大補強のブルージェイズ、序盤は打線が頼み
WBCも終わり、現地2026年3月19日時点でMLBは、プロスペクト達がMLB Spring Breakout (MLB スプリング・トレーニング・ブレークアウト)を22日まで行っており、そのほかの選手たちはWBCからそれぞれのクラブに復帰。26日の全体の開幕に備えているという状況です(ヤンキース@ジャイアンツ戦だけは先行で25日にサンフランシスコで開幕)。
そんな中、ブルージェイズの雲行きが少し怪しくなっております。
ローテーション3人が開幕IL
ブルージェイズはローテーション投手3人が開幕をILで迎えることになりそうです。
ホセ・ベリオスは右肘の疲労骨折
まず、症状の重いのはホセ・ベリオス。5月に32歳となる右腕は2021年からブルージェイズに入り、2022年から2024年まで3年連続で二桁勝利をマーク。そのうち2023年、2024年は2年連続でERA 3.00台をマークし、2024年は16勝でERA 3.60、192.1 IPでSO 153をマーク。
2025年は9勝5敗で、ERA 4.17ながら、31試合中、30試合に先発し、166.0 IPを投じ、イニング・イートの点でチームに貢献。
2025年の唯一のリリーフ登板が9月24日のレッドソックス戦で、それ以降、ホセ・ベリオスはポストシーズンのロスターからも外れ、これがシーズン・エンドとなっていました。
WBCのプエルトリコ代表のチェックで判明
ホセ・ベリオスの症状はおそらく2025年から出始めており、成績の悪化がその一つの目安でした。しかし、本人もブルージェイズも2025年の不調の原因を突き詰めることが出来ずにいて、おまけに今春、ホセ・ベリオスは体調も万全な状態でスプリング・トレーニングに参加。
ただ、どうも違和感があったようです。本人もクラブも数ヶ月に亘り、「おかしい」と首を捻るばかりでしたが、その原因がようやく判明。
プエルトリコ出身のホセ・ベリオスは2026年のWBCに代表として選出され、保険加入のための定期的なMRI検査を受けた際に、肘の炎症が発見されたのでした。
診断の結果は右肘の疲労骨折(stress fracture in his right elbow)。ブルージェイズのシュナイダー監督はこの疲労骨折は、今春発見された炎症、そして昨シーズン終盤にベリオスがMLBに上がって初めてIL入りする原因となった炎症の原因である可能性もあると。
靭帯に影響なし
ようやくベリオスの違和感の原因を突き詰めるこが出来たブルージェイズ。シュナイダー監督は「骨折と聞くと不安を掻き立てられるが、靭帯に損傷がないことが分かり、その点は朗報でもある」と述べました。
とは言え、疲労骨折となると期間はさほど長い間ではないものの腕を固定する期間も必要で、ホセ・ベリオスの開幕ILは決定。
そこから経過を観察して徐々に投球の負荷を上げていき、マイナーでのリハビリ登板も入れれば数ヶ月は離脱する可能性が高いです。リハビリに失敗すると二次災害のようなことにもなりかねないので、慎重に判断する必要もあり、現時点では明確なタイムスケジュールは出ておりません。
実際、どれくらいで復帰できるのか、現時点ではなんとも言えない状況でもあります。
シェーン・ビーバーは
インディアンス時代の2020年にALサイ・ヤング賞を受賞したシェーン・ビーバー(Shane Bieber)は2024年4月にUCLの断裂が発覚。トミー・ジョン手術となりました。この年がFA前のファイナル・イヤーだっただけにビーバー個人としても契約の面でも痛手でした。
ガーディアンズは2024年12月にビーバーと2年/$26M (2025-26)でサイン。2026年は$16Mのプレーヤー・オプションでした。これは2025年の復帰を見越してのサインでしたが、2025年のトレード・デッドラインでガーディアンズはブルージェイズにビーバーをトレード。
シェーン・ビーバーは2025年8月22日に復帰。
2025年は7試合、40.0 IPでERA 3.57。復帰したビーバーはそのままポストシーズンにも登板。8試合中、7試合に先発し、ERAは4.42。ワールドシリーズGm7で11回表にウィル・スミスに勝ち越しソロHRを打たれたのがシェーン・ビーバーでした。
そのビーバーはワールドシリーズ終了後に右前腕の疲労を訴えました。なお、ビーバーは2026年のプレーヤー・オプションを行使し、ブルージェイズに残りました。
そのビーバーの状況ですが、まず朗報としては手術したUCLが再断裂したような怪我ではないことが判明した点です。
