スポンサーリンク

【MLB2020】「40才」ネルソン・クルーズ、旬をキープ中!HR数トップ、DHでは余裕の3冠!

ネルソン・クルーズが止まらない

 ミネソタ・ツインズのネルソン・クルーズ(Nelson Cruz)が止まりません。

 現地2020年9月8日のカージナルス戦でも2試合で4安打、2HRを放ちました。シーズン通算15 HRはマイク・トラウトと並んでトップ。さらにDHに限って言エバ、ただいまぶっちぎりで3冠といった具合です。

 結果を出している選手に年齢のことを書くのは失礼なことですが、あえてそれを許してもらうとするならば、この人の打撃には年齢による「衰え」はまったくありません。むしろますます迫力を増し、打撃の神様でもついているかのような活躍です。

2017年からのDH専門でむしろ輝く

 通常、年齢の節目では何かを失っていきます。プロ野球選手の野手だと、走力の衰えがもっとも早いでしょう。走力が衰えれば、守備にも影響が出て、出場試合が少なくなっていき、打撃で結果を残せなければ、なおのこと試合には出られなくなっていきます。

 ネルソン・クルーズも例にもれず、総合的な走力は落ちたと言わざるを得ません。たとえば盗塁数で言えば、11年前の2009年には20盗塁を決めていたのに、2019年は0。

走力はベースランニングに注力

 ただ、ネルソン・クルーズの場合、走力が落ちたと言っても、守備で若い頃ほど器用に動く力が衰えた程度で、打撃を支える下半身の力はむしろ充実しており、持っている走力をひたすら攻撃力の時に必要なベースランニングに注力させているといった具合です。

そもそも体力がすごい

 ネルソン・クルーズはそもそもスタミナの点で、他の選手より体力が強いようです。現地2020年9月8日のカージナルス戦は上述で「2試合で4安打」と書いた通り、ダブルヘッダーでした。

 Game1は午後2時過ぎのプレーボールで気温31度の中行われ、この暑さの中、フル出場。5回に今季14号HRを放っています。

 また、Game2は午後5時過ぎのプレーボールで、このゲームでもフル出場。3打数3安打で、しかも7回の最終打席で今季15号のソロHRを放ちました。

 ネルソン・クルーズ、すごすぎます。

2020年の成績(現地2020年9月8日時点)

 ネルソン・クルーズは現地2020年9月8日時点で、42試合、169打席で、146打数50安打。打率.342、OBP .432、SLG .685、OPS 1.117、OPS + 200。HR15、RBI 31、Runs 30。

HRリーダー

 なお、15HRはマイク・トラウト、フェルナンド・タティス・ジュニアと並んで両リーグ通じてトップ。

(HRタイトル)現地2020年9月9日時点

  1. ネルソン・クルーズ(MIN)、マイク・トラウト(LAA)、フェルナンド・タティス・ジュニア(SDP): 15
  1. テオスカー・ヘルナンデス(TOR)、ルーク・ボイト(NYY):14

 ア・リーグの選手が非常に頑張っています。

打率 3位

 打率.342は、両リーグ通じて5位、ア・リーグでは3位です。

(打率タイトル)現地2020年9月8日時点

  1. トレイ・ターナー(WSH): .359
  2. D.J. ルメイヒュー(NYY) : .355
  3. ティム・アンダーソン(CWS) : .353
  1. ドノバン・ソラーノ(SFG): .353
  1. ネルソン・クルーズ(MIN): .342

 なお、RBI 31は、両リーグ通じて12位、ア・リーグでは5位です。RBI は同じ数字で並んでいるケースが多いので、1打点でも上げれば順位がグッと上がります。

DHでは余裕の3冠

 そしてネルソン・クルーズの成績をDHというポジション限定で見た時、際立ったポジションにおります。

  • HR : MLB 1位/ ア・リーグ 1位
  • 打率: MLB 1位/ ア・リーグ 1位
  • RBI : MLB 2位/ ア・リーグ 1位

 両リーグを通じたRBIで、ブレーブスのマーセル・オズーナに追随する形となていますが、ア・リーグはもちろんトップです。

 DHは長打力があれば、相手投手にプレッシャーをかけることができますが、ネルソン・クルーズと対する投手は、彼の前にランナーを出すことを許されない状況ですね。

2009年からHR激増

 現地2020年9月8日時点のネルソン・クルーズのシーズン別HRログです。2009年からHRが激増。40HR以上を4度達成。2014年以降はシーズン40HR近辺を見込めるほどの数字です。年齢を重ねていくごとにHRを打つコツをつかんでいるような数字です。

