ヤンキース、補強が機能せず
トレード・デッドラインでインパクトのある補強をしたヤンキースですが、現地2025年8月1日のマイアミとのゲームはちょっと悲惨な戦いぶりとなりました。
ヤンキースの補強
デッドラインでのヤンキースの補強はご覧の通り。
- SFG | RHP カミーロ・ドバル →ヤンキースへ
- NYY→SFGへ4人がトレード
- COL | RHP ジェイク・バード→ヤンキースへ
- NYY→COLへは2人のマイナー・リーガー
- PIT | RHP デービッド・べドナー→ヤンキースへ
- NYY→PITへは3人のプロスペクト
ヤンキースから他クラブへの移籍はちょっと省略して書かせていただいていますが、クローザー・ロールを2人も補強し、ロッキーズのブルペンで活躍していたジェイク・バードも獲得。
デッドライン前にはやはりロッキーズから3Bの補強としてライアン・ミクメーン(Ryan McMahon)も獲得しておりました。
ヤンキース、逃げ切れず
ジャッジはIL中
ヤンキースはアーロン・ジャッジが右肘前腕部を傷めて、7月26日付けで10 Days IL中です。復帰見込みは8月5日。
CFにはトレント・グリシャム、LFにジャッソン・ドミンゲス、RFはコディ・ベリンジャーでDHは復帰しているジャンカルロ・スタントン。
5回表で5-0とリード
この日、ヤンキースはマイアミ先発のジャンソン・ジャンクを中盤に捉え、4回表にジャンカルロ・スタントンの3ランHR、5回表にタイムリーが重なり、3得点を上げ、6-0と一方的にリードします。
ところが、5回裏に先発のカルロス・ロドンがマイアミ打線に捕まり、まずはハビアー・ソノハ(Javier Sanoja)に2ランHRを浴びて2失点。この後、四球を2つ出したところで、ジョナサン・ロアイシガにスイッチ。そのロアイシガもいきなり死球を与えて満塁にした後、リアム・ヒックスに2点タイムリーを浴び、このイニング計4失点で6-4と2点差に詰め寄られ、雲行きが怪しくなります。
ヤンキースはその後、7回表にトレント・グリシャムがマイアミの2番手、バレンテ・ベロゾ(Valente Bellozo)から3ランHRを放ち、9-4とリードを拡大。これで安全圏かと思われました。
ジェイク・バードが大炎上
ところが、7回裏、加入したジェイク・バードがヒットと四球でランナーを貯めて、1アウト満塁にした後、マイアミの中心打者、カイル・スタワーズにLFへグランドスラムを打たれて、9-8とリードを一気に詰められます。
デービッド・べドナーも止められず
このグランドスラムが出たところで、ジェイク・バードが降板。ここでパイレーツから補強したデービッド・べドナーを投入し、2アウトまで奪うも、この後、ハビアー・ソノハ(Javier Sanoja)にこの日2本目となるソロHRを浴びて、とうとう9-9の同点に。
さらに、ジェイコブ・マーシー(Jakob Marsee )に二塁打、ハビアー・エドワーズにシングルを許して再びピンチを招くと、オーガスティン・ラミレス(Agustín Ramírez)にタイムリーを浴び、ついに9-10と逆転を許してしまいます。
ジェイク・バードは0.1IPで被安打3、失点4、BB 1、SO 1、HR 1。デービッド・べドナーは8回裏は三者凡退に抑えたものの、7回途中の引き継ぎ時の失点が響き、1.2 IPで被安打4、失点2、BB 0、SO 2、HR 1でした。
逆転を許したヤンキースですが、それでも8回と9回にトレード・デッドラインで獲得したライアン・ミクメーンにタイムリーが出るなどして3得点を奪い、12-10と2点のリードを作って最終回の守備につきます。
カミーロ・ドバルも炎上
9回裏、ヤンキースはジャイアンツのクローザーで15SVを上げてきたカミーロ・ドバルを投入。逃げ切りを図ります。しかし、カミーロ・ドバルは今季、度々「劇場」と揶揄される逆転劇を演じてきております。そこが心配だったのですが、その心配が当たりました。
ドバルは先頭打者を斬って取ったまではよかったです。ところが、2HRのハビアー・ソノハにLFへシングルを許すと、ドタバタしてしまいました。ジェイコブ・マーシーに四球を出して、1アウト1、2塁でハビアー・エドワーズを迎え、RFへゴロのシングルを打たれます。これで2塁ランナーのソノハが生還して、11-12。このRF前シングルを途中からRFに入ったホセ・キャバイェロ(José Caballero)がなんと後ろへ後逸。これで1塁ランナーのジェイコブ・マーシーまで一気にホームインし、マイアミは12-12の同点に。ハビアー・エドワーズは3塁に進塁。
ここまで来るとマイアミはもう押せ押せで、オーガスティン・ラミレスが捕手前にボテボテのゴロを放ち、これが打球的にはスクイズしたような場所に転がり、捕手のオースティン・ウェルズが抑えるも、3塁ランナーのハビアー・エドワーズにタッチ出来ずに、エドワーズは生還。マイアミがなんと9回裏に大逆転勝利を納めたのでした。
ヤンキースはご覧の通り、デッドラインで補強した投手がいずれも打たれて、敗戦。厳しい一戦となりました。野手のミクメーンは結果を出しましたが・・・。
追記、ヤンキース連敗!
追記です。現地2025年8月2日、マイアミとのGm2でヤンキースはマイアミ先発のエウリー・ペレスのHigh-90mphのファストボールと、切れ味鋭いスライダーに大苦戦。6イニングで2安打しか放てませんでした。その後、マイアミの3人のリリーバー陣にパーフェクトに抑えられて、結果、2安打でシャットアウト負け。ルーキーのキャム・シリトレー(Cam Schlittler)が好投するも援護出来ませんでした。
アーロン・ブーン監督がジャズにブチギレ!
ヤンキースは2回表にイニング先頭のジャズ・チザム・Jr.が四球を選んで出塁。この時点で1-0でマイアミがリード。
1アウトからポール・ゴールドシュミットが2Bフライを打ち上げたのですが、これを1塁ランナーのチザムがなぜかハーフウェイに出ようとする動きを見せ、これを観たマイアミの2Bのハビアー・エドワーズが1塁へ素早く送球。チザムはアウトとなり、ダブルプレーでチャンスを潰したというシーンがありました。これでアーロン・ブーン監督がチザムにブチギレ。回廊の奥へ一旦消えて行ったのでした。おそらく激しく叱責されたと思います。
ヤンキースはこれで2連敗。60勝51敗となり、この日、勝利のレッドソックスに2位の順位を譲ることに。
なお、マイアミはこれで6シリーズ連続で勝ち越し決定。この中にはパドレス、ブルワーズ、そして今回のヤンキースと強豪を倒しての価値あるシリーズ勝利が続いています。
追記2:マイアミがスイープ!
現地2025年8月3日のGm3は復帰したルイス・ヒルが炎上。4回持たず、5失点、4BBでまたもヤンキースは3-7のスコアで敗戦。マイアミはクラブ創設以来、初めてヤンキースをスイープしております。
勝利投手はトレード・デッドラインで名前が上がるもプロテクトされたエドワード・カブレラで、今季5勝目。
お読みいただき、ありがとうございました。
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