スポンサーリンク

【MLB考察2020】7月4日開幕ならポストシーズンの開催地はかつてのスーパーボウル方式か

独立記念日開幕が一つのターゲット

 まだまだ現地2020年4月第一週に流れた情報を考察したいと思います。開幕が延期となっているMLBですが、ここに来て一つの目安となる開幕ターゲット日が出始めました。

 それが7月4日の独立記念日での開幕。

さらなる悪化がなければという前提

 ただし、独立記念日での開幕は想定はあくまで向こう2ヶ月以内に新型コロナウイルス感染の状況に収拾する傾向が見えて初めてからのお話です。日本も感染者数が増えていますが、北米はさらに深刻な事態に陥っているのは報道の通りです。とは言え、事態好転後のことも準備をしておかないとさらなる経済のダメージも追い打ちになります。底が見えたのかどうかわからない状況ではありますが、現状から考慮すると5月末までは様子見、仮に好転したとすればそこから1ヶ月はスプリングトレーニング2.0で選手がチューンナップをし、7月からスタートというシナリオは描けます。

トロントが6月末まで厳しい措置

 現地2020年3月31日、ブルージェイズの本拠地のあるトロント市は少なくとも6月30日までに市が実施または許可した公共イベントの禁止を発表しました

  マス・ギャザリングという点において、プロスポーツも少なくともその対象に含まれるでしょう。

 このアナウンスは公式ではあるものの、柔軟性はあるとは思います。したがって好転すればの話ですが、その期限は早まる可能性もなきにもあらずです。

 とは言え、あらゆる住民を対象に考慮されたガイドラインゆえ、よほどの事態好転がなければ期限の早期撤廃は難しいはずです。仮に7月開幕ならそれに該当はしないまでもより柔軟性のある対応をしている都市にてまずは開催となるのではないかと思います。

 MLBとMLBPA(選手会)も、ニュートラルな場所での開催に同意しました。

【甚大な被害の出ている都市】

  • ニューヨーク
  • シアトル
  • シカゴ
  • カリフォルニア州

 上記以外の都市をあえて選んでのスタートとなる可能性が大です。

開幕の基準

 またMLBとMLBPAはシーズンを始めるにあたって3つの基準を確認しました。

  1. マス・ギャザリングの禁止が解除されていること。野球場にファンを集めてもよい状況であること。
  2. 米国またはカナダ間のトリップに制限がないこと。
  3. 医療専門家により、プレーヤー、ファン、あるいはチームのあらゆるスタッフに健康上のリスクはないこと。

当初は無観客の想定も

 上記3つの外部的な要素がクリアーになった上で、さらに念には念を入れて、一旦は無観客で開幕する可能性もあります。

 ただ、MLB側は無観客は避けたい模様です。

 よって、プレー出来る状態になり、ゲーム数をこなすのが優先されるなら一旦は無観客というオプションもあり得るという優先度ではないかと思います。スタジアムのチケット、売店などの売上は減ってもストリーミング収入などが見込めるためそれも十分に考えられます。

 実際、どれだけのファンの懐具合が回復しているか、野球場に来て楽しむ経済的なゆとりがあるのか?という問題もあるとは思います。

 それらの要素も含めると7月開催は大きなターゲットであることは間違いありません。

独立記念日開幕〜閉幕が9月末の場合

 レギュラー・シーズンが7月4日から始まり当初の予定通9月27日に終了するなら、プレーオフは予定どおりに開催可能です。

 この場合、レギュラーシーズンの期間は85日間。MLBは、MLBPAに何日の休養日にするか、合意してもらう必要がありますが、仮に4日間だけの休みの同意を得たとするとシーズンのちょうど半分の81試合になります。

独立記念日開幕〜閉幕がおす場合

 そしてシーズン終了日をさらに伸ばして100試合前後という設定にした場合、レギュラー・シーズンは少なくとも10月半ばまでプッシュバックしなければ成立しません。9月27日で81試合なら、あと19試合。単純に19日は確保しないといけません。

タイブレーカーを早速導入するか?

 決着をつけるのがメジャーの魅力の一つですが、雨の影響があった場合は果たしてダブルヘッダーで消費できるのか?というのはまだ見えないところではあります。

 そして延長となった場合。今回は通常のレギュラーシーズンとは違いますので延々とやるわけにはいきません。移動の時間、選手のコンディションを考えるとそれは無理ではないかと筆者は思います。

 よって、ひょっとしたらですが、レギュラーシーズンにタイブレーカーを持って来る可能性もあるのではないか?と思います。

 2019年のオールスターでもすでに導入が決まっていましたが、実現されませんでした。

ポストシーズンが11月にずれ込むなら

 そしてポストシーズンのフォーマットも考慮すべきところではありますが、シーズンが10月半ばまでずれ込んでしまった場合、ポストシーズンも11月にずれ混ざるを得ません。おそらく1ヶ月かけるでしょうから、11月半ばがワールドシリーズGame7という設定に。

 そうなると東海岸のクラブがポストシーズンに出た場合、ナイトゲームでの開催は不可能。

【主要都市の10月、11月の最高/最低気温】

10月(最高/最低)11月(最高/最低)
ボストン17℃/8℃11℃/8℃
ニューヨーク18℃/10℃13℃/6℃
シカゴ17℃/10℃10°C / 4°C
ミネアポリス15℃/4℃7℃/-3℃
ロサンゼルス26℃/16℃23℃/12℃
マイアミ28℃/24℃26℃/21℃
ダラス26℃/15℃19℃/8℃
アトランタ23℃/10℃18℃/5℃
フェニックス32℃/18℃25℃/10℃

