H・ブラウン、F・バルデス先発試合で勝利
正直なところ、驚いているんのですが、ボストン・レッドソックスがトレード・デッドライン明けの2025年8月1日から3日かけて、フェンウェイ・パークで行われたアストロズとの3ゲームシリーズをスウィープしました。
アストロズはコレアが復帰
この3連戦はGm1でERA 2.54(ゲーム前)のハンター・ブラウン、Gm3ではフランバー・バルデスと対戦。この2人で相当苦戦するだろうと思われました。しかも、アストロズはトレード・デッドラインの補強でカルロス・コレアが古巣へ復帰。オリオールズからラモン・ウリアスも獲得して戦力アップ。
一方、レッドソックスはギャレット・クロシェのターンではなく、さらにドジャーズ戦でアロルディス・チャップマンが疲れからか、腰の痙攣を訴えて離脱。ただ、チャップマンは中1日でツイン戦にも1イニングに登板。この3連戦でも結果的に2度登板しました。
仮に打ってもリリーバーがリードを吹き飛ばす・・・そんなシナリオしか浮かばなかったのですが、レッドソックスはまさかの守り勝ちです!いい試合内容でした。
Gm1:ハンター・ブラウンに勝利
現地2025年8月1日のGm1のハンター・ブラウン先発ゲームではやはり苦戦しました。打撃重視でローマン・アンソニーをリードオフに、アレックス・ブレグマンを2番、DHに吉田選手を入れた布陣で臨みましたが、打線が分断されました。
1点をリードされ、3回裏に2アウトから1、2番の連打でチャンスを作るも無得点。6回まではハンター・ブラウンの手中に納められているという試合運び。
クーパー・クリスウェルが好投
しかし、レッドソックスの守りも良かったです。先発のクーパー・クリスウェルが2回表にクリスチャン・ウォーカーにソロHRを浴びた1失点のみで堪え、7イニングで被安打7、BB 2、失点1で抑えました。
そして7回裏、疲れが見えてきたハンター・ブラウンに対し、2連続四死球でチャンスを作った後、なんとアレックス・コーラ監督は6番のカルロス・ナルバエスにバントをさせ、1アウト2、3塁とすると、ウィリャー・アブレイユが犠牲フライを放って1-1の同点に。
ローマン・アンソニーがサヨナラ安打
9回表にアロルディス・チャップマンを投入し、裏の攻撃に弾みを付けたかったところでしたが、9回裏は得点とならず。
延長に入り、グレッグ・ワイザートが登板し、勝ち越し点は覚悟したところ、3人で仕留めました。このチャンスを活かせとばかりに10回裏、ノーアウト、2、3塁のチャンスを作り、ローマン・アンソニーがキャリア初となるサヨナラ安打をCFに放って2-1でサヨナラ勝利。
クーパー・クリスウェルがいい仕事をしました。
Gm2:レッドソックスが打ち勝つ
翌2日のGm2ではレッドソックスはウォーカー・ビューラーが登板。もうなんとかイニング・イートだけは目指しているというビューラーはこの日もゲームを壊しかねないほどの不安定な立ち上がりで、結果、4.1イニングで被安打9、失点3、ER 3、BB 3、SO 0、HR 1という内容。よくぞ、3点で抑えたという投球でした。
レッドソックス打線はアストロズ先発の左腕のコルトン・ゴードンに対し、1回裏にロミー・ゴンザレスが追撃のソロHRを放って1点を奪うと、3回裏にトレバー・ストーリーに2ランHRが飛び出すなど3得点を上げて逆転に成功。4回裏にはエイブラハム・トロに2ランHRが出て追加点を上げて6-2とリード。
その後、互いに1点ずつを取り合い、レッドソックスはスティーブン・マッツがデビューを果たすなど、またもブルペンが機能。最後はアロルディス・チャップマンに0.2イニングを頼りましたが、7-3で勝利。これで2連勝。
Gm3: フランバー・バルデスを攻略
そして現地2025年8月3日のGm3ではアストロズはサイ・ヤング賞候補でもあるフランバー・バルデスが登板。
3回まで打線は沈黙。レッドソックス先発のルーカス・ジオリトも良い立ち上がりを見せました。
ゲームが動いたのは4回表で、アストロズは復帰したカルロス・コレアがLFへ豪快なソロHRを放って先制。嫌な流れになりかけていました。
あれはスクイズか??
レッドソックスは先制された直後の4回裏に、ローマン・アンソニーが2塁打を放ってチャンスを作ると、3本のタイムリーとバッテリー・エラーで3-1と逆転に成功。
さらに、ノーアウト1、3塁でウィリャー・アブレイユがなんとスクイズ。これが限りなく下手くそなバントで投手前にショートバウンドという打球でした。しかし、これが幸いしてフランバー・バルデスが取りそこねてなんちゃってスクイズが成功。4-1とします。
さらに犠牲フライなどで2点を追加したレッドソックスはこのイニングに一挙に6得点。アストロズのミスも大いに助けてくれたというビッグイニングでした。
これをルーカス・ジオリトが8回まで投げきり、被安打3、失点1、BB 1、SO 4、HR 1でアストロズ打線を抑えて勝利。最後クリス・マーフィーが締めて、主要ブルペンを休ませることさえ出来ました。
このゲームはとにかく、内野が素晴らしいプレーを連発しました。特に3Bのアレックス・ブレグマンはさすがの安定力でした。
レッドソックスは6-1で勝利。見事、アストロズをスウィープしたのでした。
レッドソックスはこれで5連勝で、62勝51敗。ALワイルドカードのNO.1スポットです。また、地区においても2位で、首位ブルージェイズに3.0ゲーム差に迫っております。
デバースがいなくなり、ポイントゲッターが不在となり6月はかなり得点力の落ちたレッドソックスでしたが、ローマン・アンソニーがデバースの穴を埋めつつあります!
この後、レッドソックスは厳しい戦いが続きます。ロイヤルズ、パドレス、そしてまたアストロズとこの9戦をどれだけ勝ち越せるか。しかもパドレス、アストロズ戦はロードですから、踏ん張りどころです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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