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【WS2019-Gm1】ナッツ、ゲリット・コールから5得点を上げ、1勝目!ソトが1HR、3打点

ワールドシリーズ2019 Game1

 現地2019年10月22日、いよいよワールドシリーズ2019が始まりました。NLCSがGame4で終わり、ALCSもGame6で終わりました。3日ほど空いしまった関係で寂しい思いをされた方も多いと思います。

 ただその分、選手達にとってはコンディションを整える時間が出来ましたし、戦略スタッフも分析や解析に少しでも多く時間を作ることができましたので、よりよい条件でゲームに臨んでもらえるものと思います。

 選手にとってはワールドシリーズはそう何度も体験できる機会ではないですから、どうせなら悔いのないようにやってもらいたいですし、出来ることなら素晴らしい成果も出してもらいたいと思いますね。

プレ・ゲーム

ナショナル・アンセム

 ゲーム前に行われたセレモニーで、ナショナル・アンセムを歌ったのはニコール・シャージンガー。今ポストシーズンはシックなアンセムが続いていますね。

1stピッチ

 セレモニアル・ファースト・ピッチはアストロズOBのブライアン・マッキャンとエバン・ガティス。ガティスは結局、FAが決まらないままOBとして登場しましたね。

スターティング・ラインナップ

 ロスターに関しては別記事にて記載しております。ホームフィールド・アドバンテージはレギュラーシーズンで最多の107勝を上げたアストロズにありますので、ミニッツメイド・パークでの開催。ア・リーグホームなのでDHスタートです。

 記載の打率はLCSの成績です。ポストシーズンの累積ではありません。★印は左バッター。(S)はスイッチヒッターで、アズドルバル・カブレラだけがスイッチです。投手はLCSでのERAです。

NationalsAstros
1.ターナー-SS-(R)-.294
2.イートン-RF-(L)-.235★
3. レンドン-3B-(R)-.417
4.ソト-LF-(L)-.188★
5. ケンドリック-DH-(R)-.333
6. A・カブレラ-2B-(S)-.000
7. ジマーマン-1B-(R)-.250
8. スズキ-C-(R)-.125
9.ロブレス-CF-(R)-.375
P.シャーザー-ERA 0.00
1. スプリンガー-CF-.160
2. アルトゥーベ-2B-.348
3. ブラントリー-LF-★-.304
4. ブレグマン-3B-.167
5. グリエル-1B-.125
6.コレア-SS-.182
7. アルバレス-DH-★-.045
8. マルドナード-C-.250
9. レディック-RF-.167
P. コール-ERA 0.00

 アストロズのALCSでの打率は.179。一方のナショナルズは.274。双方のメンバーの打率を見ると、これが本当によく現れております。ちなみに投手陣のERAはアストロズが3.44、ナショナルズが1.25。こちらもナショナルズの勝ち。

見どころ 

 やはり見どころはゲリット・コールとマックス・シャーザーの投げ合い。彼らが相手クラブのキーマンであるアンソニー・レンドン、フアン・ソト、ホセ・アルトゥーベらをどう抑えるか、そして当たっていないヨルダン・アルバレスなどを眠らせたままにするのか、それとも目覚めさせてしまうのか?シリーズの1戦目だけにまずはその趨勢が図れるゲームになりそうでした。

(サマリー)WSH 5, HOU 4

ユリ・グリエルが先制ダブル

 ゲリット・コールは1回表にトレイ・ターナーにSS強襲の内野安打を許したものの、続くアダム・イートンをバント小フライ(セーフティー気味)、レンドン、ソトを連続三振に抑える上々の立ち上がり。

 一方のシャーザーはアストロズ打線の圧を感じつつという感じの投球で、リードオフのジョージ・スプリンガーに四球、キーマンのアルトゥーベにLF前シングルを許し、ノーアウトランナー1・2塁のピンチに。

 ブラントリー、ブレグマンを三振に仕留め、後アウト1つというところでしたが、ユリ・グリエルには真ん中高めのファストボールに対応され、左中間を破る二塁打に。スプリンガーとアルトゥーベが還り、アストロズが初回に2点を先制しました。

R・ジマーマンが追撃のソロHR

 取られた直後にすぐに取り返したいナショナルズでしたが、NLCS・MVPのハウィー・ケンドリックはSSゴロ、NLDS以来の出場となったアズドルバル・カブレラはポップフライに倒れ2アウト。このままゲリット・コールを乗せそうな雰囲気の中、ライアン・ジマーマンがアウトコースよりの甘めのコースのファストボールを叩き、これが左中間スタンドに入るHRに。ベテランの一振りでナショナルズが1点を返しました。

フアン・ソトが同点HR

 4回表、先頭のフアン・ソトがアウトコースのファストボールをしっかり振り切ってこれがLFスタンドに入るHRに。ソトらしい力の抜けないスイングでナショナルズが2−2の同点に追いつきます。

