TOR、この日はHR無しでタイムリーで5得点
現地2025年10月8日、ブルージェイズ@ヤンキースのALDS Gm4はブルージェイズが中盤以降に小刻みに加点し、5-2でヤンキースに勝利。3勝1敗としてシリーズを勝ち抜き、どこよりも早くLCS(League Championship Series)への進出を決めました。
WE'RE GOING TO THE AMERICAN LEAGUE CHAMPIONSHIP SERIES! #WANTITALL pic.twitter.com/8UkrKDVtng
— Toronto Blue Jays (@BlueJays) October 9, 2025
2016年以来のALCSへ
ブルージェイズがALCSへ進出するのは2016年以来のこと。この年はALDSでレンジャーズをスウィープ。しかし、ALCSではインディアンスと対戦してアンドリュー・ミラーにやられたんですね。ちなみにそのALCSを勝ち抜いたインディアンスはカブスとワールドシリーズを戦い、カブスが108年ぶりのチャンピオンに輝いた・・・という年でした。2016年のブルージェイズの中心選手はエドウイン・エンカーナシオン。
なお、ブルージェイズはその前年の2015年にもALCSに進出。ALCSへの進出は通算8度目で、そのうち2度はワールドシリーズに進出し、そして2度ともチャンプに輝いています。
ルイス・バーランドを先発に!
この日、驚かされたのがブルージェイズの先発で、なんとルイス・バーランド。今夏ツインズから移籍してきた右腕はその独特なテークバックから100mphの剛球でブルージェイズの重要なセットアップ・ロールを担っておりました。
その切り札的存在は前夜、アーロン・ジャッジの同点HRで地の底に沈んだばかり。打たれた翌日にジョン・シュナイダー監督は即座にリベンジの機会を与えました。
そのルイス・バーランドは1回表のアーロン・ジャッジの打席では強烈なLFへのシングルを浴びたものの、無失点に。さらに2回表には前夜に勝ち越しHRを打たれたジャズ・チザム・Jr.とも対戦。見事に三振に斬って取り、リベンジを果たしました。
ルイス・バーランドはこの後、ポール・ゴールドシュミットに死球を与えたところで降板。1.1イニングを見事に無失点に抑えました。
キャム・シュリットラーに猛烈スイング
ヤンキース先発はキャム・シュリットラー。ALWCではレッドソックスを沈黙させた右腕です。
そのシュリットラーに対し、ヴラディーミル・ゲレロ・Jr.はレギュラー・シーズンでは5打数4安打で打率.800を記録。この日の第1打席もジョージ・スプリンガーを2塁に置いて、RF前にきれいなライナーを弾き返し、先制のタイムリーを放って1-0とします。
この日のブルージェイズ打線はキャム・シュリットラーのベロシティーにまったく負けておらず、どのバッターも強いスイングで挑みました。レッドソックスもこれくらいのスイングで対応してもらいたかったところです。
ブルージェイズは2番手のメイソン・フラハーティーが3回裏にライアン・ミクメーン(Ryan McMahon)にソロHRを浴び、1-1の同点にされてしまいましたが、5回表にアーニー・クレメントとアンドレ・ヒメネスの連続シングルでチャンスを作ると、ジョージ・スプリンガーの犠牲フライで1点を追加し、2-1と勝ち越しに成功。
キャム・シュリットラーは7回途中、6.1 IPで被安打8、失点4、ER 2、BB 0、SO 2を記録。打たれながれも見事にゲームメイク。しかし、ワイルドカード・シリーズの時のように支配的になれなかったのはやはりブルージェイズの強力なオフェンスがあったからでした。
ブルージェイズは8回表にもマイルズ・ストローのタイムリーで1点を追加。5-1とします。
ブルージェイズのブルペンが踏ん張る
さて、この日の殊勲はブルージェイズの投手陣にあったと言っていいでしょう。セットアッパーのルイス・バーランドを頭に持ってきて、どんどんいい投手を使って行きました。ブルペン・ゲームでは誰か不調な投手いてもおかしくはないのですが、この日は計8人がほぼ1イニングずつ、好投。
9回裏にジェフ・ホフマンがヤンキースの反撃に合い、1点を献上しましたが、8人で2失点でリレーしたのは圧巻でした。大事な試合で攻めたリレーを見せたブルージェイズが5-2で勝利です。
シリーズにMVPがつくのはLCSから。しかし、もしもALDSにMVPがあったなら、やはりヴラディーミル・ゲレロ・Jr.ですね。17打数9安打、.529/.550/1.059、OPS 1.609、HR 3、RBI 9です。
ALCSに進出したブルージェイズは勝率がALでNO.1ですので、ALCSもホーム・フィールド・アドバンテージが与えられ、ロジャース・センターでのスタートとなります。
ちなみに、ボー・ビシェットを怪我で欠いてこの強さですから。ALCSでビシェットが復帰したなら、とんでもないことになりそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。
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