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【MLB2021-22】守備の達人、ジャッキー(JBJ)がレッドソックスに復帰。レンフローも動いたトレードの中身

ジャッキー・ブラッドリー・Jr.のトレード詳細

 ロックアウト前に決まったディールで、当ブログでも書ききれなかったディールをこれから整理して書いて行きますのでよろしくお願いします。それにしてもすごい勢いでディールが決まっていきましたね。一方で、カルロス・コレアやカイル・シュワーバーなどの有名FA選手のディールはロックアウト後ということになりました。

 CBA期限ギリギリの現地2021年12月1日に決まったトレードがジャッキー・ブラッドリー・Jr.とハンター・レンフローのトレード。このトレードは計4名が動きます。

トレード詳細

 2021シーズン、レッドソックスで大活躍したハンター・レンフローがブルワーズに動く代わりに、ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア(以下、ジャッキーもしくはJBJ)に2人のプロスペクトがついてきたというディールです。

レッドソックスGet

  • ジャッキー・ブラッドリー・ジュニア(Jackie Bradley Jr. /31才)CF/右投げ左打ち
  • デービッド・ハミルトン(David Hamilton /24才)SS or 2B/ 右投げ左打ち
  • アレックス・ビナレス※(Alex Binelas/21才)3B or 1B/右投げ左打ち

 ※表記は発音に近いものを採用しました。

ブルワーズGet

  • ハンター・レンフロー(Hunter Renfroe/30才)OF/右投げ右打ち

 おそらくブルワーズが持ちかけたのではないかと筆者は考えているのですが、ハンター・レンフローとジャッキーをトレードしようと。ともに守備は文句なく、むしろ守備だけであればジャッキーの方が魅力です。

 ただ、バットのことを考えればレッドソックスはレンフローを出すに忍びない。尚且つジャッキーは2021年にブルワーズと2年契約していますから残債もある。トレードは通常であれば残債は引き受けた側が負担することになるので、レッドソックスが負うということに。レッドソックスとしてはそれではアンバランスだということでプロスペクトを2人つけてくれと言って、まとまったのがこのトレードではないか?と思っています。あくまで結果から考えた筆者の推測であることはご了承ください。

ジャッキーがMILとサインしていた内容

 ブルワーズとジャッキーが結んだ契約内容は2年$24M。これは2021年3月5日にサインしたものです。ジャッキーはなかなか決まらなかったのです。

  • 2 years/$24M保証  (2021-22) 太字を足すと$24Mに
    • 2021:$6.5M
    • 2022年は$9.5Mのプレーヤーオプションでバイアウトは$6.5M
    • 2023年は$12Mのミューチュアルオプションでバイアウトはなんと$8M
    • 繰延払い
      • 2021年のサラリーのうち$3.5Mを次のように受領→$0.333333M(2022.1.14)/ $3M(2023.1.13)/ $1.66667M(2023.1.12)
      • 2022年のサラリーのうち$6.5Mを次のように受領→$0.333333M(2022.1.13)/ $6.167M(2024.1.12)
      • バイアウトになった場合はバイアウトの金額全額が繰延払い
    • 2021年11月3日、ジャッキーは2022年のプレーヤーオプションを行使済み

 レッドソックスは2022年以降の青色のアンダー・ラインの箇所を負うことになります。2023年のミューチュアルオプションを行使しなかったとしても2022-23を合わせて最低でも$17.5Mの残となります。

ハンター・レンフローの2021年

 ポストシーズンでも大活躍したハンター・レンフローですが、2020年終了後、レイズからノンテンダーFAとなり、レッドソックスとサインしました。1年/$3.1M(2021)。

 2021年のrWARは2.3。144試合で521-135、打率.259、OBP .315、SLG .501、OPS .816。十分すぎる成績でしたね。HR 31、RBI 96。OPS+は112。

 このバットが無くなるのですから、レッドソックスにとっては痛いところです。

ジャッキーの2021年の成績

 一方のジャッキーの2021年はrWARが-0.7。134試合で387-63、打率.163、OBP .236、SLG .261、OPS. 497、OPS+が34。HR 6,RBI 29。もともとあまり打たないジャッキーでしたが、2021年は赤点のような成績になってしまいました。

 なおブルワーズにはロレンゾ・ケインという素晴らしいCFがいるので、そもそも厳しい立場での船出ではありました。

プロスペクト2人について

 さて、レッドソックスに移籍する2人のプロスペクト達について触れておきたいと思います。

【BOS】デービッド・ハミルトン

 デービッド・ハミルトンは、1997年9月29日生まれの24才。右投げ左打ちの内野手。高卒時の2016年にエンゼルスから28巡目指名を受けるも、大学へ進学。2019年にブルワーズから8巡目に指名されてプロ入りしました。

 2020年はマイナーがキャンセルとなったため、独立リーグでプレー。101試合で打率.296、OBP .430、SLG .370、HR0、RBI 10、盗塁20。

 2021年はクラスA+とダブルAでプレー。2つのレベルを併せて、101試合で打率.258、OBP .341、SLG .419、HR 8、RBI 43、盗塁がなんと52。かなり足が期待できそうです。

 今秋のアリゾナ・フォール・リーグにも出場。打率.293、OBP .453、SLG .463、二塁打3、三塁打2、HR 0。いいセンスをしていそうですね。

【BOS】アレックス・ビナレス(Binelas)

 アレックス・ビナレスは2000年5月26日生まれの21才。右投げ左打ちの内野手。高卒時の2018年にナショナルズから35巡目指名を受けるも、大学へ進学。2021年のアマチュア・ドラフトでブルワーズから3巡目指名を受け、プロ入り。

 2021年はルーキー・リーグとクラスAでプレー。クラスAでは29試合、118-37、打率.314、OBP .379、SLG .636、HR 9、RBI 27。

LHBが多数(BOS)

 今回のトレードでレッドソックスは右打者のレンフローを失い、左打者3名を獲ることに。ハイム・ブルームはロックアウト後はブルペンとともに右打者を狙うとの考えを明らかにしました。かつてのドジャースのようにLHBの天国になりつつあります。

ベンチから飛び出すジャッキー

 ジャッキーの守備の素晴らしさは誰もが認めるところ。筆者が好きなのは、ゲーム開始時にベンチから飛び出してくるところ。「さあ、野球やろうぜ」とでも言わんばかりに楽しく飛び出してくる様は好感です。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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