スポンサーリンク

【MLB2025FA】エンゼルス、ベテラン技巧派のカイル・ヘンドリクスと1年契約でサイン

エンゼルス、格安で97勝右腕を獲得

 現地2024年11月7日のこととなりますが、ロサンゼルス・エンゼルスが早くも動きました。

 シカゴ・カブスからFAとなったカイル・ヘンドリクス(Kyle Hendricks)を格安で獲得です!メジャー97勝の実績のあるベテラン右腕をかなりの安いサラリーでサインしました。

契約内容

  • 1年/$2.5M (2025)

前の契約内容 

 カイル・ヘンドリクスは1989年12月7日が誕生日で、2025年は35才のシーズン。エンゼルスはかなり叩いたなというのが正直なところですが、カイル・ヘンドリクスの前の契約はどうだったかというとこちらです。

  • 4年/$55.5M (2020-23) + 2024 $16M クラブオプション($1.5M バイアウト)

 シカゴ・カブスは、2023年終了後にカイル・ヘンドリクスとのクラブオプションを行使。2024年は上記の$16Mのサラリーでした。今オフはそのオプションも切れたため、FAとなっていたのです。

2022年から不調がつづくカイル・ヘンドリクス

 かなり叩かれた理由に上述の年齢要素もありますが、2022年以降のカイル・ヘンドリクスの成績の下降も挙げられます。

 2022年は7月5日の登板を最後に右肩の捻挫でそのままシーズン・エンディング。これが2023年の開幕後も継続。2023年はシーズン・デビューが5月25日に。この年はこのまま最後まで投げたので、137.0 IPとなりましたが、負け数が先行。

 2024年は開幕からロスターに入るも、4月23日に腰を傷めて15 Days IL に。5月12日に復帰し、その後は何度かローテーションを飛ばしながらもなんとかシーズン終了まで登板。しかし、年間を通してラフ・アウティングが続き、チームのポストシーズンへの推進の助けにはなれませんでした。

SeasonWLERAIP
2022464.8084.1
2023683.74137.0
20244125.92130.2
カイル・ヘンドリクスの過去3年の成績

復活なるか?!

 カイル・ヘンドリクスは2014年に24才でメジャー・デビュー。デビュー当初から4シームのアベレージは91.2mphで、2017年からはもうアベレージが90mphに達することはなくなり、その後はシンカーと4シームの85mph台がファストボールというメジャーのオーバースローで最もベロシティーが遅い投手の1人として知られてします。

 ブルペンではベロシティーが100mphを超えるのが普通になり、スターターでもアベレージで93-95mphをヒットすることが求められるこの時代に、独自のスタイルを貫いてきた彼の投球は素晴らしいの一言でした。

 カブスがワールドシリーズを制した2016年には16勝8敗、ERA 2.13をマーク。2018年は14勝11敗でERA 3.44。2019年にはマダックスも達成。芸術の域のような投球でした。

 ダルビッシュ投手がカブスでサイ・ヤング賞候補にも上がった2020年は開幕投手を任され、翌2021年には14勝7敗をマーク。

 ただ、ベロシティーが遅いので、H9はキャリアを通じて8.5と高め。2022年以降は上述のように肩の故障もあり、思うようにボールを操れなかったのが痛いところでした。

 2024年は打たれるケースが多かったものの、130 IP超えを果たし、イニングも稼いでいます。コンデイションが良ければ、エンゼルスにとってありがたいローテーションになることでしょう。

ALウエストのスタジアム事情

 ALウエストはこれまで広いスタジアムをホームにしていたアスレチックスがいたので、かなり投手優位なところもありましたが、そのアスレチックスはラスベガス移転に備えて2025年はマイナーのスタジアムをホームにします。

 強打のレンジャーズのホームであるグローブ・ライフ・フィールドは割とHRが出やすい球場。アストロズのミニッツ・メイド・パークも似たようなスタジアムですが、ウォールが変形なので投手優位に働くことも。ホームのエンゼルス・スタジアムはそれなりに広いスタジアムです。いずれにせよ、リグレーよりは広くなるはずですから、また魔法のような投球を期待したいと思います。

2016 WS制覇のメンバーがいなくなる

 カイル・ヘンドリクスは2016年のワールドシリーズ制覇の最後のメンバーでした。彼がFAとなり、エンゼルスに移籍したことでカブスにはもう当時のメンバーはいなくなりました。

