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【MLB2020】4シーム無しのゴロキング!ツインズ、ランディー・ドブナクがついにERAリーダーへ(追記あり)

ランディー・ドブナクがまた好投!

 現地2020年8月10日のゲームを終えて11勝6敗で、ALセントラル首位を走るミネソタ・ツインズ。その好調ツインズの先発部門を前田健太投手とともに支えているのが、ローテーションNO.2 のランディー・ドブナク(Randy Dobnak)。

 ドブナクは10日、勝負強さでは定評のあるミルウォーキー・ブルワーズとミラー・パークで対戦。

 立ち上がりこそ、ボールが暴れたものの、すぐに修正。ブルワーズ打線を翻弄し、ツインズの勝利に貢献し、3勝目を上げました(スコア:4−2)。

ゲーム展開

 まずこのゲームの展開ですが、ブルワーズの先発はパワー・シンカーのエイドリアン・ハウザー。ドブナクとの顔合わせが非常に楽しみでもありました。

MIL:ルイス・ウリアス、出てます!

 今季限定でア・リーグ同様にDH仕様となっているナ・リーグ・ホームのゲームですが、ブルワーズは昨シーズン、2Bで使い続けたケストン・ヒウラをDHで起用しました。守備が発展途上ですから、60試合制の今季は仕方ありません。

 3Bにはエリック・ソガードを配置し、SSには前年通りにオーランド・アルシアを起用。

 ルイス・ウリアスは2Bで先発起用となりました。なお、ゲーム展開によって、ソガードを3B、ウリアスをSS、アルシアのところでブロック・ホルトなど打線を重視したメンバーに入れ替えるケースが今季は増えています。

アルシアが先制打

 先制したのはブルワーズ。2回裏、シングルで出塁したルイス・ウリアスをオーランド・アルシアが二塁打で還し、1−0。

エディー・ロサリオがグランドスラムを放ち逆転

 ツインズの強いところですが、ブルワーズに1点を先制された直後の3回表に反撃。

 先頭のアレックス・アビーラ、次打者のマックス・ケプラーが2者連続のシングルで出塁。ホルヘ・ポランコがエリック・ソガードの好守備で凡退するも、つづく、ネルソン・クルーズが死球で出塁。ハウザーはネルソン・クルーズにかなり神経を使っていました。これで1アウト満塁に。

 息をつく暇もなく、つづくバッターはエディー・ロサリオ。このゲームでは4番に入っていました。ここまでの成績は打率よりもチャンスでの長打が多いという印象。

 そのエディー・ロサリオは死球直後の甘く入ったチェンジアップを強振。これがCF後方のスタンドに飛び込むグランドスラムに。ツインズが一気に4−1と逆転したのでした。

 ハウザーは5回を投げて、被安打6、失点4、奪三振4、被本塁打1。魔の3イニング目となってしまいました。逆に言うと、ツインズは1チャンスをモノにしたと言えますね。

ドブナク、落ち着いた投球

 ツインズ先発のランディー・ドブナクですが、立ち上がり3イニングは毎回ランナーを背負う投球がつづき、この日はそれほど調子がよくないように見えました。

 しかし、味方が逆転して後の3回裏から5回裏まではシングルヒット1本に抑える落ち着いた投球ぶりを披露。ゲームの流れを意識して、悪いなりにも結果を出す投球ぶりに驚かされました。

 この日のドブナクは5回、79球で被安打4、失点1、与四球1、奪三振3で見事に勝利投手となり、今季3勝目を上げました。

ツインズが逃げ切る

 ドブナクの降板後もツインズは盤石のリレーを見せ、8回裏にセルジオ・ロモがケストン・ヒウラにソロHRを打たれるも、反撃もこの1点のみ。4−2で勝利しました。

 ツインズはクローザーのテイラー・ロジャースが安定していますので、いい形を作れています。テイラー・ロジャースは4セーブ目。

ドブナク、ERA 0.90でリーダーに!

 ランディー・ドブナクですが、今季ここまで4試合に登板し、3勝1敗。

 4試合の合計はイニング数が20.0で、被安打13、与四球5、被本塁打0で失点がたったの2。よって、ERAは0.90を誇り、20イニング近辺を投じている投手の中でMLB NO.1 (現地2020年8月10日時点)です。

 2位はレッズのトレバー・バウアーで、3試合を投げ、19.1イニングでERAは0.93。バウアーの4試合目の成績いかんで成績は上下する可能性もありますが、ここまでドブナクが両リーグを通じてERAトップです。

1年前はシングルA+スタート!今やERAリーダー

 ランディー・ドブナクは今季で25才のシーズン。デビューは2019年8月9日。約1年前ですね。

 ランディー・ドブナクの2019年ですが、なんと開幕はシングルAアドバンスドからのスタートでした。もっとも、シングルA+は1ヶ月の在籍のみで、ダブルAに上がりはしました。ダブルAまで上がっていると、メジャーへのチャンスが出てきます。

