スポンサーリンク

【MLB2023】ワールドシリーズのセレブレーション・パレードでコーリー・シーガーがA・ブレグマンをチクり。

シーガー、ソフトにリベンジ

 現地2023年11月3日、テキサス・レンジャーズは地元アーリントンで盛大なセレブレーション・パレードを行いました。

 ワールドシリーズが終了したのが11月1日で、中1日を空けてのこの大規模なパレード。毎年、ワールドシリーズを制覇したクラブは同じようなスケジュール感でパレードを行いますが、警備やイベントの舞台の設置など準備に色々と手間がかかる中、よくこんなスピード感でこんな大きなイベントを行えるなと感心するばかりです。

 そしてパレードの最後にはコーリー・シーガーが面白いスピーチを行いました。

【YOUTUBE】Rangers have World Series parade to celebrate championship!

ほとんどが初パレード

 レンジャーズの面々はほとんどが初パレード。経験者は2018年にレッドソックスで行ったネイサン・イオバルディ、2019年にナショナルズで経験したマックス・シャーザー、3年連続でチャンピオン・リングを手にしたウィル・スミスなどごくごく限られた選手のみ。

 MVPとなったコーリー・シーガーは2020年にドジャースでチャンピオン・リングを手に入れたとは言え、この時はコロナ・パンデミックの影響でパレードは行われませんでした。

推定50-70万人 

 パレードを見ようと集まったファンは推定50~70万人。推定の幅が広すぎますが、沿道にもこれだけ人が集まれば数えることなど出来ないでしょうね。

シーガーばブレグマンをチクリとしたスピーチとは? 

 そして、パレードが終了し、選手のブルース・ボーチー監督らのスピーチが行われた中で、コーリー・シーガーがアストロズのアレックス・ブレグマンをチクリとするするスピーチを行いました。

“This was truly special, we appreciate all your support, but I’ve just got one thing to say. Everybody was wondering what would happen if the Rangers wouldn’t win the World Series. I guess we’ll never know” 

「本当に特別なことで、我々は、皆さんの熱ご声援に本当に感謝したいと思います。ですが、一言だけ言わせてください。みんなはもしレンジャーズがワールドシリーズに勝たなければどうなるんだろうと思っていた。僕らにはわからないだろうね」と。

原型:アレックス・ブレグマンのスピーチ

 なにやら直訳するとピンとこない和訳となってしまいましたが、実はこれはアストロズのアレックス・ブレグマンに対してチクリとやった発言。

 原型はこれです。

 2023年レギュラーシーズン最終日、ヒューストン・アストロズがテキサス・レンジャーズを抑えてアメリカン・リーグ西地区の優勝を決めました。その時のスピーチです。

 ”A lot of people were wondering what it was going to be like if the ‘Stros didn’t win the division. I guess we’ll never know”.

 「多くの人が、もしストロスが優勝できなかったらどうなるんだろうと思っていたよ。僕らにはわからないだろうね」

 特に、最後の「(優勝を不安視する見方は)僕らにはわからないだろうね」というのが当初、ちょっとした話題になっていて、アストロズはサイン・スティーリング・スキャンダル以来、すっかり悪役が板についているので、ちょっとしたことで批判が浴びせられる傾向があるのも事実です。

 当初の空気感があるのでこれのどこがそんなに失礼なのか、説明するのは難しいですが、1つには視点が上からで、ライバルであったレンジャーズ、マリナーズに敬意が足らなかったという点があるかと。

 ご承知の通り、レンジャーズはトレードデッドライン直後はマックス・シャーザー、アロルディス・チャップマン、ジョーダン・モンゴメリーが大いに機能し、後半戦でロケットスタートを切りました。ところが8月後半には失速。

 同じ8月にはマリナーズがフリオ・ロドリゲスの神懸かった打撃なども相まってレンジャーズに猛追。さらに試合巧者アストロズもレンジャーズとの直接対決でことごとく勝利。結局、アストロズとレンジャーズは同じ勝率でレギュラー・シーズンをフィニッシュ。直接対決の差でアストロズがディビジョンを制することになったのでした。レンジャーズとしては地区優勝をさらわれて、悔しいという思いが非常に強い中でのその発言ですから、カチンと来ていたのでしょうね。

