ロスは超熱波
現地2024年9月8日(日)、ガーディアンズ@ドジャースのシリーズ・ファイナルがドジャー・スタジアムで行われ、ドジャースが完璧と言っていいほどの試合運びでガーディアンズに完勝し、シリーズ勝ち越しを決めました。
珍しく空席の目立ったスタジアム
この日は試合開始直後はスタンドにかなりの空席が目立つ状態。
Knock, knock.
— MLB (@MLB) September 8, 2024
Who's there?
Shohei Ohtani's 46th home run, which ties a career high 😤 pic.twitter.com/0rVwgNfHK7
試合開始はローカルタイムで1:10 PM。アメリカは日曜日の午前中は礼拝があるので、日曜日の午後一の試合開始は集まりが遅かったりするのですが、たとえば前回の日曜日のドジャー・スタジアムでのデーゲームは8月25日のレイズ戦で1:10 PM開始だったのですが、この時の観衆は52,464。よって、礼拝はさほど影響はなさそうです。
ではこの日は何が違ったかというと、1つは気温。ロスには熱波が押し寄せており、ゲーム開始時の気温は華氏103℃で、摂氏で39.44℃!ロスはカラッとしているとは言え、この気温はさすがに危険な暑さ。日本では7月末に高校野球の地方予選の決勝が行われますが、あの酷暑を思い出せば、客足が遠のいた理由もわかります。考え方を変えればこの酷暑でも足を運んでくれたファンはとても熱心なファンということですね。ちなみに2017年のアストロズとのワールドシリーズGm1のファースト・ピッチ時も華氏103℃でした。
あと、もう1つ考えられたはMLBにとってナイーブな話題であるNFLの開幕。Week1は現地9月5日(木)からスタートし、現地8日(日)に大半のゲームが行われました。地元LAラムズはデトロイトでナイトゲームゆえ、場所と時間は重複していなかったのですが、ファンとすれば昼間の野球はもう暑すぎてネットで見て、夜はゆっくりとラムズのゲームを見ようと決め込んだのかもしれません。
MLBは試合開始直後はまばらなのですが、知らぬ間に満員になっているというのがだいたい2回から3回というところでしょうか。この日は中盤以降もあまり人数は伸びなかったように思うのですが、公式発表では44,207名の観客が集まったとなっています。
ジャック・フラハーティーが好投
Knock, knock.
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ゲームの方ですが、ジャック・フラハーティーとタナー・バイビーというエース級同士の投げ合いとなりました。
ジャック・フラハーティーはこの日は終始安定。4回表に先頭のホセ・ラミレスにシングルを打たれて出塁を許しましたが、つづくジョシュ・ネイラーを3Bライナーに抑えてダブルプレー。これはエンドランだったのか、それともホセ・ラミレスは34HR & 35 SBで30-30を達成していますから、盗塁をしかけたところをジョシュ・ネイラーが打ってアウトになったのか、定かではありませんが、いずれにせよ3Bのマックス・マンシーが抜群のところにいました。
その後、ジャック・フラハーティーは5回、6回、7回と三者凡退に。8回、1アウトでタイラー・フリーマンにシングルを打たれたところでマイケル・コペックに交代。7.1イニングで92球を投げ、被安打4、スコアレス、BB 0、SO 6という素晴らしい内容でマウンドを降りました。降板時にはスタンディング・オベーションを受けております。
ドジャースは前日はブルペン・ゲームでリリーバーを大量に起用してきたので、フラハーティーもあえて長いイニングを引き受けたようです。
大谷、46-46!
一方、ドジャースもタナー・バイビーに3回までスコアレスに抑え込まれます。
3回裏には2アウトから大谷選手がCFへシングルヒットを放ち出塁するも、盗塁を警戒するバイビーからピック・オフでアウトにされるというシーンもありました。
ドジャースは4回裏、先取点を上げます。先頭のムーキー・ベッツが右中間へ三塁打を放ちチャンスメイク。これをウィル・スミスがRFへタイムリーを放ちまずは1点を先取。
さらに5回裏、ドジャースは1アウトから大谷選手に打席が回り、2球目の83.6mphのチェンジアップをRFポール際へ豪快は一発を放ち、2-0。スタットキャストの測定では450フィート(137.16メートル)、約116.7mphの打出し速度でした。
これで大谷選手は46号。9月1日のDバックス戦で44-45-46盗塁を決めていたので、46-46の完成となりました。
ドジャースの歴代4位のシングルシーズンのHR
大谷選手のこのHRは2021年以降、450フィート以上の飛距離のホームランとしてはキャリア通算22本目。これはどの選手よりも5本多い数字となっています。
また、ドジャースのシングル・シーズンのHRとしては歴代4位となっています。
# | PLAYER | HR | Season |
---|---|---|---|
1 | ショーン・グリーン Shawn Green | 49 | 2001 |
2 | エイドリアン・ベルトレ Adrián Beltré | 48 | 2004 |
3 | コディー・ベリンジャー Cody Bellinger | 47 | 2019 |
4 | 大谷翔平 Shohei Ohtani | 46 | 2024 |
50-50達成の暁にはシングル・シーズンでのHR数のフランチャイズ・レコードを記録することになりますね。
大谷選手はこの日は4-2。
ドジャースは8回にはマックス・マンシーに今季12号HRが飛び出し、9回はエバン・フィリップスが打者3人の出塁を許すも無失点で切り抜け、4-0でガーディアンズにシャットアウト勝利。見事にシリーズ勝ち越しを決めました。
カブス戦!
ドジャースは9日からカブスとの3ゲームシリーズが始まります。このシリーズでは山本投手が復帰予定。ピッチング・マッチアップでGm2(10日-火曜)は今永昇太投手と山本由伸投手となる可能性が大です。もしもはずれたら、ごめんなさいですが、山本由伸投手は10日(火)の復帰ということなっているので。
Date | CHC | LAD |
---|---|---|
9/9 | カイル・ヘンドリクス | ウォーカー・ビューラー |
9/10 | 今永昇太 | TBD(おそらく山本由伸) |
9/11 | ジョーダン・ウィックス | TBD |
しかも、このカードは2025シーズンの日本開幕のカードでもあります。
ギャビン・ストーンは様子見
デーブ・ロバーツ監督によると、ドジャースでは右肩炎症のギャビン・ストーンはは10日間は投げずに様子を見て、今後の方針を決めるとのことで、ポストシーズンに投げる可能性もあります。
NLウエスト順位
NLウエストの順位はこちら。パドレスはジャイアンツに連敗。Dバックスはアストロズに勝利。
# | Club | W-L | GB |
---|---|---|---|
1 | LAD | 86-57 | – |
2 | SDP | 81-64 | 6.0 |
3 | AZ | 80-64 | 6.5 |
残り19試合。大谷選手の50-50が楽しみですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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