スポンサーリンク

【MLB移籍2020】ブルージェイズ、マリナーズからタイワン・ウォーカーを獲得

ALワイルドカードスポットを目指し

 現地2020年8月27日、トレードデッドラインまであと5日というところで、トロント・ブルージェイズが動きました。

 シアトル・マリナーズの右腕、タイワン・ウォーカー(Taijuan Walker)を獲得です。

トレード概要

 今回のディールは以下の通りです。

ブルージェイズGet

  • タイワン・ウォーカー

マリナーズGet

  • PTBNL(Player to be named later:後日指名)

 マリナーズがブルージェイズからゲットするであろう選手は今季60manロスター・プールに入っていない選手の予定。つまりはプロスペクトということですね。

ブルージェイズ補強の背景

 ブルージェイズが右腕、タイワン・ウォーカーを獲得した背景は怪我人発生によるローテーション補強。

トレント・ソーントンが関節ねずみ

 タイワン・ウォーカーを獲得したことでブルージェイズは40manロスターを空けるため、トレント・ソーントンを10Days ILから45Days ILに移管。トレント・ソーントンは右肘関節内遊離体、俗称「関節ネズミ」の治療で残りシーズンをサイドラインに退くこととなっていました。

超有望株、ネイト・ピアソンは屈筋痛

 さらに、トップ・プロスペクトとして大いに期待していたネイト・ピアソンは、デビュー戦こそスコアレス投球だったものの、その後の3試合の自責点が12を数え、不調。

 その理由がやはり怪我。前腕部屈筋痛という、例の手術の一歩手前にかかる症状に。現地31日月曜日にセカンド・オピニオンを得る予定となっており、かなりあの手術に近いことを伺わせます。現段階で大谷選手も実施したあの手術の名称を書いてしまうと、誤解を生みそうなので、正式なクラブの発表までは控えたいと思います。

マット・シューメーカーは広背筋(復帰見込み)

 今季復活したマット・シューメーカーは現地2020年8月27日時点で10 days IL。広背筋を傷めて離脱しています。ただシューメーカーの場合は週ベースでの休みで今後の復帰が見込まれています。

3名が機能

 よって、現時点でのローテーションはRyu、タナー・ロアーク、チェイス・アンダーソンの3名のみになっており、これから東地区はダブルヘッダーも増えることから補強ということになっています。

ワイルドカードスポットを狙うぞ

 ALイーストはレイズ、ヤンキースが圧倒的ですが、現地2020年8月26日時点で15勝14敗と貯金1とし、好調なブルージェイズは今季、ワイルドカード・スポットを目指して動いています。

タイワン・ウォーカーとは

 すでに十分に有名ですが、タイワン・ウォーカーのことについて触れておきたいと思います。

 1992年8月13日生まれの28才。2010年アマチュア・ドラフトのマリナーズ1巡目指名。全体順位は43位。

 デビューは2013年、20才の時です。2015年に29スタートで11勝、2016年に25スタートで8勝を上げています。もう4年前になるのですね。

 下記の動画は2016年4月25日のアストロズ戦。トミージョン手術前でもっともボールが唸っていた時期です。

 2016年11月にマリナーズがDバックスからOFのミッチ・ハニガーとSSのジーン・セグラ、LHPのザック・カーティスを獲得したトレードで、ケーテル・マルテとともにDバックスへ移籍。

 2017シーズンも28スタートでローテーションを守り、9勝を上げました。ザック・グレインキ、ロビー・レイとともにDバックスの3本の柱となっていました。

2018年にトミージョン手術

 しかし、2018年は3試合に登板したところで肘痛を発症。検査の結果、UCL(ウリナー・コラテラル・ライアメント:内側側副靭帯)の断裂が判明。トミージョン手術となり、シーズンエンディングとなりました。

 リハビリにも危うく失敗しかけ、2019年は復帰がやや遅れました。それでも1イニングを投じております。

 2019年12月にFAとなり、2020年2月にマリナーズに復帰していました。

2020年は順調!豪腕復活

 実質的に、今季が本格復帰の年になったのですが、ここまでは5試合、27イニングで2勝2敗、ERA 4.00。現地2020年8月26日時点で12勝19敗のマリナーズの状態からすれば、それなりの数字とも言えるでしょう。

 下記のVTRは2020年のシーン。ボールの勢いも戻ってきました。スライダーがよくなりましたね。

 とにかくヘルシーになったことが彼には大事なことです。

未だに迷う表記

 MLBを知らない人が見れば、タイワン・ウォーカーと書くと、それこそ旅行雑誌かと思うかもしれません。

 彼がデビューした2013年頃は、Taijuanを「タイワン」と書いていて、筆者もそれにならいました。実際、音声は「タイゥワン」のように聞こえたことから、わかりやすく「タイワン」と書きましたが、本来なら今の日本語のWIKIにもあるように「タイファン」がよいのかもしれませんね。

