ア・リーグは決戦へ
マリナーズ3勝、ブルージェイズ2勝とマリナーズがワールドシリーズに王手をかけて迎えたALCS Gm6は現地2025年10月19日、舞台を再びロジャース・センターに移して行われました。
Gm5ではマリナーズが途中までリードを許していたものの、8回裏にカル・ロリーのソロHRで同点に追いつくと、ユーヘイニオ・スアレスのグランドスラムで一気にブルージェイズを追い詰めて勝利。初のワールドシリーズに王手をかけました。Gm5はまさにマリナーズが「流れを掴んだ」一戦となり、1日空いて舞台も変わりましたが、マリナーズがその勢いを持続するか?と思われましたが、スーパー・ルーキーが行く手を阻みました。
トレイ・イェサベージが5回スコアレス
後が無くなったブルージェイズは、絶好調のジョージ・スプリンガーがGm5でブライアン・ウーから死球を受けて右膝を傷めるという不安要素も抱えながらのGm6でしたが、ジョージ・スプリンガーはこの日も出場。たぶん痛みを押してということだと思いますが、彼がいるいないでは圧が違います。
そんなブルージェイズのマウンドはルーキーのトレイ・イェサベージ(Trey Yesavage)。ALDSではヤンキースをそのスプリッターの嵐で沈黙させ、5.1IPをノーヒットノーラン、11Kという快投。
しかし、PS2戦目となったマリナーズとのALCS Gm2では4.0 イニングで失点5とピリッとせず、マリナーズに連勝を許しました。
良い・悪いを交互
このポストシーズンは多くの投手が良い・悪いを交互に繰り返す傾向がありますが、そのジンクスで行くとこの日のイェサベージは良い面が出る順番ではありましたが、果たしてその結果は?というと、やはり良い面が出た日でした。
イェサベージは1回表のフリオ・ロドリゲス、カル・ロリー、ホルヘ・ポランコの3人を三者凡退に斬って取る立ち上がりで、2回表はジョシュ・ネイラー、ランディー・アロウザリナ、ユーヘイニオ・スアレスから三者連続三振に打ち取る好投。スプリッターは多かったですが、肝心なところでスライダーや4シームを使うなどアレハンドロ・カークのリードも冴えました。そして中盤に崩れそうになったのですが、この日はマリナーズ打線の運のなさも味方し、5回までスコアレス投球。
トレイ・イェサベージは6回表・2アウトからジョシュ・ネイラーにソロHRを打たれ、つづくランディー・アロウザリナにもシングルを許したところで降板。この後、ルイス・バーランドがユーヘイニオ・スアレスにRF線へのシングルを打たれて、スタートを切っていたアロウザリナが1塁から一気にホームインし、このイニングは計2失点。
トレイ・イェサベージは5.2 イニングを投げ、被安打6、失点2、ER 2、BB 3、SO 7、HR 1で見事にゲームメイクしました。この好投は大きかったです。
マリナーズ、守備の乱れを衝かれる
ブルージェイズの先制は2回裏、マリナーズ先発のローガン・ギルバートからイニング先頭のドールトン・バーショウがCFへラインドライブのシングルを放つと、これをCFのフリオ・ロドリゲスが大きく跳ねたバウンドをグラブに収めることが出来ずにバーショウに2塁への進塁を許してしまいます。つづくアーニー・クレメントの3Bゴロを今度はユーヘイニオ・スアレスがファンブル。マリナーズはちょっとしたミスだったのですが、これが重なってブルージェイズに大きなチャンスを与えてしまいます。
そしてノーアウト1、2塁でアディソン・バージャーがRFへタイムリーを放ち、バーショウが生還してブルージェイズが先制。さらにアイザイア・カイナー=ファレファのボテボテの3B前のゴロが内野安打となり、この間にアーニー・クレメントが還り2点目。
マリナーズ、この日は運もなかったです。2回裏はこの後をローガン・ギルバートが締めて2失点のみで切り抜けます。
守備の乱れ行くと7回裏にカル・ロリーのスローイング・エラーもありました。
バージャー、ゲレロ・JrがHR
3回裏、ブルージェイズは2アウトからアーニー・クレメントがあわやHRかという大きな当たりをLFに放ち、これが三塁打となってチャンスメイク。つづくアディソン・バージャーはローガン・ギルバートのスライダーを捉え、これが右中間スタンドに入る2ランHRとなり、ブルージェイズが3回を終えて4-0とリード。
さらにブルージェイズは5回裏にイニング先頭のヴラディーミル・ゲレロ・Jr.がLFへラインドライブのソロHRを放ち、追加点。5-0とリードを拡げます。
ブルージェイズは7回裏にもタイムリーが出て追加点。6点目を奪います。
マリナーズ、ダブルプレーの3つ!
この日のマリナーズは拙攻が続きました。
2点を先制された直後の3回表、2つの四球が絡み1アウト満塁でカル・ロリーという最高の場面を迎えたのですが、カル・ロリーは早まって初球のスプリッターを打たされてしまい、1Bゴロを放ち、3-6-1のダブルプレー。
そして最大のチャンスであった4回表は、1アウトからネイラーとアロウザリナに連打が生まれ、ワイルドピッチと四球で1アウト満塁としたのですが、つづくJP・クロフォードがスプリッターをひっかけ4-6-3のダブルプレーで無得点。
さらに5回表は1アウト1塁からフリオ・ロドリゲスが6-4-3のダブルプレーに仕留められ、またもチャンスを潰し、停滞してしまいました。
このダブルプレー3つは痛すぎました。
マリナーズは最後の2イニングはジェフ・ホフマンから四球1つをもらうのが精一杯で、抵抗なくゲームセット。
ブルージェイズが負けられない1戦で6-2で勝利を納めたのでした。
決戦
これで3勝3敗同士となり、決戦のGm7へ。
ブルージェイズは1993年以来、ワールドシリーズに出場しておらず、マリナーズはALCSが過去最高でワールドシリーズへの出場は無し。
決戦はマリナーズがジョージ・カービー、ブルージェイズがシェーン・ビーバーで、Gm3のリマッチです。
カービーはGm3で4イニングを投げ、HR 3、ER 8と乱れました。良い・悪いの交互のジンクスで行くとカービーは良い番ではあります。
一方のシェーン・ビーバーはGm3で6イニングを投げ、失点2、SO 8と好投。良い・悪いの交互のジンクスで行けば今度は・・・。
Gm7まで行くとやはりワクワクしますね。決戦はどうなるでしょうか!?楽しみです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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