 デトロイト・タイガースがワールドシリーズに出た2012年、コメリカ・パークでの開催で気温6.7°Cというのがありました。

もう選手が気の毒で仕方なかったですが、上記の一覧をご覧の通り、ボストン、ニューヨーク、シカゴ、ミネアポリス(ミネソタ)はナイトゲームは不可です。

フランチャイズにこだわるならデーゲーム

 もしもレッドソックスやヤンキース、カブス、ホワイトソックス、ツインズなどがポストシーズンに進出した場合、デーゲームならなんとか開催できるという気温。果たして視聴率にこだわるのか?

ナイトゲームならかつてのスーパー・ボウル方式

 あるいはあくまで視聴率優先でナイトゲーム開催ということなら、夜でも温かい西海岸かあるいは南部での開催しか手はありません。

 スーパーボウルは今でもスタジアムは持ち回りですが、2月第一週の日曜日という寒い時期に寒い都市でも開催されるようになったのは最近のことです。

 NFLはかつてスーパー・ボウルの開催地をフロリダ州、カリフォルニア州など温かい都市で開催していました。

 よって、どうしてもナイトゲームということになれば、もう場所を南部に移すしかありません。ロサンゼルス、サンディエゴ、マイアミ、タンパ、ダラス、アトランタ、フェニックスなどドジャース、エンゼルス、パドレス、マーリンズ、レイズ、レンジャーズ、アストロズ、ブレーブス、Dバックスのフランチャイズを使っての開催となるでしょう。

 どうなるでしょうか!?

 野球は希望でもあると思うので、なんとか今季も開催されることを祈るばかりです。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】絶好調のPCA!2試合連続HRを含むRBI 7、盗塁2でドジャース戦の連勝に貢献
【MLB2025】エンゼルスがイアン・アンダーソンをDFAに
【MLB2025】UCLを傷めていたトリストン・マッケンジーが手術回避の結果、DFAに
【MLB2025】エンゼルス、3点ビハインドの9回裏に大逆転!ジョー・アデルがサヨナラ安打を放つ
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、ERAが1.13に!BOSはカサスのサヨナラ安打でCWSに勝利
【MLB2025】パヘスがまたもHRを強奪!佐々木は6回を投げきるも、最後に笑ったのはレンジャーズ!
【MLB2025】山本、デグロムとの投手戦を制す!またもエドマンが殊勲の一打
【MLB2025】大谷がパタニティー・リストで欠場へ!E・ロザリオがロスター入り(朗報あり!)
【MLB2025】レンジャーズのクマール・ロッカーがメジャー初勝利をマーク!
【MLB2025】スペンサー・ストライダーが復帰!最速で通算500奪三振を記録
【MLB2025】ホームラン単独トップ(8号)のA’sのタイラー・ソーダーストロムとは?
【MLB Injury 2025】クリス・ブライアントがILへ。復活の道は遠し。ロッキーズの経営にも大きく影響
【MLB2025】パドレス、3試合連続でロッキーズをシャットアウト!圧巻の成績で高品質ゲームを連発中
【MLB2025】ミゲル・ロハス、ドジャース投手陣のモノマネで球場を沸かせる
【MLB2025】アンディー・パヘスがGSを強奪!佐々木は最長5回を投げきるも、ドジャースは大敗!
【MLB2025】試合を決めたのはまたしてもトミー・エドマン!ドジャースは山本も輝き、ホーム10連勝を達成
【MLB2025】 コナー・ウォンの小指骨折を受け、レッドソックスがヤスマニ・グランダールを獲得!
【MLB2025】ドジャース、連敗を3でストップ。ロード・トリップは2勝4敗で2シリーズ連続で落とす
【MLB2025】HOU、CWSなどで活躍したリリーバーのオクタビオ・ドーテルが不慮の事故で亡くなる
【MLB2025】レッズ、ハンター・グリーンが圧巻の投球!好調ジャイアンツを完全に支配!
【MLB2025】ブルージェイズ、ブラディミール・ゲレロ・Jr.と14年/500Mドルで延長へ!
【MLB2025】ドジャース、連敗せず!佐々木朗希がゲームメイク!A・ノラは好投が報われず!
【MLB2025】ドジャースが初黒星!フィリーズはJ・ルザルドとリアルミュートが躍動!大谷の盗塁連続成功は38でストップ
【MLB2025】レッドソックスがフェンウェイ・オープナーで勝利!ビューラーが移籍後初勝利
【MLB2025】ドジャース、大谷の今季3号サヨナラHRで開幕8連勝!ATLは7連敗
【MLB2025】今季メジャー初完封はレンジャーズのネイサン・イオバルディ!99球で達成!
【MLB2025】レッドソックス、ギャレット・クロシェと6年の延長契約で合意へ
【MLB2025】開幕3戦で15本塁打! NYYが巻き起こした新バット「トルピード “Torpedo”」の大波紋
【MLB2025】ドジャースがタイガースを力でねじ伏せてスウィープ!佐々木はホーム・デビューで苦戦
【MLB2025開幕Gm2】ナイス・ゲーム!粘るタイガースにトミー・エドマンとムーキー・ベッツが立ちふさがる!
タイトルとURLをコピーしました