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【2025NLCS_2】山本がポストシーズン完投の偉業を達成!大谷もタイムリーを放って援護!

まばゆいばかりの山本!

 現地2025年10月14日、ドジャース@ブルワーズのNLCS Gm2で山本由伸投手がやりました!

 ナ・リーグ勝率1位でしぶとい野球でお馴染みのミルウォーキー・ブルワーズを、9回(111球)、3ヒッター、失点1、ER 1、BB 1、SO 7、HR 1でコンプリート・ゲーム(完投)達成です!あまりの凄さにまぶしくて見られません。

 勝利の瞬間、山本投手は女房役のウィル・スミスと喜びを分かち合いました!

リードオフHRを許すも、通常運転に

 この日、ブルワーズはリードオフにジャクソン・チューリオを起用。ハムストリングスの不安があったものの、チームに勢いをもたらす選手を強気に上げてきました。

 山本投手は立ち上がり、そのジャクソン・チューリオに対し、初球の96.9mphの4シームをインコース寄りに投じたのですが、チューリオのうまいバット捌きで右中間に持って行かれ、これがスタンドに入るHRとなり、リードオフHRを許します。

 ただ、この後はブライス・トゥラン、ウィリアム・コントラレスそしてクリスチャン・イェリッチを70mph台後半のカーブも交えてうまく配球して打ち取り、1点のみの失点で切り抜けました。

 ドジャース打線は2回表にすぐに反撃。ブルワーズ先発のフレディー・ペラルタからまずはテオスカー・ヘルナンデスがソロHRを放ち、1-1の同点に。さらにシングルで出塁したキケ・ヘルナンデスをアンディー・パヘスが2ベースを放って還し、2-1と勝ち越しに成功しました。

 そしてリードをもらった直後の2回裏は、先頭打者をマックス・マンシーのスローイング・エラーで出塁させるも、後続を断ち切って無失点。

 この後、山本投手は5回までは毎回ランナーを背負う投球となるも、塁上にランナーを二人置くことはありませんでした。

 さらに山本投手は6回以降はいずれも三者凡退。後半に行けば行くほど、ブルワーズ打線にまったく付け入る付け入る隙を与えず、見事に完投勝利を飾ったのでした。

 また、ジャクソン・チューリオに一発は許したものの、最後までランナーを2塁に置くこともありませんでした。

6回、大谷がタイムリー

 2-1とドジャースがリードして進んだ6回表、マックス・マンシーに一発が出て3-1とリードを画大。

 さらに7回表には先頭のキケ・ヘルナンデスが2ベースを放ってチャンスメイクすると、アンディー・パヘスが送りバントを敢行。ノーアウト3塁で打席は大谷選手。ブルワーズは2番手になんとアブナー・ウリーナを起用していましたが、大谷選手の前で左腕のアーロン・アシュビーにスイッチ。大谷選手はGm1では四球が3つもありましたが、この打席では勝負。そして7球目、チェンジアップが甘く入ったところをRF前にうまく運び、キケ・ヘルナンデスが生還して4点目。

 ドジャースは8回表にもトミー・エドマンのタイムリーで追加点。5-1としました。

MLB Gameday: Dodgers 5, Brewers 1 Final Score (10/14/2025)
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 終盤に効果的に加点したドジャースが5-1で勝利。2連勝としました。

リベンジ

 山本投手は7月7日のブルワーズ戦で0.2イニングで5失点(ER 3)というキャリアで最短登板を記録。また、直近ではNLDSのフィリーズ戦ではカイル・シュワーバーに場外HRを打たれるなど4.0イニングで3失点。

 今ひとつピリッとしていなかったのです。もちろん、ローテーションを安定的に守っているだけでもすごいことなのですが。ゆえに、チューリオにリードオフHRを打たれた時は、ちょっと不安がよぎったのでした。ただ、この後は切り替えて2塁を踏ませない完投勝利。ブルワーズに対しても、ポストシーズンにおいても見事にリベンジを果たしました。

山本の完投にまつわる記録

 さて、山本投手の完投ですが、MLB移籍後は初。今季は9月に入って、幻となったオリオールズ戦でのノーヒッター未遂がありましたが、そのゲームの8.2 IPが最高でした。

日本人初のPS完投

 ドジャースがポストシーズンで完投したのは、2004年のナショナルリーグ・シリーズ第3戦でホセ・リマがカージナルスを完封して以来のこと。また直近の完投は、2017年のALCS Gm2でアストロズのジャスティン・バーランダーがヤンキースに対して達成して以来。そしてMLBのポストシーズンで完投を達成した初の日本人投手となりました。

 また、ポストシーズン史上、先頭打者にホームランを打たれながらも完投を達成したのは4人目。

PSでの2試合連続の8イニング以上登板

 ドジャースはGm1においてもブレイク・スネルが8イニングを投げ、この日で2戦連続で先発が8イニング以上に登板。

 ポストシーズンで2試合連続で8イニング以上を投げたのは、2016年にジャイアンツがワイルドカードでマディソン・バンガーナーが、NLDS Gm1でジョニー・クエトが達成して以来のこと。

 また同一シリーズでの2試合連続8イニング達成は、2010年にジャイアンツがワールドシリーズGm4とGm5でマディソン・バンガーナーとティム・リンスカムが達成して以来。

 さらにドジャース史上で言うと、ポストシーズンで2試合連続で8イニング以上は、1988年のNLCS Gm1とGm2で、オーレル・ハーシュハイザーとティム・ベルチャーが登板した時以来。

2塁ベースを踏ませず

 山本投手は2塁を踏ませませんでしたが、最後に達成したのは、2010年にロイ・ハラデーがNLCS Gm1でノーヒットノーランを達成した時以来。もっとも山本投手の初回のHRをどう捉えるかという点もありますが。

ドジャースのローテーション

 NLWCから参戦したドジャースはここまで8試合をこなしましたが、先発投手のERAはわずか1.54。素晴らしいパフォーマンスを継続しています。

ドジャース、2戦連続で先発が終盤へ

 前日のGm1ではブレイク・スネルが8回まで最少失点に抑えた翌日の出来事だった。これにより、2016年のサンフランシスコ・ジャイアンツのマディソン・バンガーナーとジョニー・クエト以来、ポストシーズンで連続8イニング以上を投げたのは史上初となる。

ドジャース、圧倒的優位に

 このように先発投手陣が大いに活躍しているドジャースはNLCSを2勝0敗としました。これはマリナーズの記事でも書きましたが、7戦制のシリーズで2勝0敗でリードしたクラブは93回中78回で勝利(83.9%)。現在の2-3-2方式によるシリーズでも、アウェーで2連勝したクラブは、27戦中24戦でシリーズを勝ち上がっています(88.9%)。

 さらに7戦制のシリーズで0勝2敗のビハインドから逆転した最後のチームは、2023年のNLCSでDバックスが達成したのが最後。またホームで最初の2試合を落とした後に逆転した最後のチームは、1996年のワールドシリーズでヤンキースがブレーブスと対戦した時です。

 ドジャースが相当優位に立っていると言えます。

 果たしてGm3以降はどうなるでしょうか!?ジェイコブ・ミズロウスキーの登板も楽しみですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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