ローマン・アンソニーがついにデビュー
予想よりも早く昇格したことに驚きました!
現地2025年6月9日、レッドソックスが誇るメジャーNO.1プロスペクトのローマン・アンソニーがレイズとのシリーズ・オープニングでメジャー・デビューを果たしました!
The @RedSox are reportedly calling up MLB's No. 1 overall prospect, Roman Anthony, for what would be his big league debut.
— MLB Pipeline (@MLBPipeline) June 9, 2025
Anthony posted a .914 OPS with 10 homers at Triple-A this season: https://t.co/QCFHxOCluQ pic.twitter.com/2oSd0dsln1
筆者の予想ではアレックス・ブレグマンが戻ってからと思っていましたが、緊急事態が発生したことにより、ついにデビューとなりました。
ウィリャー・アブレイユがIL
ローマン・アンソニーが昇格した背景にはRFのウィリャー・アブレイユ(Wilyer Abreu)が左斜角筋のハリで10 Days ILに入ったという緊急事態がありました。
レッドソックスにとってウィリャー・アブレイユはラファエル・デバースに次いで打点が期待できる選手。ただ、そのウィリャー・アブレイユも直近30試合では.206/.225/.412と苦戦しており、おそらくずっと怪我を押してのプレーが続いていたと思われます。
アレックス・ブレグマンのILでとにかくオフェンス力ががたっと落ちていたので、アブレイユがいるといないとでは相手投手への圧も違っていました。
今回、レッドソックスはその穴を埋めるべくスーパー・ルーキーを放り込んできたということになります。
揃い踏み!!
なお、レッドソックスはこれでクリスチャン・キャンベル、マーセロ・マイヤー、そして今回のローマン・アンソニーと3人のトップ・プロスペクトがメジャーのフィールドでプレーするという新しい時代を感じさせる出来事になりました。
Roman Anthony, Kristian Campbell, Marcelo Mayer
— MLB Network (@MLBNetwork) June 9, 2025
The Big Three is back together in Boston 💪 pic.twitter.com/IhDSevpFoE
強烈な打球!
そのローマン・アンソニーは背番号48で、いきなりの5番RFでの出場。2回裏の初打席はLFフライに終わりました。
ただ、4回裏の第2打席ではシェーン・バズのアウトハイの98.2mphの4シームを弾き返したのですが、打球はシェーン・バズの下半身を直撃し、3Bのジュニオール・カミネロに処理されて初ヒットはならず。あまりに強烈なライナーでしたので、シェーン・バズが心配になりましたが、その後は離脱することなく、5.1イニングまで投げきりました。なお、アンソニーの打ち出し速度は111.2mphを記録。
スイングの速さといい、とらえるセンスといいやはり非常に魅力的な選手です。
結局、この日はヒットこそ出なかったものの(4-0)、期待させる選手であることは間違いありません。
守備では後逸も
なお、守備では5回表に2アウト1塁の場面でRFへのシングルヒットを後逸。1点を献上する場面もありました。
Tough one for Roman Anthony here pic.twitter.com/41btEvhB5E
— Talkin’ Baseball (@TalkinBaseball_) June 10, 2025
レッドソックスの2025年のエラーは60個で、メジャー・ワースト。これは昨シーズンからの大きな課題ですが、なかなか直らないものですね。
アンソニーはメジャーの打球を直に体験することが出来、いい勉強になったと思われます。
変化球に対応できるか?
下記の記事にも書かせていただきましたが、メジャー昇格後に苦労するのは変化球です。ボビー・ウィット・Jr.、フリオ・ロドリゲスというスーパー・スターも最初はメジャーの変化球に大苦戦。だいたい50打席を目安に苦労するようです。
ただ、彼らはいずれも右打席。そして彼らが苦戦したのはスライダー。
左打席のローマン・アンソニーの場合はどうなるのか?やはり右投手のスライダーなのか、チェンジアップなのか?チェンジアップは抜け具合が凄ければメジャーの一流どころであっても打てません。となると、やはり外に逃げるボールということで左投手のスライダー、右投手のシンカー、外に落ちる軌道のチェンジアップ・・・というところになるかもしれません。
レッドソックスは延長で敗戦
同地区のレイズとのシリーズが始まったレッドソックス。4月14日から16日までの1度目のシリーズは2勝1敗で勝ち越しましたが、この時はレイズのチーム状態がよくない状態での対戦でした。
レイズは直近では調子をかなり上げており、勝ち星も増えてこのゲーム前までは35勝30敗で貯金が5に増えております。
そんな好調レイズにどういう戦いを見せるのか、興味深かったのですが、細かいミスが多く、延長で敗戦。勝てそうなところを落としたのはやはりエラーを含めた粗さが出ていると言わざるを得ません。
ただ、良い面は打撃がホットなところです。ヤンキース戦でタイムリーを何本も放ち、その勢いがこの試合でも出ました。おかしな空振りなども多くて、勿体ないなと思うところもあるのですが・・・。ここはもう一度締めてかかって欲しいですね。
ローマン・アンソニーは強烈なので、まあ見ていてください。
追記:メジャー2戦目で初ヒット
デビューしたローマン・アンソニーですが、現地2025年6月10日、レイズとのGm2でメジャー初ヒットが出ました!
背番号も19へ変更
なお、前日に48番で出場したローマン・アンソニーですが、背番号を変更。上原投手やJBJがつけていた19番になりました。ラファエル・デバースの11番やダスティン・ペドロイアがつけていた15番など、レッドソックスのコアになる野手の背番号はなぜか日本で行けばピッチャー番号が多いですね。メジャーのピッチャーは割と大きめの番号を好みます。
さて、そんなローマン・アンソニーですが、Gm2の初回、シングルで出たラフィーと二塁打で追撃したカルロス・ナルバエスを2、3塁に置いてLFへ強烈な2点タイムリー二塁打を放ち、メジャー初ヒットを記録。これには観戦に来ていたご家族も涙を流して喜びました。
なお、初ヒットの相手はライアン・ペピオでレイズのオープニング・ピッチャーです。
早めに出て良かったのと、逆方向への長打というのがファンとしても嬉しい限りです。
なお、前日にやってしまった守備ですが、この日はいいプレーもありました!
お読みいただき、ありがとうございました。
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