 ただ、もうずっと「タイワン」と書いてきたので、このまま使わせてください。

パイレーツ2名の獲得も視野

 また、ブルージェイズは噂ではパイレーツのローテーション右腕トレバー・ウィリアムスとチャド・クールの獲得も視野に入れています。これは決まるかもしれませんが、ブルージェイズが誰を差し出すかというのがポイントになってきそうですね。

 マリナーズのディポトGMですが、頼めば良い選手をすぐに差し出しそうですね。どうしたいのかよくわからないのでちょっと嫌味。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB移籍2025】ブルージェイズがオリオールズからセランソニー・ドミンゲスを獲得
【MLB2025】エマニュエル・クラセがトレードDLの市場から消える!リリーバーのディールは大波乱へ
【MLB2025】ドジャース戦で離脱したアロルディス・チャップマンは背中の痙攣で大事に至らず
【MLB移籍2025】ブルワーズがレイズからダニー・ジャンセンを獲得!手負いのW・コントラレスのバックアップに
【HOF 2025】「プロとしての責任」と笑い!イチロー氏が野球殿堂の式典で素晴らしいスピーチを行う
【MLB移籍2025】ロイヤルズがDバックスからランダール・グリチャックを獲得! DET失速中で急遽の補強
【MLB2025】大谷、フェンウェイで38号リードオフHRを放つ!しかし、レッドソックスはクロシェを援護して逆転勝ち
【MLB移籍2025】ヤンキース、ロッキーズから3Bのライアン・ミクメーン(Ryan McMahon)を獲得
【MLB移籍2025】メッツ、オリオールズから豪腕左腕のグレゴリー・ソトを獲得
【MLBトレード2025】マリナーズが打線の活発化を狙い、Dバックスからジョシュ・ネイラーを獲得!
【MLB2025】レッドソックス、5点差を大逆転!延長11回の末、C・ナルバエスの2ランHRで勝利
【MLB2025】ジェイコブ・ミズロウスキーの4回途中降板はあえてのペース・ダウン!
【MLB2025】ジャイアンツのラファエル・デバースがついに1Bデビュー!打撃にも良い兆し!
【MLB2025】ブルワーズ、ノーヒッター危機を一気にひっくり返して11連勝!ついにカブスを抜く!
【MLB2025】大谷、「HRにはHR!」で35号逆転2ランHR!ドジャースはヒヤヒヤ勝利で連敗脱出なるも、タナー・スコットも失う
【MLB2025】ドジャース、大谷に34号2ランHRが飛び出すも、またも競り負け!ブルワーズは10連勝でカブスに並ぶ!
【MLB2025】W・アブレイユが逆転2ランHRを放ち、ギャレット・クロシェに11勝目をプレゼント!吉田はLFで出場
【MLB2025】ドジャース、大谷に追撃の33号HRが出るも、連敗!スランプのトミー・エドマンが復調なるか!
【MLB2025】今永、安定の7回シャットアウト勝利!カブスはHRパレードでレッドソックスに連勝
【MLB2025】今季好調のクイン・プリースター、ドジャース打線から6回10Kを奪う!ブルワーズは8連勝!
【MLB2025】カブス・鈴木が価値ある26号3ランHR!レッドソックスは10連勝でストップ!
【MLB2025】ブレーブスがレンジャーズからデーン・ダニングをトレードで獲得
【MLB移籍2025】ロイヤルズがパイレーツからアダム・フレイジャーを獲得
【MLBオールスター2025】9回で同点!前例のないスウィング・オフ(HRダービー)で決着へ!MVPはカイル・シュワーバー
【MLB2025】20年前の予言的中!オールスターHRダービーを制したのはカル・ロリー!513ftのO・クルーズも退ける!
【MLBドラフト2025】全体1位は高校生SSのイーライ・ウィリッツに決定(ナッツが指名)
【MLB2025】投手・大谷が5度目の登板でさらなる凄み!ドジャースは連敗を7でストップ!
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、100球ジャストでキャリア初のシャットアウト勝利!試合時間は2時間8分!!
【MLBプロスペクト】2025フューチャーズ・ゲームはスイッチ投手も登板!MVPはドジャースのホスエ・デポーラに決定!
【MLB2025】大谷がジャイアンツ戦で海に32号HRを放つも、ドジャースは追撃及ばず7連敗!
タイトルとURLをコピーしました