スポンサーリンク

【MLB2022】ナ・リーグ東地区の首位攻防が面白い!ブレーブスがデグロム先発ゲームに勝利し、シリーズ勝ち越し!

首位攻防戦

 現地2022年8月18日、メッツ@ブレーブス戦の4ゲームシリーズのGame4が行われ、ブレーブスがメッツに競り勝ち、ゲーム差を3.5に縮めました。

デグロム先発ゲーム

 このゲームの先発はメッツがジェイコブ・デグロム、ブレーブスがマックス・フリード。シリーズのフィナーレにふさわしいエース同士の対戦となりました。メッツの場合、マックス・シャーザーもいますので、ダブル・エースという体で。

M・フリード、脳震盪から復帰

 ブレーブス先発のマックス・フリードの前回登板は8月6日のメッツとのダブルヘッダーのGame2。本来のローテーションであれば、12日のマイアミ戦の先発でしたが、1度スキップしました。スキップした理由は脳震盪。

 6日のメッツ戦の3回裏に、3-6-1のダブルプレーで1Bベースカバーに入った際にボールを後逸。そのこぼれたボールを追いかけ、ホームにスローイングした際に倒れながら投げたので、頭部を地面に強く叩きつけたのでした。下記の埋め込みではちょっとわかりにくいですが、ボール後逸後の画面後ろのフリードの動きに注目してみてください。頭を強く打ち付けています。

 本人は事故直後は悶絶していましたが、結局、6イニングを投げました。被安打6、失点4、自責点2、奪三振5。

 当日は中盤まで投げたものの、フリードは11日になり頭痛を訴え、軽い脳震盪であることから、7日間のコンカッションIL(脳震盪IL)に入り、18日に復帰したのでした。最近はNFLを筆頭に後年の脳への障害も考え、プロスポーツ界では脳震盪を非常にデリケートに扱っています。ラグビーなどもかなり神経を使っていますね。フリードの例でもわかるように後日に症状が出るので、当日は大丈夫でも要注意です。

デグロム、美しすぎる軌道

 さて、メッツ先発のジェイコブ・デグロムですが、ショルダー・イシューで出遅れ、現地2022年8月2日のナショナルズ戦でシーズンデビュー。以降、このゲームでシーズン4度目の登板です。復帰2戦目の7日のブレーブス戦で5.2イニングで12奪三振、3戦目のフィリーズ戦でも6回で10奪三振とその力を見せつけた投球を見せております。

 この日も先頭のロナルド・アクーニャ・Jr.の初球にいきなり100mphを投じるなど異次元の速球を披露。1イニング目だけで100mph超えは5球もありました。

 またボールの軌道が本当に美し過ぎて、見惚れてしまいます。

スワンソンが先制打

 しかし、先制点を奪ったのはブレーブス。3回裏、1アウトからロビー・グロスマンがスライダーをうまく叩いてシングルで出塁。つづくアクーニャは101.2mphの4シームに対応するもLFライナーに倒れ2アウト。

 ここでダンスビー・スワンソンが打席に。延長契約も打診されているようで、その力を見せつけました。スワンソンは2球で追い込まれるも、3球目のスライダーに対応。左中間へ持って行き、これで1塁ランナーのグロスマンが生還し、ブレーブスが先制。

 つづくバッターはオースティン・ライリーで第1打席でもヒットを放っていました。ライリーも3球で追い込まれますが、ここから4シームをファウルにし、粘ります。6球目、スライダーが来たところをCF前に弾き返し、これでスワンソンが生還。ブレーブスがここぞとばかりにデグロムから2点を奪い、流れを掴みます。

 デグロムは7回2アウトまで投げたのですが、チャンスは本当に3回裏しかありませんでした。

 2-0とリードしたブレーブスですが、5回表にマックス・フリードがマーク・カナに2ランHRを浴び、2-2の同点に追いつかれてしまいます。

ブレーブス、ルーキーで勝ち越し 

 7回裏、ブレーブスは2アウトからルーキーのボーン・グリソムがSS内野安打で出塁。デグロムはここまで95球でしたがランナーが出たら交代と決めていたのか、マウンドを降ります。

