終盤をプッシュしたケイレブ・ダービンを獲得しました。
このトレードでレッドソックスはカイル・ハリソンをブルワーズへ。これにより、レッドソックスはラファエル・デバースとのトレードで獲得した選手全て(プロスペクト1名は除く)を手放すことに。
一旦決まったことはもう過去のこととして現実的な視点から編成を組みますから、そうなることはもう仕方ありません。
デバースとのトレードで獲得した選手
ちなみに、そのデバースとのトレードでジャイアンツから獲得したのは以下の4名。
- ジョーダン・ヒックス(Jordan Hicks/28) RHP
- →2/1、ホワイトソックスへトレード
- カイル・ハリソン(Kyle Harrison/23) LHP
- →今回のトレードでブルワーズへ
- ジェームズ・ティブス3世 (James Tibbs III/22) RF | B/T: L/L
- →2025年7月のトレード・デッドラインでダスティン・メイとのトレードでLADへ
- ホセ・ベイヨー(Jose Bello/20 )RHP:まだBOSに在籍
トレード概要
今回のトレードは計6名が動きます。未来のドラフト指名選手を入れると7名にはなります。
レッドソックスGet
- ケイレブ・ダービン(Caleb Durbin/26) 3B, 2B | B/T: R/R
- アンドリュー・モナステリオ(Andruw Monasterio/29) INF | B/T: R/R
- アンソニー・シーグラー(Anthony Seigler/27) 3B | B/T: L/R
- Competitive Balance Round B ピック
ブルワーズGet
- カイル・ハリソン(Kyle Harrison/24) LHP
- デービッド・ハミルトン(David Hamilton/28) 2B | B/T: L/R
- シェーン・ドローハン(Shane Drohan/27)LHP
BOSは3B獲得
今回のディールはレッドソックスにとって今オフの課題の1つであった3Bの補強を成し遂げたということになります。おそらくレッドソックスはケイレブ・ダービンをエブリデー3B(レギュラー)として起用する見込みです。
こうなると3B候補であった生え抜きプロスペクトのマーセロ・マイヤーは2Bへシフト。レッドソックスは2B候補としてすでにIKFを獲得済みですが、マイヤーにせよ、IKFにせよディフェンス面ではかなり堅い布陣となります。
そして2Bのバックアップ、あるいは代走で起用されていたデービッド・ハミルトンが余ってしまうので、今回のトレードのメンツに加わることとなりました。
1Bはウィルソン・コントレラスが守り、トリストン・カサスは1Bのバックアップ。もしも、コントレラスをDHで起用するならカサスも出場機会を得ることになりますが、場合によってはダービンを1B、3Bをマイヤー、2BをIKFなどのオプション(選択肢)も可能。2025年はヘルシーであったトレバー・ストーリーもいつ怪我をするかわかりませんので、内野の選択肢が増えるのは良いことかと思います。
(BOS)ケイレブ・ダービン
レッドソックスが獲得したケイレブ・ダービンは2000年2月22日生まれの25歳で、2026年の開幕は26歳で迎えます。
ドラフトは2021年ブレーブスの14巡目指名。彼の活躍する姿をご存じの方はおわかりかと思いますが、ずんぐりむっくりとした体型です。実は身長は5フィート7インチ、170cmしかありません。ドラフトの順位が遅かったのもそれが響いたのかもしれません。ただ、WashU(ワシントン大学セントルイス校)では1年から3年までいずれも3割後半の打率をキープ(.390、.378、.385)。打ちまくっていたのです。
プロ入りから2シーズン目の2022年はクラスAとクラスA+に所属。両レベルを併せて.241/.352/.372を記録。やや苦戦している中、同年12月28日に1度目のトレードが成立。ブレーブスがLHPのルーカス・リトキー(Lucas Luetge)を獲得したトレードでダービンはヤンキースに移籍することに。
ヤンキースではマイナーで2シーズンを過ごし、2024年にはトリプルAをメインに出場。同年オフ、ヤンキースはケイレブ・ダービンがルール5ドラフトの対象であったため(19歳以上でサインした選手は在籍年数が4年を超えていれば指名出来る)、彼をプロテクトするために40manロスターに入れましたが、ウィンター・ミーティングが終了した数日後にデビン・ウィリアムスのトレードが成立。これにより、ケイレブ・ダービンはブルワーズに移籍することとなったのでした。これが2度めのトレードです。
2025年にROY3位
