2026年は2人が殿堂入り
現地2025年1月21日、Hall of Fame(HOF:野球殿堂)の投票が行われ、メッツなどで活躍したカルロス・ベルトランとブレーブスで活躍し、最後は楽天でプレーしたアンドリュー・ジョーンズの2人が見事に殿堂入りとなりました。
カルロス・ベルトランは4度目の投票、アンドリュー・ジョーンズは9度目の投票で殿堂入りに名を連ねました。
2人は2026年7月26日にクラーク・スポーツセンターの敷地内で行われる殿堂入り式典で表彰されます。
なおこの式典では2025年12月にエラ委員会(Baseball Era Committee )によって選出された内野手のジェフ・ケントもHOFとして表彰されます。
おめでとうございます!
偶然にも誕生日が1日違い
さて、見事HOF入りとなったこの2人ですが、なんと誕生日が1日違い!
カルロス・ベルトランはプエルトリコ出身で1977年4月24日生まれ、アンドリュー・ジョーンズはオランダ領キュラソー島(Curacao)出身で1977年4月23日生まれです。
資格選手、投票方法
野球殿堂の投票はBBWAA(全米野球記者協会)に所属する記者によって投票され、現役を10年以上重ね、引退後5年が経過した選手が対象。
殿堂入りとなるには、
- 得票率が75%以上
- その際、5%未満だった選手はその年限りで殿堂入りの機会は終了
- 得票率が5%から74%の間で、その年に選ばれなかった候補者は次年度の審査・選考に持ち越され
- 持ち越しは最大10年(2014年にルール改正。それまでは15年だった)。11年目からはリストに名前がなくなる。
詳細は下記の記事をご覧ください。
投票結果
現地2026年1月21日に行われた投票結果の詳細です。
| 選手名 | Name | 投票数 | 得票率 | 投票回数 |
|---|---|---|---|---|
| カルロス・ベルトラン | Carlos Beltrán | 358 | 84.2 | 4th |
| アンドリュー・ジョーンズ | Andruw Jones | 333 | 78.4 | 9th |
| チェイス・アトリー | Chase Utley | 251 | 59.1 | 3rd |
| アンディー・ペティット | Andy Pettitte | 206 | 48.5 | 8th |
| フェリックス・ヘルナンデス | Félix Hernández | 196 | 46.1 | 2nd |
| アレックス・ロドリゲス | Álex Rodríguez | 170 | 40 | 5th |
| マニー・ラミレス | Manny Ramírez | 165 | 38.8 | 10th |
| ボビー・アブレイユ | Bobby Abreu | 131 | 30.8 | 7th |
| ジミー・ロリンズ | Jimmy Rollins | 108 | 25.4 | 5th |
| コール・ハメルズ | Cole Hamels | 101 | 23.8 | 1st |
| ダスティン・ペドロイア | Dustin Pedroia | 88 | 20.7 | 2nd |
| マーク・バーリー | Mark Buehrle | 85 | 20 | 6th |
| オマール・ビスケル | Omar Vizquel | 78 | 18.4 | 9th |
| デービッド・ライト | David Wright | 63 | 14.8 | 3rd |
| フランシスコ・ロドリゲス | Francisco Rodríguez | 50 | 11.8 | 4th |
| トリイ・ハンター | Torii Hunter | 37 | 8.7 | 6th |
| ライアン・ブラウン | Ryan Braun | 15 | 3.5 | 1st |
| エドウィン・エンカーナシオン | Edwin Encarnación | 6 | 1.4 | 1st |
| チェ・シンス | Shin-Soo Choo | 3 | 0.7 | 1st |
| マット・ケンプ | Matt Kemp | 2 | 0.5 | 1st |
| ハンター・ペンス | Hunter Pence | 2 | 0.5 | 1st |
| リック・ポーセロ | Rick Porcello | 2 | 0.5 | 1st |