【2016 カブスWS制覇メンバー】

投手野手
【SP】
ジョン・レスター
ジェイク・エアリエッタ
カイル・ヘンドリクス
ジョン・ラッキー
ジェイソン・ハメル

【ブルペン】
ヘクター・ロンドン
トレバー・ケイヒル
トラビス・ウッド
ペドロ・ストロップ
アロルディス・チャップマン
ミゲル・モンテロ(C)
アンソニー・リッゾ(1B)
ベン・ゾブリスト(2B)
クリス・ブライアント(3B)
アディソン・ラッセル(SS)
ホルヘ・ソレアー(OF)
デクスター・ファウラー(OF)
ジェイソン・ヘイワード(OF)

ハビアー・バイエス(SS)
ウィルソン・コントラレス(C)
デービッド・ロス(C)
カイル・シュワーバー(LF)

 カイル・ヘンドリクスは決戦となった2016年ワールドシリーズGm7のカブスの先発投手でした。4.2 IPで被安打4、失点2、自責点1。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLBアウォード2025】サイ・ヤング賞はタリク・スクーバル(AL)とポール・スキーンズ(NL)が受賞
【MLBアウォード2025】MOY(監督)はCLEのスティーブン・ボートとMILのパット・マーフィーが2年連続で受賞
【MLB2025】エマニュエル・クラセが賭博の不正投球容疑で起訴。MLBキャリアどころか、人生の危機に直面
【MLBアウォード2025】ROY(ルーキー)はA’sのニック・カーツとATLのドレイク・ボールドウィンに決定
【MLB2026】ヤクルト・村上のポスティング手続きの詳細と獲得見込みのクラブについて
【MLBアウォード2025】シルバー・スラッガー賞は大谷、カル・ロリー、ニック・カーツらが受賞
【MLB2026FA】クオリファイング・オファー(QO)を提示されたのはタッカー、シュワーバー、今永など計13名
【MLB2026】パドレス、新監督に元リリーバーのクレイグ・スタメン(41)を任命
【MLB2026】ダルビッシュ投手が右肘UCLの手術を実施。2026シーズンは全休となる見込み
【MLB2025】ドジャース、連覇の華やかなパレードを実施!すでに3ピートも視野に
【MLB Awards 2025】ゴールドグラブ賞が決定!ボビー・ウィット(SS)、PCA(OF)らが受賞
【2025WS_7】山本由伸が世界一の投手に!ミゲル・ロハスが同点HR、ウィル・スミスが勝ち越しHRを放つ!
【2025WS_6】ウォールにボールが!ドジャースが大ピンチを凌いで決戦に持ち込む!ムーキーもタイムリー
【2025WS_5】トレイ・イェサベージ、ドジャースをも封じる!7回、3ヒッター、12K!
【2025WS_4】ついに大谷がワールドシリーズで二刀流を披露!7回途中で6Kと力投するも黒星
【2018 & 2025WS_3】ムーキー、マンシー、カーショウがキャリア2度目のWSでの延長18回を経験!
【2025WS_3】延長18回、大谷が9打席!しかも2HR、2ダブル、5BB !
【2025WS_3】フレディー・フリーマンがまたもWSでサヨナラHR!佐々木、ウィル・クラインらの好投に報いる!
【MLB2026】オリオールズの新監督にクレイグ・アルバナズが就任!CLE躍進の立役者
【2025WS_2】山本由伸が強打のブルージェイズ打線を相手に完投!2試合連続完投&20人連続アウト!
【2025WS_1】大谷が記念すべきワールドシリーズ初HRを放つ!このシリーズはメイソン・フラハーティーとの対決に注目!
【2025WS_1】ブルージェイズ、6回にGSを含む9得点で大勝!ドジャースは継投に失敗
【MLB2026】ブルワーズGMのマット・アーノルドがPresident of Baseball Operationsに昇格
【MLB2026】ジャイアンツが大胆な監督交代!テネシー大のトニー・ヴィテロ氏を起用!
【MLB2026】エンゼルスの新監督はカート・スズキに決定!
【2025ALCS_7】ジョージ・スプリンガーが殊勲の逆転3ランHR!ブルージェイズがワールドシリーズへ進出!
【2025ALCS_6】ブルージェイズ、2HRとイェサベージの好投でGm7へ!マリナーズはDP3つと運なし
【MLB移籍2026】アストロズ、豪腕のネイトピアソンと1年契約で合意へ!先発へ転向
【2025NLCS_4】大谷がまた伝説を作る!投手で6回シャットアウト&10K+打者で3HR!しかもWS進出!
【2025ALCS_5】シアトルが揺れた!マリナーズが8回裏にユーヘイニオのグランドスラムで逆転勝利!
タイトルとURLをコピーしました