2025年シーズンはブルワーズのトリプルA、ナッシュビル・サウンズで開幕。最初の13試合で打率.278を記録し、主に3Bとして出場。開幕後、ブルワーズは3Bにビニー・キャプラを起用していましたが、4月16日時点で打率.097と大苦戦。
4月17日、ブルワーズはケイレブ・ダービンをアスレチックス戦の3Bで9番打者として起用。きれがメジャー・デビュー戦に。デビュー戦では4打数2安打1得点の活躍で5対3の勝利に貢献。
その後、ダービンは3Bのレギュラーとしてシーズンを戦い、136試合に出場、打率.256、HR 11、RBI 53を記録。盗塁も24回試みて18回成功。 OPS+は101。同年オフにはNL ROYで3位に入り、2025年MLBオールルーキーチームにも選出されました。
ポストシーズンでは、シカゴ・カブスに勝利したNLDSで16打数4安打(打率.250)を記録し、ドジャースとのNLCSでは13打数4安打(打率.308)、二塁打2本、三塁打1本を記録しました。
(BOS)アンドリュー・モナステリオ
アンドリュー・モナステリオは1997年5月30日生まれの28歳。開幕してから29歳となります。ベネズエラ出身でもともとは2014年5月にアマチュアFAとしてカブスとサイン。17歳でした。
プロ入り4年後の2018年8月にカブスがダニエル・マーフィーを獲得したトレードでナショナルズへ移籍。さらに同年11月にカブス、ナショナルズ、インディアンスの3チームトレードが成立した一環で、アンドリュー・モナステリオはインディアンスに移籍。
その後、2021年オフにFAとなり、同年11月にブルワーズとサイン。2022年はまだメジャーに上がれず、ようやく上がったのが2023年。ブルワーズでは3シーズン過ごし、3シーズントータルで.250/.321/.351、OPS .672、HR 8、RBI 99をマーク。守備型の選手です。DRSは2Bでは6、SSでは-2。
(BOS)アンソニー・シーグラー
アンソニー・シーグラーは1999年6月20日生まれで2026年は27歳。ドラフトは2018年のヤンキースの1巡目指名(全体23位)で右投げ左打ちの3Bですが、ドラフト時は捕手でした。高校卒でのプロ入りで2022年まで捕手をメインにしていたので、デビューが遅くなった形に。
デビューは2025年7月で、2025年は34試合で.194/.292/.210、HR 0。マイナーでしっかりと経験を積んでいる点でこれから期待しましょうという選手。
(MIL)カイル・ハリソン
カイル・ハリソンは2001年8月12日生まれの24歳の左腕。2020年のジャイアンツの3巡目指名の左腕で2023年にデビュー。Pre-2024のトップ・プロスペクト・ランクでは23位に入っていた逸材です。本格稼働は2024年で24先発で、124.0 IPで7勝7敗、ERA 4.56をマーク。
2025年は35.2イニングにとどまり、ERAは4.04。チューンナップのうまいブルワーズですから、すぐにでも戦力にしてくると思われます。
(MIL)デービッド・ハミルトン
デービッド・ハミルトンは1997年9月29日生まれの28歳。右投げ左打ちの2Bです。2023年にデビューし、いずれも内野のバックアップとして出場してきました。
3シーズントータルで204試合に出場、.222/.283/.359、OPS .642、HR 14、SB 57。忘れた頃に効果的なHRを打つこともあり、アレックス・コーラがゲームの終盤の難しい場面で代走に起用していたほど、ベースランニングには定評のある選手。ただ、守備ではたまに腹が立つくらいの凡ミスも犯すので、ブルワーズも守備ではチューンナップが必要です。
(MIL)シェーン・ドローハン
シェーン・ドローハンは1999年1月7日生まれの27歳の左腕。ドラフトは2020年のレッドソックスの5巡目指名。2023年にはトリプルAに昇格。2023年のフューチャーズゲームでアメリカンリーグのメンバーにも選出され、順調ではあったのですが、最終成績は10勝7敗、ERA5.05。トリプルAでは苦戦していたので、、レッドソックスはシーズン終了後に彼を40人manロスターに加えず、2023年のルール5ドラフトで指名。しかし、ホワイトソックスは2024年6月に彼をレッドソックスに返還。
2025年はトリプルAウースターで開幕を迎えたものの、2024年の怪我が再発。最終的にはトリプルAに戻り、トリプルAでの成績は12試合で5勝1敗、ERA 2.27、47.2イニングでSO 67を記録。2026年がヘルシーであれば、すぐにでもメジャーデビューする逸材です。
お読みいただき、ありがとうございました。




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