スキーンズ vs スネルの投げ合い
現地2025年9月4日、ドジャースとパイレーツの今季のファイナル・ゲームがPNCパークで行われ、パイレーツは今季のサイ・ヤング賞候補、ポール・スキーンズ(Paul Skenes)が先発マウンドに。一方、ドジャースは過去に2度 (2018:AL/ 2023: NL)、サイ・ヤング賞を受賞したことのあるブレイク・スネル(Blake Snell)が登板。
怪我から復帰した後のブレイク・スネルはまだ本調子ではないものの、比較的安定した投球を見せており、ここまでERAは3.12。Gm1、Gm2で連敗し、オフェンス面で苦戦しているドジャースにとっては、ゲームメイクしてくれる救世主としての投入でしたが、その頼みのブレイク・スネルもこの日は被安打が多く、大苦戦。ドジャースはまたしても苦しい展開に追い込まれました。
その不調のドジャース打線をさらに追い込んだのが、ポール・スキーンズで、この日はもう圧倒的な投球内容でした。
スキーンズ、大谷から2三振
1回表、ポール・スキーンズは1番の大谷選手を97-98mphのファストボールと87-89mphほどのカーブ、チェンジアップをミックスさせて空振り三振に仕留めます。スキーンズはつづくムーキー・ベッツ、フレディー・フリーマンも打ち取り、三者凡退の立ち上がり。
スキーンズはこの日、大谷選手と3度対戦したのですが、3回表の第2打席は四球、6回の第3打席はスウィーパー2球で追い込んで、最後は98.3mphの4シームで3球三振。2打数無安打に抑えました。
スキーンズ、2ヒッター、8K
スキーンズが、初ヒットを許したのは3回表のダルトン・ラッシングの2塁打。
この後、5回表に2アウトからミゲル・ロハスにもシングルを許しましたが、被安打はたったの2本。結局、ポール・スキーンズは6.0イニングを投げ、被安打 2。スコアレス、BB 1、SO 8とドジャース打線を寄せ付けませんでした。
ERAは1.98
この日のスコアレス投球でポール・スキーンズのERAは1.98に。再び1点台に戻りました。
ポール・スキーンズのスタッツで気になる点と言えば、勝ち星がついてきてないところだったのですが、この日の勝利でついに二桁10勝目に到達。やりましたね。
これでスキーンズはますますNLサイ・ヤング賞に近づきました。 ROY受賞から1年、今度はさらに価値あるアウォードを受賞しそうな状況です。もし、スキーンズ受賞すれば、1960年のヴァーノン・ロー、1990年のダグ・ドラベックに次いで3人目となります。
スネルは5回、5失点
ドジャース先発のブレイク・スネルは立ち上がりにリズムが崩れたかもわかりません。1回裏、リードオフのジャレッド・トリオーロがいきなりのセーフティー。キャッチャーのダルトン・ラッシングが処理した、あまりいいとは言えないバントでしたが、これをラッシングが1塁へスローイング・エラー。これが痛かったと思います。後続はなんとか抑えて、無失点。
2回裏にもヒットと四球で2アウト満塁のピンチを迎えましたが、ここもなんとか脱出。
ただ、3回裏はヒットと2つのワイルド・ピッチでノーアウト3塁のピンチを招いたスネルは、トミー・ファムにタイムリーを打たれてまずは先制点を与えてしまいます。
5回裏、3連続シングルで追加点を与えると、1アウト満塁でニック・ヨークに2点タイムリー・ダブルを打たれるなど、このイニングは計4失点。0-5とされ、ゲームメイク出来ませんでした。
スネルは5.0IPで被安打 9、失点5、ER 5、BB 3、SO 6、HR 0という投球内容でした。
ドジャース、最終回に反撃
ドジャースは9回表に粘りを見せ、ムーキー・ベッツのソロHRなどで3点を返すも、一歩、及ばず。5-3のスコアでパイレーツが勝ちました。
下位チームの快進撃がつづく
パイレーツはこれでドジャースをスウィープ。ここに来て下位チームがいい戦いぶりを見せております。オリオールズは9月1日からのパドレス3連戦をスウィープ。ホワイトソックスも5連勝を達成。元気のなかったレイズも今は7連勝中。
ドジャースは次はオリオールズとの3ゲームシリーズ。強敵だと思ったほうがいいでしょうね。
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