 メッツはセス・ルーゴをマウンドに贈りましたが、その代わりばな、延長契約が決まったルーキーのマイケル・ハリス2世がタイムリー・ダブルを放ち、ブレーブスが3-2と勝ち越しに成功します。

 ジェイコブ・デグロムは6.2イニングで被安打が5、失点3、自責点3、BB0、SO9。

 マックス・フリードは7.0イニングで被安打4、失点2、自責点2、BB0、SO6、被本塁打1。

 ブレーブスは勝ち越した直後の8回にA.J.ミンターが登板。2塁打を打たれてライセル・イグレシアスにスイッチ。なんとかスコアレスに抑えました。

 9回表はケンリー・ジャンセンがマウンドに。ジャンセンは先頭のフランシスコ・リンドールにシングルを浴びてちょっと雲行きが怪しくなりました。

メッツ、エンドランが裏目

 つづくピート・アロンソの時、メッツはヒットエンドランをかけた形に。

 これはサインだったのか?はよくわかりません。ただ、状況からノーアウトで初球にエンドランをかけるかな?と思っていまして、リンドーアの単独スチールではなかったか?と思っています。それを好機ゆえ、アロンソが打ってしまった。そのように映ったのですが、どうなのでしょうか?

 これがサインなら、慌てすぎだと思うんですよね。ダブルプレーが怖かったのか??

 アロンソの打球はRFポップフライ。

 猛然と2塁へ向かっていたリンドーアは間違いなくフライアウトになると思ったのでしょう。すぐに1塁へ帰塁を試みました。ところが打球は、RF前へポトリ。リンドーアはなす術がなく2塁フォースアウトに。

 ちょっとめずらしいプレーでしたね。

 メッツはその後、ダリン・ラフのところでダニエル・ボーゲルバックを代打に送りますが空振り三振。

 ピート・アロンソに代走のデブン・モレイロを送り、2盗に成功。1点を奪いに行きましたが、最後はジェフ・マクニールがピッチャー・ゴロに倒れて、ゲームセット。ブレーブスが3-2のスコアで勝ちました。デグロム先発ゲームであったにも関わらず、やりましたね。

ブレーブスがシリーズ勝ち越し!

 ブレーブスは15日から始まったこの4ゲームシリーズを3勝1敗で勝ち越し。

 Game3は7-9のスコアで落したものの、シャーザー先発ゲームで粘りを見せ、2点差まで詰める展開も見事だったと思います。

 Game4を終えて、メッツは76勝43敗、ブレーブスは73勝47敗。ゲーム差はシリーズ開始前の5.5から3.5へ減っています。

8月のメッツ9戦が終了

 ブレーブスは8月にメッツと9試合やることになっていましたが、この日のゲームでそれが終了。

 【ブレーブスの8月のスケジュール】

  • 8/2-3: vs PHI 2連戦
  • 8/4-7 : @ NYM 5連戦(ダブルヘッダーもあり!)→1勝4敗
  • 8/9-10: @BOS 2連戦
  • 8/12-14: @MIA 4連戦(ダブルヘッダーもあり!)
  • 8/15-17: vs NYM 4連戦 → 3勝1敗
  • 8/19-21: vs HOU 3連戦
  • 8/22-24 : @ PIT 3連戦
  • 8/26-28: @STL 3連戦
  • 8/30-9/1: vs COL 3連戦

 結果は4勝5敗。最初の5連戦がちぐはぐでしたので、負け越しとなりましたが、1つ負け越したくらいで済んでいるので、むしろ上出来と見ていいのではないかと思います。

 現地2022年8月19日からはアストロズとの3連戦。2021年のワールドシリーズの再現です。メッツ戦が終わりほっとしたいところでしょうが、現時点でのア・リーグの勝率1位との対戦です。一気に持っていかれることもありますので、もうひと踏ん張りしたいところですね。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

  1. つぼちゃん より:

    ATLは今年も強いですね。むしろ去年よりチームとしてしっかりしている気がします。何より投打共に若手が元気なので応援しがいがあります。
    スワンソンと延長契約するのか、それともグリソムを後釜に据えるのか、オフに向けての動きも気になりますね。

    • hirotee より:

      つぼちゃん様

      こんにちは。ATLは契約も含めて本当にオペレーションがうまいなと思います。
      みんな球際に強いですし、いいクラブだなと思います。

スポンサーリンク

NEW

【MLB2024】A’sが投手力でヤンキースをねじ伏せる!JP・シアーズ、メイソン・ミラーがシャットアウト・リレー
【MLB2024】大谷選手が日本人メジャー歴代最多HRを達成
【MLB2024】シーズン最初の5先発でERA 0.66! カッター・クロフォード(BOS)がクレメンスに並ぶ!
【MLB2024】カブス・今永投手はついに初自責点を記録するも、またもQスタート達成で3勝目
【MLB2024】レンジャーズ、ジャック・ライターがついにメジャー・デビュー!しかし、翌日にAAAへ
【MLB2024】タナー・ハウクがシャットアウト勝利!試合時間はたったの1時間49 分!
【MLB2024】ムーキー・ベッツが5-5! 過去のキャリアハイの打率.346、安打数 214を超えるシーズンになるか!
【MLB2024】マイケル・ローレンツェンのレンジャーズ・デビューはスコアレス投球!
【MLB2024】カブスの鈴木誠也選手が10 Day ILへ(右腹斜筋)
【MLB2024】カブス・今永投手が2勝目!ERA は未だ0.00 !鈴木誠也選手が勝ち越し援護弾!
【MLB2024】アスレチックス、投手陣が改善!P・ブラックバーンは19.1 IPスコアレス、メイソン・ミラーは104mphを記録
【MLB2024】ホワイトソックスは試練が続く!3Bのヨアン・モンカダが少なくとも3ヶ月の離脱へ(右内転筋)
【MLB2024】レッドソックスのトレバー・ストーリーが左肩手術で今季終了!ニック・ピベッタも肘痛を発症
【MLB2024】レッドソックス、セダン・ラファエラと8年/50Mドルで延長契約
【MLB2024】日食(Solar eclipse)
【MLB2024】スティーブン・ストラスバーグの引退が正式に決まる!
【MLB2024】UCL損傷の投手が続出!シェーン・ビーバー、スペンサー・ストライダー、エウリー・ペレス、J・ロアイシガら(追記あり2)
【MLB2024】山本由伸投手、2度の満塁のピンチを乗り越え、メジャー初勝利!5.0 IP、8 K!
【MLB2024】カブス、ドジャースに打ち勝つ!鈴木選手は3 RBI、大谷選手は今季2号
【MLB2024】「出ました!」大谷選手、爆音とともに今季第1号HR!
【MLB2024】「お待たせ!」と言わんばかりにブライス・ハーパーがグランドスラムを含む3HR
【MLB2024】早くもノーヒット・ノーランが成立!アストロズのロネル・ブランコがキャリア8戦目の先発で偉業を達成
【MLB2024】パイレーツがルーキー・ジャレッド・ジョーンズの好投もあり開幕4連勝
【MLB2024】山本由伸投手がホーム・デビュー!途中からの降雨にもかかわらずスコアレス投球で好投
【MLB2024】ブレーブスが連勝スタート!フィリーズは先発のノラがラフ・スタートで大敗
【MLB開幕2024】”球際に強すぎ”!ブルワーズのジャクソン・チューリオがデビュー戦で輝く
【MLB2024開幕】レッドソックス、タイラー・オニールの5シーズン連続開幕HRなどで勝利
【MLB】2024シーズンが開幕!オープニング投手一覧!CWSはギャレット・クロシェを起用
【MLB2024FA】最後の有力FA、ジョーダン・モンゴメリーはDバックスに決定!1年/25Mドル保証+オプションで合意
【MLB2024】トラウトの400HR、翔平の200 HRなど、2024シーズンに到達しそうなマイルストーン一覧!
タイトルとURLをコピーしました