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【MLB2023】Mid-90mphで6勝目!ツインズ、ジョー・ライアンが躍進している理由とは?

大刷新したジョー・ライアンは勝って当然

 今季は開幕から調子の良いツインズ。4月半ばに一時的に2位になったことがあったものの、ずっとALセントラルの首位の座をキープしています。

 現地2023年5月13日はシカゴ・カブスとのインターリーグのゲームが行われましたが、初回にアレックス・キリロフに先制HRが出ると、3回にはジョーイ・ギャロとそのアレックス・キリロフに2者連続HRが出るなど序盤だけで5点をリード。

 さらに中押しで5回裏にはホルヘ・ポランコの2ランHRで2点を追加。7回裏にはカルロス・コレアにも一発が出て、さらに8回裏にはタイムリーも続いて終わってみれば13安打で11得点を奪い、11-1のスコアで快勝しました。

MLB Gameday: Cubs 1, Twins 11 Final Score (05/13/2023)
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 そして現地2023年5月14日の母の日は、16-3でカブスに快勝。契約延長の話しも出ているマーカス・ストローマンを攻略しての勝利でした。

MLB Gameday: Cubs 3, Twins 16 Final Score (05/14/2023)
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ALセントラル首位とALイースト最下位がほぼ同じ勝率!!

 ちなみに現地2023年5月14日時点のツインズのシーズン成績は23勝18敗、勝率.561で、実はこれはALイースト最下位となっているレッドソックスとほぼ同じ勝率(22勝19敗、.537)です。そう、ALセントラルの首位とALイーストの最下位がほぼ同じ。ディビジョン間の差を感じざるを得ないところもあります。前日の13日の勝率は22勝18敗で同じだったのです。

 ただ、失点で見ると、レッドソックスは215でALではワースト4位。一方のツインズは148でこれはALではレイズ、アストロズに次いで3位です。やはりこんなところに首位と最下位の違いはきちんと反映されてはおります。

ソニー・グレイ、パブロ・ロペスとともに

 その好調ツインズを支えるのは投手陣で、中でもローテーションのトップ3であるソニー・グレイ、ジョー・ライアンそしてパブロ・ロペスは際立っており、ソニー・グレイは現地2023年5月14日時点でERA 1.39でALトップを走り、ジョー・ライアンは上述の13日のカブス戦で勝利投手となり今季早くも6勝目。ハーラートップはレイズのシェーン・マクラナハンで7勝0敗と単独ですが、ジョー・ライアンの6勝1敗はALではそれに次ぐ成績です。パブロ・ロペスは2勝2敗でERAは3.47と数字は稼げていないのですが、奪三振は62で、これはAL3位タイです。

 ジョー・ライアンは13日のカブス戦では、6.0イニングを投げて被安打4,スコアレス、BB1、SO10という素晴らしい投球を見せました。

もう6勝! 

 ジョー・ライアンは2022シーズン、13勝8敗でERA 3.55をマーク。昨シーズンもかなり良かったのです。ツインズは3位にはなったものの、78勝84敗で借金6でしたから、チーム状態が良くない中での13勝はかなり評価できる数字でもありました。

 そのジョー・ライアンは今季はまだ5月半ばにも関わらず、前年の勝利数のほぼ半分の6勝をマーク。この結果はなかなかすごいですね。

ジョー・ライアンが躍進している理由 

 ジョー・ライアンですが、4シームのアベレージは92.5mphで、いわゆるMLBの右腕では平均くらいのベロシティー。映像でも「ピン!」と来る感じが伝わるというか、4シームが非常に伸びるのが特徴。特にベルトより上のボールの伸びがすごいです。

 下記の埋め込みはヤンキース戦での投球で10Kを奪ったのですが、4シームの球質が良くわかります。

 数字がはねたとしても94-5mph。なのにこの伸び。さぞかしスピンレートがすごいんだろうと調べてみると、4シームのアベレージは2199rpmで、2500rpmを超えているような球質でもありません。

 かなり不思議な4シームを投げる投手です。その数字以上の球質の4シームもさることながら、ポイントはそこではありません。

新球を追加!

 「なぜそんなにいいのか?」ですが、ジョー・ライアンは新球に着手しています。これがまた素晴らしい。今季のジョー・ライアンはスプリッターとスウィーバーを新球種に加えました。つまり、オフスピードのボールに変化があるのです。

2種類プラスではなく、2種類を変更!

 そのオフスピードのボールですが、スプリッターとスウィーバーを既存の球種に追加したのではなく、スライダーをスウィーバーに変え、チェンジアップをスプリッターに変えているのです!これが非常にはまっています。

 下記の埋め込みで右打者のアウトコースに曲がるのがスウィーバー、シュート気味に落ちているのがスプリッターです。

スウィーバーで変化率アップ

 2022年のスライダーは水平方向に平均3.1インチ(7.8cm)の動きだったのに対し、新球のスウィーバーはなんと平均15インチ(38.1cm)の動きにアップ。

 さらに垂直方法(縦)に対して2022年のスライダーは37.5インチ(95.25cm)だったのに対し、今季のスウィーバーは43.9インチ(111.50cm)。

 ちなみに大谷選手のスウィーバーは平均でホリゾンタル(水平方向)に17.4インチ(44.196cm)、バーティカル(垂直方向)に37.1インチ(94,234cm)動いています。

スプリッターでも変化率アップ

 2022年のチェンジアップは平均29.1インチ(73.91cm)のドロップ(=垂直方向)だったのに対し、今季のスプリッターのドロップは40.1インチ(101.85cm)です。

 ここでも大谷選手のスプリッターの数字を上げておくと、32.0インチのドロップです(81.28cm)。

 スウィーバーもスプリットも大谷選手の方が変化量は多そうに見えるのですが、実はジョー・ライアンの方が動いている数字となっています。

 なお、ツインズのリリーバーであるコール・サンズは2022年にスプリッターの平均ドロップとして39.1インチ(99.314cm)をマーク。これは2022年のメジャーNO.1のドロップでした。

 オフスピードのボールに磨きがかかると投手の寿命は延びますし、ジョー・ライアンは2023年6月5日の誕生日で27才になりますが、若いうちに良いところに目を付けたなと思います。

 筆者はパブロ・ロペスの投球にキュンキュン来るタイプなのですが、ジョー・ライアンはメカニックも美しいですし、ぜひ注目してください。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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