 現在のERAリーダーが、1年半前はシングルAアドバンスドにいたというこのギャップ。

 シンデレラ・ストーリー好きにはたまらないですね。

好調の秘密は4シーム無しのゴロキング

 VTRを見てもファストボールはよくて92mphほど。キロ換算で148.06kmhで、150kmhに届いておりません。たまに94mphに達することもあります。

 そのスピード・レンジの大半は2番めに速い速度帯の80mph中盤のチェンジアップ。そしてさらに遅い80mph前半から中盤のカーブ、スライダー。

 なぜ打ち取れるのか?本当に不思議な投手なのですが、その秘密はファストボールにあります。92mphほどのファストボールはすべてシンカーで、4シームはありません。この日投げた79球の中にも4シームはありませんでした。

 投球スタイルを一言で言えば、左右どちらかに動かしているタイプということになりますが、微妙に遅いがゆえに、むしろ打者を困惑させタイミングを外しています。

ゴロキング=低めを徹底

 そして、2020年のランディー・ドブナクのGO/AOは2.13(現地2020年8月10日時点)。

 GO/AOとはアウトのうち、GO(グランド・アウト)とAO(エアー・アウト=フライ・アウト)のどちらが多いかを示す指標。ゴロアウトをフライアウトで割って算出します。ライナー・アウトはエアー・アウトの中にカウント。

過去3試合のデータでは?

 10日のゲームを除いた過去3試合のデータを見るとわかりやすいかもしれません。

  • Game1 : GS-4イニング:12アウト/ 17 PA/ BB2/ SO3/ 15 AB/ 前 12 
  • Game2:GS−5イニング:15アウト/ 19 PA/ BB2/SO4/ 17 AB/前 13
  • Game3:GS-6イニング:18アウト/ 20 PA/ BB0/ SO 1/ 20 AB/ 前 19

 GSはゲースタート、つまり先発です。過去3戦のドブナクは例えば、Game1だと、1回から4イニング終了まで投げましたが、対戦したバッターの数(Plate Appearance=打席数)は17名。

 このうち、四球を2つ出していましたから、打数(At Bat)としては17から2を引いた15に。

 15打数のうち、「前」と書いているのは、打球がグランドに転がった数のことです。正式名称がないので便宜上、そう書きました。

 よって、15AB(打数) から三振(SO)の3を引いた12が、実際に打球が前に飛んだ数ということになります。

 3試合でボールが前に飛んだ数は合計44。

 その内訳がこちらです。

 【GO/AO内訳】

  • ゴロ: 30 AB、5 Hits、長打なし
  • フライ:4 AB、ヒットレス
  • ライナー:10 AB、被安打4、二塁打2、それ以上の長打無し
つまりはフライの倍以上のゴロが飛ぶ

 ライナーはフライアウト(Air Out)に入りますから、計44個打たせたうち、GO(ゴロ) 30に対して、AO(フライ)が14。もうこの時点でゴロアウトが多いのは明白ですが、ドブナクの登板日はフライアウトの倍ほどゴロアウトが多いということが言えます。

ヒットは「ライナー」にのみ出ている=高めに抜けたボールは要注意

 際立つのはフライの打球はヒットレスであること。つまりタイミングを外しているゆえにポップフライになりやすいと。

 そして、ライナーの場合にヒットが出ています。

 芯で捉えられた当たりならやはりヒットの確率が高くなる。意識して投げている低めが浮いてしまえば、ドブナクの場合はスピードがないだけ捉えやすいということが出ています。

メンタル・コントロールもうまい!

 さて、ランディー・ドブナクの成功はどうやらメンタリティーの要素も大きいようです。

 ドブナクはマウンドに上がる毎に100%自分を信じるように仕向けているとのこと。

I trust myself every time I go out there,” Dobnak said. “I have 100 percent confidence in myself to pitch to the best of my ability and give the team a chance to win.

That’s what I’m going to do every time I go out there, no matter whether I’m facing the Brewers or the Pirates or the Yankees.

I’m going to go out there with the most confidence in the world and just do my thing.

MLB.com 

 「世界で一番自信をもって登板し、自分の役割に全力を注ぎ込んでいる」と。

 非常に前向きですね。それをアファメーションで練り上げているのか、はたまた何か特別なルーティンで仕上げているのかまでは明かされていませんが、このメンタルを作ることが出来ている時点で素晴らしいですね。

 普通の球速の投手がどうやって成功しているのか?を一部ではありますが、分析してみました。

 今後のランディー・ドブナクの活躍にも期待したいと思います。

追記:ドブナク、またしても好投!4勝目

 現地2020年8月16日、ランディー・ドブナクが今季5試合目の登板。今度はロイヤルズ打線を相手に5.1イニングで被安打3、失点2、BB1、奪三振3で4勝目を上げました(4勝1敗)。被本塁打が2本ありましたので、ERAは1.42と数字が上がりましたが、これはドブナクのスタイルからして多少の失点は致し方ありません。それより、6イニング近くを3失点以内でゲームメイクできているところを評価すべきでしょう。

MLB Gameday: Royals 2, Twins 4 Final Score (08/16/2020)
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 まだまだ崩れることはなさそうです。

 お読みいただき、ありがとうございました。

 

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