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【2020】MLBはベストシナリオとして6月中旬トレーニング開始、7月開幕案に向けハードルを超えて行く流れへ

あくまでベストシナリオ

 現地2020年5月7日、MLBメディアのESPNより、かなり前向きな記事が掲載されました。有名記者、ジェフ・パッサン氏によるものです。

 先日、元ツインズ等で活躍したトレバー・プルーフの意味ありげなツイートとともにホーム開催案について述べさせていただきました。流れはそのツイートの通りです。

MLBが1週間以内に選手会に打診へ

 今回、ESPNが明らかにしたのは、複数というよりすでに数十チームのGM、マネージャー、幹部らが選手に対し、7月上旬の開幕に向け、6月中旬にスプリングトレーニング2.0を開始できるよう連絡を行っていることです。

 中には、スプリングトレーニングの開始は6月10日、開幕は7月1日というスケジュールで準備しておくようにと、かなり具体的な内容で連絡もしています。

 これはトレバー・プルーフが示唆した日付そのものです。

 この実態的な流れを受け、MLB側はMLBPA(選手会)に1週間以内にそのスケジュールで選手を動かせるように了承を得る形で提案することが明らかになったのでした。

 よって、トレバー・プルーフは複数のクラブの選手からそういった情報をキャッチ。暴露した可能性が高くなってきました。

 すでに多くの選手が全国各地の施設でワークアウトを行っています。とにかく再開へ大きな動きが出ているのは確かです。

ホーム開催の支持が多い

 もしもホームスタジアムで4週間ほどのスプリングトレーニングを行えるなら、選手はじめ多くのステークホルダーにとっては非常に魅力的。

 すでに アリゾナ集結のケース、3つの都市のハブで開催するケースが候補として上げられていますが、もっとも支持を集めているのはホームスタジアムでの開催です。プレーヤーにとってゲームの半分を家族とともに過ごせることはやはり魅力です。

 ただ、この前向きなプランも超えるべきハードルが多いです。

ハードル

その1:お金

 MLBと選手会は年俸に関して162試合を100%とし、開催試合数に応じて減額することで合意しています。

 さらにオーナー側はMLB側に対して、無観客になった場合の収益減が予想されることから、その分に関してもサラリーの減額を容認するようプッシュしているところでもあります。

 こういった減額に関して、どう落とし所を設けるのか。ここも大きなポイントです。

その2:発症した場合のリスク 

 お金よりも大きなハードルと言えるのが選手がリーグ開催中に新型コロナウィルスに発症した場合のリスク。

 実際、 再開の噂が広がる中で複数の選手がMLBPAに連絡を取り、家族を守る観点から2020年はプレーしないと選択した場合、どうなるのか?ということを尋ねています。

その3:やはりしっかりとしたメディカル・ガイドライン

  MLBがMLBPAに1週間以内に提案を出すというスピード感の背景には、通常よりも多い手続きが必要とされる背景があります。

 通常、野球界だけで何か決め事をする場合、MLBはMLBPA(選手会)からの承認を得て、さらにほぼ追認というケースがほとんどですが、オーナーの承認を得る必要があります。これで初めてGO DOWNとなります。

 しかし、今回の場合、それらに加えてホワイトハウスの当局者、CDCや保健局などメディカルな権威からの承認、そして選手、かぞく、スタッフ、観客を守るための明確なガイドラインが必要です。そうでないとアメリカ国内でも様々な意見があるため、強引な運営は命取りになりかません。ここを間違えると2020シーズンは絶望的になるのでMLBとしてもここはしっかりと抑えるでしょう。

 この点はトレバー・プルーフの記事内で書いたことと同じです。

明らかになってきたゲームのルール

 ゲームのルールも少し明らかになっています。MLBとMLBPAの合意によって形成されることではあるものの、40manロスターではなく、50manロスターで行う。また、アクティブロスターは26人のところを30人に、シーズンの長さは、7月に開始する場合、80から100ゲームの設定、などが盛り込まれる見込みです。

シーズン途中の緊急対応案も

 また両者の合意には今後の緊急時対応計画も含まれる可能性が高いようです。もし感染が広がるなどした場合は保健局の指導のもと、ポストシーズンも予め決められたものから変更する可能性があるとのこと。これはもう新しいフォーマットの導入もやるぞというMLB側の意思表示かもしれませんね。

早期開催しないことにはレイオフの嵐も

 なお6月のMLBドラフトは通常の40ラウンドではなく、5ラウンドほどになる可能性も高いです。

 支払い関係ですが、ほとんどのクラブは5月末までのサラリー・ペイを保証していますが、7月以降も開催されなくなった場合は、一時解雇とレイオフの波が押し寄せる可能性もあります。

 どの業界も厳しい状況に立たされています。安全面と経済性。非常に難しいバランスゆえに定量的なガイドラインが必要になってくることは間違いないです。 

 お読みいただき、ありがとうございました。 

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