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タイラー・スキャッグスの死因が判明!連邦禁止薬物検出に関係者がショックを隠せず(追記あり)

社会問題化している薬物が渡った

現地2019年8月30日、去る7月1日にテキサス州の遠征先のホテルで急死したエンゼルスのローテーション左腕タイラー・スキャッグスの死因が判明しました。

オピオイド鎮痛薬とアルコール

テキサス州のタラント郡の医療検査官事務所(The Tarrant County medical examiner’s office.)が公表したレポートによると、タイラー・スキャッグスの死因は、「オピオイド鎮痛薬で医療用麻薬と呼ばれるフェンタニルとオキシコドン中毒とアルコール、そして嘔吐による窒息死」ということです。

オピオイド鎮痛薬とは、医療用麻薬とも呼ばれ、法律で医療用に使用が許可されている麻薬のこと。例えばガンの痛みを和らげるために使われるモルヒネなどがそうです。そういった痛みを抑える薬の総称。

【オピオイド系鎮痛薬】

トラマドール、モルヒネ、オキシコドンフェンタニル、タペンタドール、メサドンなど。

副作用の1つとして「嘔吐」があるとも書かれてあります。

過剰摂取

それらの2種類の医療用麻薬をアルコールで流し込んだとものと見られています。

フェンタニルは、モルヒネに似た強力な合成オピオイドで、静脈内投与した場合鎮痛作用は50〜100倍強力だそうです。耐性を持たない人が強い濃度で摂取すると処方オピオイドよりも呼吸を抑制し、死を引き起こす可能性が高くなるそうです。

スキャッグスの血液検査ではフェンタニルが3.8ナノグラム/ミリリットルが検出されており、これは“The level of fentanyl is a significant amount that could produce death” で致死量に相当するほど重大な量だったようです。

今回の場合、オキシコドンとアルコールも存在し、それらは中枢神経系の抑制剤でもあるため、死に至ったのだろうとのこと。

深刻な社会問題の”フェンタニル”

NHKBSのワールドウォッチでも特集されていますが、アメリカは今、薬物のまん延がかつてないほど深刻な事態になっており、2017年には死者は年間7万人を超えたそうです。なかでも深刻なのは「フェンタニル」であるという特集をやっていました。

また品質の悪い安価なチャイナ製のフェンタニルも出回っているというのですからまったく質(たち)の悪い話です。

MLBへの汚染を懸念

こういった事態を受け、ご遺族はこのニュースによってダブルでショックを受けております。そして誰がスキャッグスに渡したのかを徹底的に調査してくれという意向を示しています。この「誰が」の中にはエンゼルス関係者も含まれます。

MLB側も、エンジェルスの関係者が関与した可能性があるという主張を調査するために、調査に乗り出す予定です。

MLB禁止リストにない理由

なお、MLBの禁止薬物リストにはフェンタニルが載っておりません。

MLBがこれを禁止リストに入れてないのはおかしい!という意見もあると思いますが、リストにない理由は簡単で、すでに連邦麻薬取締局の「乱用薬物」リストに記載されているためです。

1野球機構のリストに入れる前にすでにアメリカ国民として使用が禁止されているので自動的にMLBでも禁止になります。

使用した者、渡した者それぞれ罪が重いと思います。

ご遺族が苦しんでいるのもその点でしょう。名誉が保たれる調査結果になればよいなと思います。

追記:薬物を渡した元LAA従業員が起訴される

 事故から1年経過した現地2020年8月7日、エンジェルスの元従業員がタイラー・スキャッグスの過剰摂取による死に関連してフェンタニルを渡した疑いで起訴されました。

 起訴されたのはエリック・プレスコット・ケイでエンジェルスの元コミュニケーションディレクターという地位にいた人物。テキサス州フォートワースで逮捕され、7日(金)に連邦裁判所に初出廷しました。

Tyler Skaggs’s overdose – coming, as it did, in the midst of an ascendant baseball career – should be a wake-up call: No one is immune from this deadly drug, whether sold as a powder or hidden inside an innocuous-looking tablet,” Nealy Cox said.

NBC

 「ベースボール・キャリア向上の真っ只中にいたタイラー・スキャッグスの(フェンタニルの)過剰摂取は警告であるべきだ。パウダーで販売されようが、錠剤に気づかないほど混在していようが、この薬物に致命的な影響を受ける者はいません」とコックスは発言。

 要約すれば、どこにでも存在している薬物で、あくまで過剰摂取した本人が悪いんだというふうに聞こえますね。

 有罪となれば20年以下の懲役です。

お読みいただき、ありがとうございました。

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