レッドソックス、投手交代後に逆転
現地2025年9月30日、もう1つのワイルドカード・シリーズは、レッドソックスとヤンキースのライバル対決。このライバル対決に楽勝はなく、最後はどうなるかという展開が多いのですが、この日もまさに手に汗握る好ゲームとなりました。
ロスター
レッドソックスのロスターです。26名はレギュラー・シーズンと変わらず。当然のことながら、ローマン・アンソニーはまだ入っておりません。ルーカス・ジオリトが怪我のため離脱しました。ルーキーのペイトン・トールとコナー・アーリーが入っております。
Locked in our Wild Card squad. pic.twitter.com/vBcJZnKdNI
— Red Sox (@RedSox) September 30, 2025
ヤンキースのロスターです。こちらもお馴染みのメンバーです。
Our 26 for the Wild Card Series. #RepBX | @Delta pic.twitter.com/u6Ut6nozPh
— New York Yankees (@Yankees) September 30, 2025
ギャレット・クロシェ vs マックス・フリード
先発はレッドソックスがギャレット・クロシェ、ヤンキースがマックス・フリード。シーズン先制はギャレット・クロシェが18勝5敗、ERA 2.59、SO 255。マックス・フリードが19勝5敗、ERA 2.86、SO 189。ともに2025サイ・ヤング賞有力候補同士の投げ合い。
先制はヤンキース
ギャレット・クロシェの立ち上がり、リードオフに入ったポール・ゴールドシュミットとアーロン・ジャッジに連続シングルを浴び、いきなりノーアウト1、2塁のピンチを迎えますが、コディー・ベリンジャーを三振、ジャンカルロ・スタントンを6-4-3のダブルプレーに斬って取り、無失点。
しかし、先制したのはヤンキースで2回裏、2アウトから魚雷バットのアンソニー・ボルピーが高めのシンカーをRFへライナーで運ぶソロHRを放ち、ヤンキースが1-0と先制します。
レッドソックス、M・フリードに抑えられる
一方のレッドソックス打線はこの日、スタメンに入ったニック・ソガードが安打を放つなど、チャンスを作ろうとしますが、得点に結びつかず。
4回表には2アウト2、3塁でジャレン・デュランの打席だったのですが、三振に倒れ無得点。5回表にも2アウト1、2塁でアレックス・ブレグマンだったのですが、一本出ず。
投手交代で逆転!
このような展開でマックス・フリードの前に苦戦していたレッドソックスは7回表、1アウトを奪われたところで、マックス・フリードが降板。マックス・フリードは6.1 IPで被安打4、スコアレス、BB 3、SO 6という素晴らしい内容。球数は102球でした。
ただ、この判断はレッドソックスに風向きを変えます。
セダン・ラファエラが殊勲の四球
2番手は右腕のルーク・ウィーバー。レッドソックスはセダン・ラファエラが2球で追い込まれるも、ファウルの嵐で粘りを見せ、計11球を粘って四球を勝ち取り出塁。これが良かったですね。
ニック・ソガードが好走塁
つづくニック・ソガードは2Bの頭を超えるRFへのシングルを放ち、RFはアーロン・ジャッジでしたが、一気に二塁をまくし立て二塁を陥れます。この好走塁でレッドソックスは1アウト1、3塁のチャンス。
代打吉田が殊勲のタイムリー
ここでバッターは左投手対策で先発起用されたロブ・レフスナイダーでしたが、代打で吉田選手が登場。ヤンキースは左投手に代えてくるかと思ったのですが、投手の節約に走ったでしょうか。当たっている吉田選手に対し、ルーク・ウィーバーがそのまま投げました。吉田選手はこれがポストシーズン初打席!
その初球、95.9mphの4シームが真ん中高めに来ると吉田選手はきれいにCFへ弾き返すシングル。これでセダン・ラファエラとニック・ソガードの二人が生還し、レッドソックスが一気に逆転し、2-1とします。ニック・ソガードの好走塁が効きました!
この後もチャンスがあったのですが、凡退。
レッドソックスは9回表にアレックス・ブレグマンのタイムリー2ベースで1点を追加、3-1とします。
ギャレット・クロシェが11K
2回裏にソロHRで1点を先制されたギャレット・クロシェですが、3、4,5、6、7回と三者凡退。このクロシェの好投が逆転を呼んだと言ってもいいでしょう。5回裏は三者連続三振。
8回裏に三振を2つ奪ったところで降板。クロシェは7.2イニングで117球を投げ、被安打4、失点1、BB 0、SO 11。
チャップマン、9回に大ピンチ
レッドソックスは2番手にアロルディス・チャップマンを起用。8回裏は無難に抑えました。
ところが9回裏、1、2,3番のゴールディー、ジャッジ、ベリンジャーに連続シングルを浴びて、ノーアウト満塁のピンチを迎えます。ヤンキースは代走を送ってなかったのですよね。これが助かりました。本来ならこの3連打で1点を返されていてもおかしくなかったです。
ノーアウト満塁でジャンカルロ・スタントンという見ていられないピンチを作ったアロルディス・チャップマンでしたが、過去数年のようなチャップマン劇場を開くことはありませんでした。もっとも半分開幕していたようなものでしたが・・・。
チャップマンはジャンカルロ・スタントンに対して、100mph超えを連発。4シームを3球続けて、最後はスプリッター。これで三振を奪いました。ノーアウト満塁で最初のバッターから三振を奪うと守備側に流れが来ます。この三振は大きかったです。
この後、ジャズ・チザムに対しても100mph超えの4シームで押し、最後はスライダーで抜いてRFフライ。3塁ランナーは還れず。最後はトレント・グリシャムには100mphと変化球のミックスで三振を奪い、ゲームセット。
レッドソックスが最後は死闘になった中、見事に3-1で勝利。ALDSへ王手をかけました。
ライバル対決、やはり面白いですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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