レッドソックス、逆転で勝利
現地2025年7月20日、レッドソックスにとって2連敗となったリグレーでのカブス戦。Gm3は満を持してエースのギャレット・クロシェを投入しましたが、もうギリギリの勝利でした。
それにしてもカブスは23歳のルーキー右腕のケイド・ホートン(Cade Horton)がレッドソックス打線を沈黙させるなど、ローテーションの層も厚くなりました。
吉田がLFで出場
この日、レッドソックスの変化としてはアレックス・ブレグマンがベンチスタート。すでに右ふとももの肉離れから復帰を果たしていますが、現状は状態をモニタリングしているようで、シーズン終盤に備えて、無理をさせない起用となりました。
ブレグマンに代わり、マーセロ・マイヤーを3B、セダン・ラファエラを2B、ジャレン・デュランをCF、そして吉田選手をLFに起用しました。吉田選手が守備につくのは、2024年4月11日以来となります。ローマン・アンソニーと吉田選手の双方を起用する配置となりました。
カブスがクロシェから先制
ギャレット・クロシェでスウィープを免れたいレッドソックスでしたが、先制はカブスでした。2回裏、先頭のPCAがRFへ俊足を飛ばして2塁打を放ってチャンスメイク。つづく、ダンスビー・スワンソンは三遊間へゴロの当たりを放ち、トレバー・ストーリーがジャンピング・スローで対応するも1塁へセーフ。さすがのPCAも2塁走者として進塁方向への打球のスタートは躊躇しました。
つづくイアン・ハップの打席でPCAは早めのスタートを試みるも、これをクロシェがプレートを外して対応し、PCAを二三塁間に挟んでアウトを奪いました。
クロシェはこれで大きなピンチの芽の一つを潰しはしたのですが、イアン・ハップにしぶとくRF前に運ばれて、二塁ランナーとなっていたダンスビー・スワンソンが生還してカブスがまずは1点をもぎ取りました。
ギャレット・クロシェは3、4回もシングルを許してランナーを背負う投球でしたが、いずれも失点は防ぎました。
クロシェ、5回と6回のピンチを防ぐ!
5回裏。ギャレット・クロシェは2アウトからニコ・ホーナーにシングルを許すと、カイル・タッカーと鈴木誠也選手に連続四球を与え、満塁のピンチを迎えます。ここで4番と相対したのですが、この日の4番はPCAではなく、捕手のカーソン・ケリー。クロシェはそのカーソン・ケリーをSSゴロに打ち取り、ピンチを脱出。ここで失点していたら、PCAに追加点を許した展開だったのでもうここはクロシェの個人パワーで押し切ったというところです。
球数も80球を超え、疲れも出てくる6回裏、クロシェは先頭のPCAに二塁打を許し、またもピンチを迎えます。しかし、クロシェは次打者のダンスビー・スワンソンから三振を奪うと、イアン・ハップも3Bゴロに仕留めて、PCAを二塁に釘付け。2アウトまでこぎつけます。ただ、ジャスティン・ターナーのときにワイルド・ピッチでPCAを3塁に進塁させてしまいますが、力を振り絞るようにジャスティン・ターナーを95.8mphのインハイの4シームで三振に仕留め、ピンチを脱出。
この2イニングはかなり厳しい2イニングとなりました。球数もちょうど100球に達したことからクロシェはここで降板となりました。6イニングを投げて被安打8、失点1、BB 2、SO 5と踏ん張りました。
W・アブレイユが逆転2ランHR
ケイド・ホートンに抑えられていたレッドソックス打線は4回表に先頭のローマン・アンソニーが四球で出塁するも、吉田選手、トレバー・ストーリーがいずれも捉えた当たりを放つも野手の正面となり、得点を奪えず。
5回表も同じようにチャンスを作りましたが、得点にはならず。
6回表は2アウト3塁で吉田選手に打席が回りましたが、カブス・ベンチは左のケイレブ・ティールバーを投入し、吉田選手は3球三振。なかなかギャレット・クロシェを救うことが出来ませんでした。
しかし、7回表、カブスはライアン・プレスリーをマウンドに上げましたが、レッドソックスは先頭のトレバー・ストーリーが四球を選んで出塁。ここでウィリャー・アブレイユの打席となり、2球目、4シームがかなり甘いところに来たのをアブレイユが捉え、RFスタンドに入る2ランHRに。ギャレット・クロシェがマウンドを降りた直後に見事に逆転しました。
7回裏に2番手のギャレット・ウィットロックが上がるのですが、ウィットロックがコールされる前に逆転したことでクロシェに勝ち投手の権利が残ったままになります。
ブレグマンが代打HR
7回裏、ギャレット・ウィットロックがカブスの攻撃を3人で片付け、直後の8回表、レッドソックスは吉田選手の代打で登場したアレックス・グレグマンが3ランHRを放ち、5-1とリードを拡大。
さらに、2アウトからウィリャー・アブレイユにこの日2本目のHRが出てリード5点差に(6-1)。
8回裏はジョーダン・ヒックスが鈴木誠也選手、カーソン・ケリー、PCAという強いターンを三者凡退に抑え、9回裏はホルヘ・アルカラが抑えてゲームセット。
6-1のスコアでレッドソックスがGm3に勝利しました。
ギャレット・クロシェはこれで11勝4敗となり、AL勝利数でヤンキースのマックス・フリードと並びました。奪三振もタリク・スクーバルの164を抜いて165となったギャレット・クロシェはMLB NO.1となっております。
まったく、ギャレット・クロシェの個人パワーでなんとか勝ったレッドソックスでした。レッドソックスは地区3位のままですが、ワイルドカード・レースの3枠目に入っております。
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