フリーウェイ・シリーズ!
現地2025年5月16日、ドジャースはエンゼルスとのハイウェイ・シリーズがドジャー・スタジアムでスタート。今回は3ゲームシリーズです。
ALウエストは大混戦
エンゼルスはこのゲーム前までは17勝25敗でALウエスト最下位。いつも通りの負け越しではありますが、今季のALウエストは稀に見る大混戦で、筆者などはシーズン前はALウエストはレンジャーズの一ぬけかと思っていたのですが、マリナーズがカル・ラレーのHR量産などで課題の打線が想定以上に機能し、ご覧のような順位となっています。5クラブ中4クラブが勝率..500超えです。
# | Club | W | L | W% |
---|---|---|---|---|
1 | SEA | 23 | 19 | .548 |
2 | HOU | 22 | 20 | .524 |
3 | TEX | 23 | 21 | .523 |
4 | A’s | 22 | 21 | .512 |
5 | LAA | 17 | 25 | .405 |
エンゼルスも最下位ではありますが、他の4クラブと拮抗するようにそれほど悪い戦いを見せているわけではありません。
ここに来てベン・ジョイスが右肩の手術でシーズン・エンドになったのは痛いですし、マイク・トラウトも5月1日付けで左膝の打撲でILに入っている状況で厳しい状況ではありますが、ザック・ネトーが頑張っていますし、トラウトのILでCFに入った24歳のマシュー・ルーゴがいい活躍を見せております。
ジャック・コハノウィッツが好投
このゲームはなんと言ってもエンゼルス先発のジャック・コハノウィッツの好投が光りました。
冴えわたるシンカー
ジャック・コハノウィッツは立ち上がり、先頭の大谷選手にCFへ強烈なクリーン・ヒットを打たれてしまいますが、その後はフレディー・フリーマンからダブルプレーを奪うなど、スコアレスに。
2回裏も1アウトからマックス・マンシーに四球で出塁を許すもアンディー・パヘスをシンカーでダブル・プレーに斬って取り、とにかくゴロの山を築きました。
4回裏にウィル・スミスとマックス・マンシーの連打で1点を許すも後続を打ち取り、被害は最小限に。
5回裏には大谷選手からダブル・プレーも奪い、6回裏はムーキー、フリーマン、ウィル・スミスという怖いターンを三者凡退。
7回裏は先頭のマンシーに四球を出すも、アンディー・パヘスからまたもダブルプレーを奪い、2アウトに。ただ、次打者のマイケル・コンフォートにストレートの四球を出したところで降板。球数は104球を数えていました。ベン・ジョイスがいなくなった分、エンゼルス・ベンチはかなり引っ張ったというところでしょう。
ジャック・コハノウィッツは6.2イニングで被安打5、失点1、BB 4、SO 5。4つのダブルプレーを打たせたのが素晴らしかったです。
2024年にA・ライリーに死球
ちなみにジャック・コハノウィッツは2024年8月18日にアナハイムで行われたブレーブス戦でオースティン・ライリーに死球を与え、右手首骨折でけが人で窮地に陥っていたブレーブスをさらに追い込むアクシデントがあった投手です。
大谷が16号HR
エンゼルスは1回裏にドジャース先発のダスティン・メイから今季加入のヨアン・モンカダを2ランHRを放って2点を先制。
さらに4回表にはザック・ネトーが2ランダブルを放ち、4回表を終わった時点で4-0とリード。その直後の4回裏には上述の通り、ジャック・コハノウィッツがこの日唯一の失点を許しますが、4-1のまま終盤8回裏に。
8回裏からエンゼルスのマウンドにはライアン・ゼファージャーン(Ryan Zeferjahn)が登板。
1アウト後、大谷選手に打席が回り、その2球目。カット・ボールがインローに来たところを大谷選手が強振。これが打った瞬間HRとわかる強烈な当たりでバックスクリーンに入るソロHRとなり、ドジャースが2-4と追い上げます。
大谷選手は今季16号。打ち出し速度は114.9mph、飛距離は433ft(131.978m)。
この16号は15号で並んでいたアーロン・ジャッジ、カイル・シュワーバーから抜け出す1本で、MLB 単独トップのHR数となりました。大谷選手、量産体制です。
エンゼルスが追加点
追い上げムードとなったドジャースでしたが、9回表にドジャース4番手のライアン・ロートス(Ryan Loutos)がノーラン・シャニュアルに2点タイムリーを与えてスコアは6-2に。
エンゼルスは9回裏に元ドジャースのケンリー・ジャンセンが登板。先頭のウィル・スミスにシングルを許し、またドキドキな状況となりましたが、後続を抑えてゲームセット。
エンゼルスは序盤、中盤、終盤といい形で点を奪い、フリーウェイ・シリーズの初戦を取りました。
この日はもうジャック・コハノウィッツの好投に尽きますね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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