伝統の対決 @SFG
現地2025年7月11日、今季初のサンフランシスコ、オラクル・パークでの伝統のライバル対決、ドジャース@ジャイアンツ戦が始まりました。ナ・リーグ西地区のライバル対決はパドレスとはえげつない展開になりがちで、個人的にはむしろジャイアンツとの戦いが見たいと思っていました。
このカードは今季はドジャー・スタジアムで一度対戦ありで(6/13-6/15)、この時は2勝1敗でドジャースが勝ち越しました。
今回、さらに興味を引いている点ははジャイアンツにラファエル・デバースが加入した点。また、マット・チャップマンが怪我から復帰してきた点です。つまり、前回の対戦よりもジャイアンツが戦力的にアップしている状態での対戦です。よって、非常に楽しみな対戦でもありました。ただ、後述しますが、ラフィーの調子は決してよくはありませんが・・・。
大谷が32号!
このゲームの先発はジャイアンツがエースのローガン・ウェブ、ドジャースがダスティン・メイ。
両先発はともに1回は無失点。大谷選手の第1打席は四球でした。
先制したのはジャイアンツで、2回裏にウィリー・アダムスがメイの96.7mphのシンカーと捉えてCFへソロHRを放ち、1-0。メイは今日も一発も浴びました。これで4試合連続で被弾です。
1点を先制されたドジャースですが、3回表、先頭のキムがシングルで出塁し、2盗も決めてチャンスメイク。トミー・エドマンが1塁へ進塁打を放ち、1アウト3塁で打席は大谷選手。その初球、ローガン・ウェブの代名詞的変化球のカット・ボールがほぼど真ん中に来たところを大谷選手があっさりと捉えました。打球はマッコビー・コーブ(McCovey Cove)に飛び込む「海ポチャ」のHRで、ドジャースがすぐさま2-1と逆転に成功しました。打ち出し速度106mph、飛距離410ft (124.968m)でした。
なお、スプラッシュ・ヒットはジャイアンツの選手がHRを放った時に使われます。
メイ、5回持たず
ドジャースにとってはいい展開になりかけた序盤でしたが、ダスティン・メイがピリッとせず、流れを引き寄せることができません。
メイは4回裏に四球を2つ絡ませて、リーに2点タイムリー・ダブルを打たれて2-3と逆転を許します。さらに魔のイニングとなった5回裏は、先頭のドミニク・スミスにソロHRを許して2-4と引き離された後は、四球も絡んで1アウト満塁からマット・チャップマンの内野ゴロの間にさらに1失点。ベンチはここでメイを諦めてアンソニー・バンダにスイッチ。
しかし、そのバンダも2アウト1、3塁からウィリー・アダムスに2点タイムリー・トリプルを許し、2-7。さらにリーに再びタイムリーを浴びて2-8に。このイニングは計5失点とかなり厳しい展開に陥ったのでした。
ドジャース、詰め寄る!
しかし、ドジャースも反撃。直後の6回表には先頭のムーキー・ベッツの死球をきっかけにウィル・スミス、テオスカー・ヘルナンデスの連続ダブルで2得点(LAD 4-8 SFG)。
さらにマイケル・コンフォートに2ランHRが飛び出し、このイニングは計4得点。スコアも6-8と2点差まで一気に詰めてきました。ジャイアンツはローガン・ウェブをここで諦めました。ローガン・ウェブは5.1イニングで被安打6、失点6、BB 1、SO 6、HR 2とこちらも苦しい投球となりました。
ただ、ジャイアンツの良かったところはこの直後にオールスター投手のランディー・ロドリゲスをマウンドに上げたこと。これで悪い流れを分断した効果はあったと思います。
ドジャースは7回表に、そのランディー・ロドリゲスからムーキー・ベッツ、ウィル・スミスのコンビで1点を奪い、7-8とスコアは1点差に。この一流の2人が本気を出したところが見えた気がして見応えがありました。
カミーロ・ドバル劇場が開幕しそうになったがすぐに閉幕!
ゲームは1点差のまま9回表に。それまでは両ブルペンがいい投球を見せてくれたと思います。
こうなると、ドジャースとしてはクローザーとして能力は高いものの、今季は少なくとも5度は逃げ切りに失敗して勝ちを吹き飛ばしているカミーロ・ドバルがまたやらかす可能性もあり、まだまだわからないという期待感で最終回の攻撃に。
先頭は大谷選手で期待されましたが、SSゴロに倒れてまずは1アウト。しかし、続くムーキー・ベッツはチャンスの風穴を空けるLF前シングルを放ち、同点のランナーとして出塁します。ドジャースはここで元アスレチックスのエステウリー・ルイーズを代走に送ります。勝負をかけました。
つづくフレディー・フリーマンは四球となり、これでドバル劇場が開幕!ということなったのですが、しかしつづくウィル・スミスが実にあっさりと初球をミスショットし、5-4-3のダブルプレー。これでゲームは終了してしまいました。ちょっと勿体ない攻撃に思えましたね。
ジャイアンツがまずは初戦を取っております。
ラフィー、苦戦中
ジャイアンツ移籍後のラファエル・デバースですが、ここまで.220/.350/.354、OPS .704、HR 2と未だ爆発はしておりません。ちょっと心配ではありますが、今のところは相手投手に一発があるかも!というその存在感をフルに使っている状況。これで実際に成果が出れば・・・というところですが、ちょっと今は苦戦しています。ヤンキースならいざ知らず、ドジャースだと燃えないのでしょうか?
ラフィーの本調子を見たいところですね。そう言えば、ムーキーといい、ラフィーといい2018年のWSチャンプの主要メンバーが揃っている両クラブの対決でもあります。
さて、ドジャースはこれで7連敗。さすがにブルペンも酷使し過ぎて疲れが見えてきております。マイナーでリハビリ登板を始めたブレイク・スネルも早く上がってくればいいですね。
Gm2はいよいよ大谷選手が先発します。ジャイアンツはランデン・ループです。
お読みいただき、ありがとうございました。
コメント