YearAgeTmHRRBI
200524MIL00
200625TEX622
200726TEX934
200827TEX726
200928TEX3376
201029TEX2278
201130TEX2987
201231TEX2490
201332TEX2776
201433BAL40108
201534SEA4493
201635SEA43105
201736SEA39119
201837SEA3797
201938MIN41108
202039MIN1531
Total16 Yr4161150
162試合換算39108

 ネルソン・クルーズ、素晴らしい仕事をしています。ツインズは残り15試合です。どこまで成績を伸ばすのか、注目しておきたいと思います。

 ネルソン・クルーズの打撃理論をMLBネットワークが紹介しています。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】絶好調のPCA!2試合連続HRを含むRBI 7、盗塁2でドジャース戦の連勝に貢献
【MLB2025】エンゼルスがイアン・アンダーソンをDFAに
【MLB2025】UCLを傷めていたトリストン・マッケンジーが手術回避の結果、DFAに
【MLB2025】エンゼルス、3点ビハインドの9回裏に大逆転!ジョー・アデルがサヨナラ安打を放つ
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、ERAが1.13に!BOSはカサスのサヨナラ安打でCWSに勝利
【MLB2025】パヘスがまたもHRを強奪!佐々木は6回を投げきるも、最後に笑ったのはレンジャーズ!
【MLB2025】山本、デグロムとの投手戦を制す!またもエドマンが殊勲の一打
【MLB2025】大谷がパタニティー・リストで欠場へ!E・ロザリオがロスター入り(朗報あり!)
【MLB2025】レンジャーズのクマール・ロッカーがメジャー初勝利をマーク!
【MLB2025】スペンサー・ストライダーが復帰!最速で通算500奪三振を記録
【MLB2025】ホームラン単独トップ(8号)のA’sのタイラー・ソーダーストロムとは?
【MLB Injury 2025】クリス・ブライアントがILへ。復活の道は遠し。ロッキーズの経営にも大きく影響
【MLB2025】パドレス、3試合連続でロッキーズをシャットアウト!圧巻の成績で高品質ゲームを連発中
【MLB2025】ミゲル・ロハス、ドジャース投手陣のモノマネで球場を沸かせる
【MLB2025】アンディー・パヘスがGSを強奪!佐々木は最長5回を投げきるも、ドジャースは大敗!
【MLB2025】試合を決めたのはまたしてもトミー・エドマン!ドジャースは山本も輝き、ホーム10連勝を達成
【MLB2025】 コナー・ウォンの小指骨折を受け、レッドソックスがヤスマニ・グランダールを獲得!
【MLB2025】ドジャース、連敗を3でストップ。ロード・トリップは2勝4敗で2シリーズ連続で落とす
【MLB2025】HOU、CWSなどで活躍したリリーバーのオクタビオ・ドーテルが不慮の事故で亡くなる
【MLB2025】レッズ、ハンター・グリーンが圧巻の投球!好調ジャイアンツを完全に支配!
【MLB2025】ブルージェイズ、ブラディミール・ゲレロ・Jr.と14年/500Mドルで延長へ!
【MLB2025】ドジャース、連敗せず!佐々木朗希がゲームメイク!A・ノラは好投が報われず!
【MLB2025】ドジャースが初黒星!フィリーズはJ・ルザルドとリアルミュートが躍動!大谷の盗塁連続成功は38でストップ
【MLB2025】レッドソックスがフェンウェイ・オープナーで勝利!ビューラーが移籍後初勝利
【MLB2025】ドジャース、大谷の今季3号サヨナラHRで開幕8連勝!ATLは7連敗
【MLB2025】今季メジャー初完封はレンジャーズのネイサン・イオバルディ!99球で達成!
【MLB2025】レッドソックス、ギャレット・クロシェと6年の延長契約で合意へ
【MLB2025】開幕3戦で15本塁打! NYYが巻き起こした新バット「トルピード “Torpedo”」の大波紋
【MLB2025】ドジャースがタイガースを力でねじ伏せてスウィープ!佐々木はホーム・デビューで苦戦
【MLB2025開幕Gm2】ナイス・ゲーム!粘るタイガースにトミー・エドマンとムーキー・ベッツが立ちふさがる!
タイトルとURLをコピーしました