イートンとソトにタイムリーで3得点 

 5回表、今ひとつ乗り切れないゲリット・コールに対して、ナショナルズは先頭のスズキが四球を選んで出塁。つづくロブレスの当たりはシフトを敷いていた間を抜くRF前シングルとなりノーアウト、ランナー1・2塁。つづくトレイ・ターナーのRFフライで2塁ランナーのスズキがタッチアップで3塁に進塁。

 アダム・イートンがLF線にタイムリー・シングルを放ち、ナショナルズがついに3−2と逆転。ロブレスは2塁に。

 レンドンが凡退の後、つづくフアン・ソトがCFにラインドライブの二塁打を放ち、2人がホームイン。ナショナルズが5−2と3点をリードする展開に。

ジョージ・スプリンガーがソロHR

 3点をリードされたアストロズは7回裏、この回から3番手としてマウンドに上ったタナー・レイニーからジョージ・スプリンガーがCFへソロHRを放ち、スコアは5−4に。

ジョージ・スプリンガーが1点差に迫るダブル

 8回裏、前のイニングからマウンドに上がったダニエル・ハドソンから先頭の代打、カイル・タッカーがCF前シングルを放った後、またしてもジョージ・スプリンガーが今度はあわやHRかという当たりの二塁打を放ち、カイル・タッカーが還り、1点差に。スコアは5−4。

 最後、一波乱があるかと思いましたが、8回途中からマウンドに上がったショーン・ドゥーリトルが9回裏を3人で締め、ナショナルズが初戦を5−4で取りました。

スコア

Game Score

ゲームのポイント

両先発:シャーザーとコール

 注目されてたマックス・シャーザーとゲリット・コールの投げあいでしたが、両投手とも相手打線を凌ぐのに苦労していた投球でした。それだけ圧がすごかったのだと思います。

マックス・シャーザー

 マックス・シャーザーは5回でマウンドを降りたのですが、球数は112球。とくに立ち上がりの1回裏は26球を費やしました。これは四球と三振のイニングとなったからで、よくしのいだと思います。5回、被安打5、失点2、与四球3、奪三振7。

ゲリット・コール

 ゲリット・コールはよいスタートを切ったのですが、今ひとつ乗り切れない投球になりました。これがワールドシリーズなのかもしれませんね。7回、104球を投げ、被安打8、失点5、与四球1、奪三振6、被本塁打2。

 なお、今季20勝5敗のゲリット・コールが敗戦投手となったのは5月22日(Score)のホワイトソックス戦以来のこと。実に153日ぶりです。

ナッツがパトリック・コービンを起用

 シャーザーに6回くらいまでは消化してもらいたかったナショナルズでしたが、5回で交代せざるを得ず、リリーバーが1枚たりない状況に。ここで起用したのがGame3の先発が見込まれていたパトリック・コービンでした。

 パトリック・コービンは下位打線を相手に無失点投球。左VS左のヨルダン・アルバレスに1安打されましたが、ヒットはそれだけでした。デーブ・マルチネス監督、勝負師です。

ナッツはその後もよい継投を見せる

 パトリック・コービン降板後は7回、8回、9回の3イニングをタナー・レイニー、ダニエル・ハドソン、ショーン・ドゥーリトルの3人でリレー。

 NLCSで調子がよかったタナー・レイニーが7回から登板したものの、1アウトのみで降板。四球2、被本塁打1で1失点を喫したのは課題でしたが、初戦ゆえに大目に見る必要はあるかと思います。レイニーが作ったピンチに対して、マルチネス監督が起用したのはブルペンのエース、ダニエル・ハドソンでした。

 マルチネス監督はどうやら一番厳しい場面でハドソンを起用し、ショーン・ドゥーリトルをクローザーという流れでこのシリーズは戦うようです。ハドソンは8回裏のスプリンガー、アルトゥーベのターンを1失点のみで抑えたのはさすがでした。ショーン・ドゥーリトルは8回裏はラッキーなLFライナーで切り抜け、9回裏は危なげがなかったです。

ソトが3安打

 ナッツ打線で目立ったのは4番のフアン・ソト。2打席目以降はホームラン、二塁打、シングルとこの日は4打数3安打、3打点の活躍。NLCSではやや落ちましたが、ワールドシリーズはよい状態に戻してきたみたいですね。

 このゲーム、アダム・イートンもマルチヒットを記録。

アストロズ、アルバレスに光明

 アストロズ打線ですが、ALDSで苦しんだジョージ・スプリンガーがこの日は2安打、1HR、2打点と活躍。リードオフの復調は大きいですね。そして苦しんでいたヨルダン・アルバレスがマルチ安打を記録。アストロズ打線のいい刺激になるかもしれません。

感想

 ナショナルズはゲリット・コール登板日に1勝を上げました。これは大きいですね。一方のアストロズはブレグマンが苦しんでいます。この日は無安打。下位打線も8番の捕手、9番のレディックが相手投手からすると一息つける状態になっており、これがつづくとスプリンガー、アルトゥーベに集中されてしまうので、なんとか工夫が必要ですね。

 やはり、ナショナルズの試合巧者ぶりはしびれるものがあります。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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