最終週、ALは大混戦へ
現地2025年9月21日、レイズとの今年最後のゲームに臨んだレッドソックスは、期待のコナリー・アーリーが先発。Gm1では打線が爆発し、最終回にグランドスラムを浴びるも11-7で勝利。Gm2ではレイズ守備陣の乱れから終盤に勝ち越しに成功。6-3で連勝を決めました。
この日はスウィープする意欲が満々だったのですが、1回表に2アウト満塁のチャンスを潰した直後の1回裏にコナリー・アーリーが立ち上がりに苦戦。1アウト満塁から2点タイムリー・ダブルを打たれるなど3失点。
ローマン・アンソニーが不在の中、ふくらはぎを傷めているウィリャー・アブレイユを起用するも、今の打線ではこれが重い負担となり、結果、3-7で敗れました。
これでレッドソックスは85勝71敗に。このレッドソックスの敗戦が後述するALWCの大混戦に一役買っております。
ALの状況
ALの各地区のトップはご覧の通り(現地2025年9月22日時点)。
- (東)ブルージェイズ:90-66
- (西)マリナーズ:87-69
- (中)タイガース:85-71
東地区:トロントがPSへクリンチ
ALイーストはブルージェイズが90勝66敗で首位、2位がヤンキースで87勝69敗、そしてレッドソックスが85勝71敗。
この日、ブルージェイズはロイヤルズに8-5で勝利。これにより、2023年のワイルドカード以来のポストシーズン進出を決めております。しかし、まだ地区優勝を決めた訳ではなく、ヤンキースと争っております。レッドソックスは残念ながら、地区優勝はほぼない状況です。
もしブルージェイズが地区優勝を決めたとすると、2015年以来のこと。
中地区:ガーディアンズが制するか!?
タイガースが大失速
2024年は終盤に大いに伸び、今季の前半もタリク・スクーバルを中心に絶好調だったタイガースがここに来て大失速で6連敗中。
ALセントラルは、ガーディアンズがアツ過ぎる状況で、首位タイガースに1.0ゲーム差!
トレード・デッドラインではシェーン・ビーバーを出すなどもはや来年の準備をしているかのと思いったガーディアンズでしたが、9月はなんとここまで16勝4敗の超ハイペースで追い込みをかけており、タイガースとの勢いの差は歴然。もはや逆転は時間の問題のような状況です。
西地区
西地区は投打が噛み合ってきたマリナーズがここに来て勢いが加速し、アストロズとの首位攻防戦に連勝。西地区もほぼ決まりかけております。
ワイルドカードの状況
レッドソックスはローマン・アンソニーを腹斜筋痛で失ってからは、打撃がダウンした事実を認めざるを得ないです。ただ、投手陣もある程度は踏ん張っております。これもギャレット・クロシェ、ギャレット・ウィットロック、アロルディス・チャップマンの高品質投球が支えている状況です。楽勝だったワイルドカード枠もちょっと危ない状態になってきました。
(ワイルドカード)現地2025年9月21日時点
- ヤンキース:88-68
- レッドソックス:85-71
- ガーディアンズ:84-72
アストロズ:84-72
ワイルドカードはヤンキースがもうポストシーズン・クリンチが出てもおかしくはない状況。この1枠はほぼ決まりで、おそらくこのままNO.1でフィニッシュするだろうと思われます。
レッドソックスはNO.2ではありますが、NO.3スポットとの差は1勝。レッドソックスの負けとガーディアンズ、あるいはタイガース、アストロズの勝ちが同日に起これば順位は逆転します。
ALWC 直接対決の勝敗
仮に勝率が並んだ場合、直接対決でタイブレーカーを見て行きますが、ご覧のような状況。
W-L | BOS | CLE | HOU | DET |
---|---|---|---|---|
BOS | – | 4-2 | 4-2 | 0-3 |
CLE | 2-4 | – | 4-2 | 6-4 |
HOU | 2-4 | 2-4 | – | 2-4 |
DET | 3-0 | 4-6 | 4-2 | – |
レッドソックスはタイガースと勝率で並ぶと不利です。ただ、最終カードがタイガース戦なので、そこでスウィープすると直接対決では並びます。スウィープするような状況ならタイブレーカーにはならないでしょう。
ガーディアンズはレッドソックスと並ぶとまずい状況です。しかし、ガーディアンズはこのまま地区優勝に進むかも!です。
アストロズがタイブレークで並ぶとどこにも勝てない状況。もはやNO.3スポットに入るよう勝ちを積み重ねるしかありません。
タイガースこれまでの貯金が効いて、レッドソックスとアストロズと並べば優位です。
最終週、どうなるか見ものですね!
お読みいただき、ありがとうございました。
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