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【MLB2024】トレードDLで補強したジェームス・パクストンはふくらはぎの部分断裂で離脱。PS出場が叶うかどうか

レッドソックス、補強した選手が離脱

 現地2024年8月13日、 7月30日のトレードデッドラインでボストン・レッドソックスが獲得したジェームス・パクストンが、右ふくらはぎを傷めてゲームを離脱した件ですが、診断結果が出ました。右ふくらはぎの筋肉の部分断裂です。

アストロズ戦で早期降板

 ジェームス・パクストンは現地11日のアストロズとのGm3に先発。1回表、2アウトまで奪うも、ヨルダン・アルバレスの1Bへの強い当たりにベースカバーに走ろうとした際に発症。数歩歩いてその場にうずくまりました。

 このゲームはシリーズファイナルで、Gm1、Gm2と連敗していたレッドソックスはスウィープは避けたかったところですが、もろくも初回にそれは崩れました。先発が早期に崩れたレッドソックスはこのゲームに2-10で完敗。結果、スウィープされたのでした。

 これでジェームス・パクストンは2024年に再びマウンドに上がる可能性は低くなりました。13日、当人は記者団に対し、今シーズン中の復帰を語りましたが、おそらく今季はレギュラー・シーズンに関してはもう終了となる見込みです。

おそらく6週間以上

 というのも、”Strain”というのは「捻挫」で筋肉が伸張したり、軽度の断裂を示すものですが、パクストンの場合は、Partial Tear(部分断裂)で、Tearとつくとおそらく6週間以上の離脱を余儀なくされます。そうなると、9月終盤に間に合うかどうかで、そこからリハビリ登板なしのぶっつけ本番くらいのスケジュールでの復帰でないと今季はもう間に合いません。ゆえに今季はシーズン・エンドになりそうというスケジュール感です。ポストシーズンのヘルプの意味でもわずかながら復帰の可能性はあります。

トレードDLで獲得

 レッドソックスはドジャースがDFAとした左腕のジェームス・パクストンを17才の内野手のモイセス・ボリバル(Moises Bolivar)とのトレードで獲得。

 レッドソックスに移籍後は3試合に先発し、11.0 IPで1勝1敗、ERA 4.09、FIP 3.27をマーク。トレード前のパクストンはドジャースで18試合に登板し、ERA 4.43、FIP 4.99 でしたので、やや改善。直近2度は中5日で登板していたので、ローテーションの救いとなりつつありました。 

パクストンの後任 

 パクストンの故障でレッドソックスのローテーションに支障が出てきており、誰がパクストンの後釜になるかはまだ未決。

 もともとパクストンの枠にはクーパー・クリスウェルが入っていましたが、現在はCOVID-19で10 Days IL中。復帰まではそう時間はかからないはずですが、おそらく彼が後任の筆頭となるでしょう。そのほかにジョシュ・ウィンコウスキーもその候補。

 ただし、彼ら2人のうちのどちらかがローテーションに回るとすれば、ここに来て崩壊気味の中継ぎに支障が出ることに。クリス・マーティンが戻ってきたのは大きく、最後はケンリー・ジャンセンに任せるしかありませんが、クリス・マーティンにつなぐまで、あるいはクリス・マーティンが休んでいるときの8回に不安が残ります。

クイン・プリースターを使うか?

 クリスウェルかウィンコウスキーがローテーションに回った場合、ブルペンの補強として実は1人候補がいます。それがクイン・プリースター。トレードデッドラインで有望株のニック・ヨークと引き換えにパイレーツからゲットした右腕です。

 ただ、この2019年のパイレーツ1巡目指名の右腕は、レッドソックス移籍後、トリプルAウースターにて中継ぎで2試合、6.1イニングに登板して、被安打10,失点11、自責点11、BB 5、SO 8、HR 1と大荒れな投球が続いており、ちょっとまだ上げられない状況。6.1IPでBB 5というのが致命的で、被安打の多さもこのコントロールの粗さに起因していると見られ、これが少しでも改善しないとなかなか厳しいと思われます。

レッドソックスのチームERA

 シーズン開始当初、素晴らしいチームERAを記録していたレッドソックスですが、ここに来てかなり崩れてきました。直近15日のレッドソックスのERAは5.38でMLB25位。投手陣はかなり疲れも出てきている頃で、ど真ん中に投げて痛打されるという失投が続いております。

 その意味でもやはりコントロールの品質の高い投手を上げないとゲームを壊しかねないので、なかなか難しいところです。

 12日から始まったレンジャーズとのシリーズで連勝しているレッドソックスは現地2024年8月13日終了時点で63勝55敗でアメリカン・リーグ東地区3位。首位のヤンキースとは6.5ゲーム差。また、ワイルドカード3位のカンザスシティ・ロイヤルズに1.0ゲーム差という状況です。

 これ以上、投手陣に新たなけが人が出ないことを祈るばかりです。

切り札、リアム・ヘンドリクスは?

 ただし、レッドソックスにはわずかながら残っているカードがあります。それが元ホワイトソックスの守護神、リアム・ヘンドリクスです。2023年5月29日のエンゼルス戦で非ホジキンリンパ腫から見事に復帰を果たしたリアム・ヘンドリクスでしたが、2023年8月にトミー・ジョン手術を実施。

 レッドソックスはリハビリ中の彼と今オフに2年契約でサイン。来季の復帰を見込んでです。

そのリアム・ヘンドリクスですが、回復は順調で現地2024年8月12日時点の情報ではライブBPに登板。もうバッターを相手に投球を行っています。これでマイナーでのリハビリ登板がうまく行けば、リアム・ヘンドリクスは9月のあるポイントで復帰できる見込み!

 やや性急ではありますが、まだヘンドリクスというカードは残っています。それまでに踏ん張ってポストシーズンをしっかりと掴んでもらいたいですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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