場所が場所だけに慎重にリハビリしており、開幕ILは決定です。ただ、ビーバーは復帰へのタイムスケジュールがある程度明確になっています。
現時点でビーバーは平地での最大120フィート(約36メートル)の距離でのキャッチボールにとどまっており、マウンドでの投球練習開始は3月下旬の予定。予定ではシーズン中盤での完全復帰を目指しているという状況です。
救世主、イェサベージはインピンジメント症候群
現地2026年3月19日にはさらなる故障のニュース。
2025年のブレイクスターで、ブルージェイズを2025年のワールドシリーズ制覇まであと一歩のところまで詰め寄らせた貢献者であるトレイ・イェサベージ(Trey Yesavage)が右肩のインピンジメント症候群を抱えていることが発表されました。
インピンジメント症候群とは、肩を上げた際に骨(肩峰)と腱(腱板)が衝突・挟み込み(インピンジメント)を起こし、肩に痛みや炎症が生じる疾患のことです。
2026年ALROY(新人王)有力候補と目されていたトレイ・イェサベージは、開幕ILが決定です。
大活躍の2025年
トレイ・イェサベージは2025シーズン、シングルAで開幕を迎え、ワールドシリーズGm7でシーズンを終了させたというまさにシンデレラ・ボーイ的な存在でした。
シーズン終盤の2025年9月15日にデビューしたイェサベージは3試合、14.0 IPでERA 3.21、SOレートは25.8%(平均は22.2%)を記録。
このままポストシーズンのロスターに入ったイェサベージはALDSでヤンキースを5.1 IPでヒットレス、BB 1、SO 11と抑える好投でこれが一大センセーションとなりました。
マリナーズとのALCSでも2試合に登板。このときは2試合で被安打10、失点7、ER7と少し荒れましたが、ブルージェイズのローテーションをキープする上でも貴重な存在でしたし、2試合目のGm6では好投しました。
ドジャースとのワールドシリーズではGm1に登板し、初戦の勝利に貢献。
Gm5ではドジャース打線を圧倒。
Gm7では7回から1.2イニングを投げ、ブルージェイズに流れを引き寄せる役割を果たしました。イェサベージのおかげでブルージェイズはもうあと少しのところでワールドシリーズ制覇に手の届くところに行きました。
ポストシーズンでの負荷
大舞台での大活躍で一躍注目されたイェサベージですが、投球負荷が急増したことも事実。
よって、ブルージェイズは今春、イェサベージの調整を慎重に進めてきました。
シュナイダー監督は「スプリング・トレーニングに入った時点でイェサベージの右肩は既に問題を抱えていた」と発言。
ただ、「今のところ、彼は調子が良く、徐々に調整を進めていける状態です。これまで続けてきたプログラムを継続していきます」とも。
つまり、朗報としては、このままイェサベージは投球練習を継続していけるという点です。
実際、イェサベージは16日にマイナーリーグの試合で2イニング、35球を投げました。今春はまだグレープフルーツリーグの試合には登板していないものの、3月25日の登板も決まっているとのこと。
肩を守るために投球制限も
ブルージェイズはシーズン終盤にしかも大事な局面で登板させたイェサベージの右肩に負荷がかかり、今回のインピンジメント症候群を発症したのは一時的で症状と見ているということです。
確かに痛みはあるようですが、投手が抱える問題でもあり、今季はフルシーズンとして年間を通じて負荷を抑えていく方針であるようです。
いずれにせよ、2026シーズンの登板は右肩が完治してからの話で、なおかつシーズンは65球、あるいは80球というような制限を設ける方針のようです。
よって慌てて開幕に間に合わせるということはしないゆえに開幕ILはほぼ決定と言っていいでしょう。あとは状態を見ながらいつシーズン・デビューをするかというところで1ヶ月遅れるのか、あるいは2ヶ月遅れるのかはまだ未定です。
ブルージェイズのローテーション
今季は大幅な補強を行っているブルージェイズ。今のところ、ローテーションはベテランのケビン・ゴーズマンを筆頭に、補強したディラン・シーズ、コディ・ポンスが入り、さらにエリック・ラウラー、そして開幕に間に合うかどうかわかりませんが、マックス・シャーザーも候補です。
重要な3名が欠けたとしてもこの面々。すごいですね。
ただ、ブルージェイズは投手をカバーするためにも自慢の打線が開幕から火を噴く、そんな展開が理想かもしれません。
ゲレロ・Jr.などうずうずしているでしょうね。
お読みいただき、ありがとうございました。










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