フィリーズ、有効なセットアッパーを獲得
現地2025年12月17日、フィラデルフィア・フィリーズがまたも動きました。
カイル・シュワーバーとの再契約、アドリス・ガルシアとの1年契約など、補強ポイントを次々に実行しておりますが、今回はゲーム後半のブルペンを補強です。なかなかいい投手を補強しました。カブスからFAとなり、2025年に68試合でERA 2.07と1点台をわずかに超えたブラッド・ケラー(Brad Keller)と2年契約で合意です。
現時点ではフィジカルチェックの結果待ちで、まもなくオフィシャルになる見込み。
契約内容
フィリーズとブラッド・ケラーの合意内容は以下の通り。
- 2 年/$22M (2026-27)
大幅アップ!
2025年はカブスとマイナー契約でメジャーに上がれば$1.5Mのスプリット・コントラクトだったのですが、実際、メジャーに上がりました。後述しますが、それまではコントロールに難があり、あまりピリッとしなかったので、単価も安かったのです。
今回はAAVで$10Mを超えて$11Mということで、大幅アップとなっております。
ルール5出身
ブラッド・ケラーは2026年は30歳のシーズンで7月の誕生日で31歳。もともとは高校卒の時に2013年のアマチュア・ドラフトでDバックスから8巡目で指名されてプロ入り。2016年までローマイナーであまりしっかりと経験を積み、2017年にダブルAに昇格し、10勝9敗、ERA 4.68。ここまでは先発として鍛えられておりましたが、メジャー・ロスターに入ることはありませんでした。
2017年12月のルール5ドラフトでレッズから指名されましたが、その後すぐにロイヤルズにトレード。
ロイヤルズでは2018年の開幕からロスターに入り、3月29日にメジャー・デビュー。以降、ロイヤルズでは先発をメインに計6シーズンで38勝53敗、ERA 4.27をマーク。先発としては堅実に仕事をこなしていたというところです。
2023年、ロイヤルズでのファイナル・イヤーで突如、コントロールを乱しました。45.1イニングでBB 45。メジャーの投手ではあり得ない四球を出したのでした。その後、これは胸郭出口症候群であったと判明。手術を受けました。
2024年はホワイトソックスとマイナー契約を結び、2試合に先発するもERA 4.85と結果が出ず、5月にDFA。これをレッドソックスがFAとしてサインし、レッドソックスではブルペンとして11試合に投げるも、24.2イニングでERA が5.84とまたも結果が出ず、11月にFAに。
2025年1月にカブスとマイナー・ディールでサインしたのでした。
カブスで激変!
2025年、ブラッド・ケラーは激変しました。ようやく胸郭出口証拠も完治したと見え、もともとは先発をこなしていた投手がブルペンに回ったので、非常にタフ且つ高品質の投球を披露。
68試合で69.2イニングを投げ、ERAは2.07。まさに圧倒したのでした。これはリリーフ投手147人(Qualified)の中で13位タイの好成績だった。
対戦相手の27.2%を三振に打ち取り、BBレートは8%とまさに高品質投球。
ベロシティーが俄然アップ!
術後の2024年、ケラーはホワイトソックスとレッドソックスで92~94mphでしたが、2025年はシンカーがキャリアベストの平均96.7mphを記録し、4シームに至ってはさらに速い平均97.2mphを記録した。GB率も56.1%とキャリアベストで、対戦相手は非常に苦戦しました。
フィリーズ、贅沢税がさらにアップ
ブラッド・ケラーとのAAV $11Mはかなりフィリーズの贅沢税上のサラリーをかなり押し上げました。現時点でフィリーズはついに$300M超えの$308M。基準値$244Mを60M以上超え、さらにフィリーズは2022年からずっと超過が続いており、2026年は5年目に突入。110%の税率が課せられ、税額は$46Mを超えそうです!
お読みいただき、ありがとうございました。




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