| アレックス・ゴードン | Alex Gordon | 1 | 0.2 | 1st |
| ニック・マーケイキス | Nick Markakis | 1 | 0.2 | 1st |
| ジオ・ゴンザレス | Gio González | 0 | 0 | 1st |
| ハウィー・ケンドリック | Howie Kendrick | 0 | 0 | 1st |
| ダニエル・マーフィー | Daniel Murphy | 0 | 0 | 1st |
カルロス・ベルトランとは
カルロス・ベルトランは1995年のアマチュア・ドラフトでロイヤルズから2巡目指名を受け、プロ入り。右投げ両打ちです。1999年にロイヤルズでメジャー・デビューを果たし、同年に.293/ .337/.454、HR 20、RBI 108、RUN 112でAL ROY(最優秀新人賞)を受賞。
トータルで20シーズンを過ごし、メッツ、レンジャーズ、アストロズ、ジャイアンツ、カージナルスでプレーし、通算打率.279、HR 435、RBI 1,587を記録。
オールスター出場は9回、ゴールドグラブ賞は3回受賞。ポストシーズンには7シーズンで計15シリーズに出場。65試合で打率.307、OPS 1.021、HR16、RBI 42打点を記録。
2004年のNLDS、NLCSではそれぞれ4HRずつ、計8HRを記録。これは1シーズンの2つのシリーズでそれぞれ4本以上のHRを記録した唯一の選手となっています。
なお、違うシーズンで複数のポストシーズンのシリーズでそれぞれ4本以上のHRを放ったのはジャンカルロ・スタントン(2020 ALDS:4/ 2024 ALCS:4)、ジム・トーミ(1998 ALCS:4/ 1999: ALDS:4)、デューク・スナイダー(1952 WS:4/1955 WS:4)らがおります。
ベルトランは2017年のアストロズのワールドシリーズ・チャンプのメンバーでもありました。このシリーズは後にサイン・スティーリング問題が発覚し、クセを見抜く達人でもあったベルトランは一部疑いをかけられ、メッツの監督就任が決まっていたものの、それがキャンセルになったという経緯もありました。ゆえにこのまま10年を経過するのでは?との見方もありましたが、見事に4年でHOF入りとなっております。
アンドリュー・ジョーンズとは
アンドリュー・ジョーンズは1993年7月にアマチュアFAとしてブレーブスとサイン。
デビューは1996年で31試合、105打席に立ち、HR 5本をマーク。同年のワールドシリーズでヤンキースと対戦した際に、最初の2打席でホームランを記録するなどまさに希望の星といったデビュー・イヤーでした。ルーキー資格を持ち越した1997年には.231/.329/.416、RBI 70をマークしてオフにはNLROYで5位に。
最も優雅なCFの一人であるアンドリュー・ジョーンズは、ゴールドグラブ賞を10度受賞し、CFとしてNL Putouts(刺殺)1位を6度、NL Assist(補殺)1位を3度達成しています。なお、刺殺とは直接走者や打者をアウトにした行為、 補殺とは送球によって走者・打者をアウトにした行為のことです。
2005年にはNL HR1位(51本)、RBI 1位(128)の2冠を達成。ブレーブスとヤンキースで出場したポストシーズンでは通算18シリーズを経験。76試合で打率.273、RUN 43、HR 10、RBI 34打点を記録しました。
MLBではブレーブス、ドジャース、レンジャーズ、ホワイトソックス、ヤンキースに所属。その後、NPBの楽天で2年間プレーしました。
通算成績はHR:434、打率.254、RBI:1,289、OPS: .823。
マニー・ラミレスは入れず
投票10度目となったマニー・ラミレスですが、今回も要件を満たさず、これで投票はなくなりました。数年後、エラ委員会の投票で入る可能性は残されています。
今回のファースト・タイマーは苦戦を強いられました。
チェイス・アトリーは2027年の投票で入るかもしれません。ダスティン・ペドロイアは得票が伸びております。
お読みいただき、ありがとうございました。


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