シーガーには2017の意味合いも

 元ドジャースのコーリー・シーガーの場合、2017年のワールドシリーズの恨みもまだあるのでしょうね。

 なお、アレックス・ブレグマンの発言にも原型があり、ラッパーのカニエ・ウェスト(Kanye West )が2005年のグラミー賞の受賞スピーチで言ったセリフです。1:49辺りから始まります。

 コーリー・シーガーはワールドシリーズMVPに輝き、2020年のワールドシリーズMVP以来2度目の受賞。2020年はコロナ・パンデミックの影響でグローブライフ・フィールドでのゲームでしたから、コーリー・シーガーはさながらグローブライフ・フィールドのヒーローというところでもあります。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】大谷が5回ノーヒッター&50号HR!しかし、ドジャースは勝ちゲームを落とす
【MLB2025】フィリーズ、ドジャースとの死闘を制し、NLイースト2連覇を達成!
【MLB2025】カル・ロリーがミッキー・マントルに並ぶ54号HR!マリナーズはAL西地区単独首位へ
【MLB2025】大谷が49号!ドジャースはカーショウの初回の4失点を跳ね返して勝利
【MLB2025】タイガースのタリク・スクーバルとハビアー・バイエスの怪我の状態
【MLB2025】ウォーカー・ビューラーがフィリーズ移籍後初登板!失点傾向をケアして勝利投手に
【MLB2025】アロルディス・チャップマンの無安打記録に終止符を打ったのはシェー・ランゲリアス!
【MLB2025】レッドソックスのコナリー・アーリーが5回、11奪三振の衝撃デビュー!
【MLB2025】ドジャース、今度はコンバインド・ノーヒッターを逃すも、大きな勝利を上げる
【MLB2025】スレイド・セコーニが7回までノーヒッター!ロッキオの守備も光り、ガーディアンズがWCレースでKCを抜く!
【MLB2025】大谷が今季12本目のリードオフを含む47、48号のマルチHR!ドジャースは連敗ストップ
【MLB2025】山本が9回2アウトまでノーヒットノーラン!しかし、ドジャースは大惨事に!
【MLB2025】大谷が緊急で先発!100mph超えを連発するも、ドジャースはまたけが人が出てサヨナラ負け
【MLB2025】NLサイ・ヤングへ! ポール・スキーンズがドジャースを圧倒!ERAは1.98に!
【MLB2025】レッドソックス、試練の終盤戦へ!ローマン・アンソニーが腹斜筋を傷めてIL入り
【MLB2025】ジャイアンツ vs ロッキーズ戦でデバースの一発を巡り、ベンチクリアー!
【MLB2025】大谷、プロスペクトのババ・チャンドラーから強烈な一発(46号)!しかし、ドジャースは敗戦!
【MLB2025】パドレスのスーパー・ブルペン、ジェイソン・アダムが左足大腿四頭筋を傷めて離脱へ
【MLB移籍2025】フィリーズ、ウォーカー・ビューラーをマイナー契約で獲得!
【MLB2025】センセーショナルな活躍を見せるA’sのニック・カーツが右腹斜筋を傷める
【MLB2025】レッドソックス、アロルディス・チャップマンとの延長契約(2026)に合意
【MLB2025】レッドソックスのペイトン・トールが鮮烈デビュー!P・スキーンズとの投げ合いで好投!
【MLB2025】レッドソックス、ウォーカー・ビューラーをリリースへ
【MLB2025】カイル・シュワーバーが1試合4HR!HR数は49となり、NL単独トップに
【MLB2025】ブルワーズのクローザー、トレバー・メギルが屈筋腱を傷めてILへ
【MLB2025】大谷が移籍後初勝利!ドジャースは計19奪三振の大記録を打ち立てる!
【MLB2025】ネイサン・イオバルディがローテーター・カフを傷めてシーズン・エンドの見通し!
【MLB2025】エンゼルス、ジェイコブ・デグロム先発のレンジャーズに4-0でシャットアウト勝利
【MLB2025】ザック・ウィーラー、胸郭出口症候群(TOS)と診断される!手術必至で2025年のシーズン・エンドが濃厚
【MLB2025】ドジャース、フリーマンの2発と大谷の45号でパドレスに快勝!山本が11勝目をマーク
タイトルとURLをコピーしました