頼れる左腕が移籍
現地2026年2月12日になりますが、ロサンゼルス・ドジャースが驚きの決断を実施。
リリーバーとしてドジャースのブルペンを支えて2連覇に貢献したアンソニー・バンダ(Anthony Banda)をトレードすることとなりました。大谷選手とも仲良くしていたバンダだっただけにこのディールにはちょっと驚かされました。
2月6日にDFA
実はこのトレードはDFA後の処置の一環で行われたもので、ドジャースは現地2026年2月6日にアンソニー・バンダをDFAとし、40manロスターから外しておりました。
これは捕手のベン・ロードベット(Ben Rortvedt)をレッズからウェーバーでクレームオフした動きと連動し、ロードベットのスペースを空けるためにバンダをDFAにしたのでした。
ロードベットの動きとも連動
2025年のトレード・デッドラインでレイズから獲得したベン・ロードベットは彼がマスクをかぶると投手のERAの品質が上がると言われたほど、リードには定評のある捕手。ただ、ドジャースには強打のウィル・スミス、若手のダルトン・ラッシングがおり、3人目の捕手はどちらかが怪我でもしない限り、なかなか出場機会がなく、勿体ない状況でもありました。
そしてロードベット自身もマイナー・オプションが切れており、マイナーに落とすにはウェーバーにかけないといけない状況があったため、ドジャースはシーズンオフにロードベットをウェーバーにかけ、それをレッズがクレームオフしていたのでした。それが11月12日のこと。
ところが、今度は2月に入ってレッズがロードベットをDFAに。レッズがロードベットをウェーバーにかけたところを今度はドジャースが取り戻すかのように2月6日にロードベットをクレームオフしたのでした。
さらに続きます。ドジャースはバンダを40manロスターから外してまでもロードベットのためにスペースを確保したにも関わらず、2月11日にまたロードベットをDFAにしたのでした。現地2026年2月14日時点ではその後の動きがまだ出ておりません。
トレード概要
話はアンソニー・バンダに戻ります。DFA後、トレードが決まったバンダはツインズに移籍。ドジャースはツインズから選手でも金銭でもなく、金額枠を受け取る形となりました。
ツインズGet
- アンソニー・バンダ(Anthony Banda/32)LHP
ドジャースGet
- ISBP(International Signing Bonus Pool) : $0.5M 枠
ISBPは佐々木投手獲得時の記事にも書かせていただきましたが、アマチュアFAの選手を獲得する際にサイニング・ボーナス(契約金)の金額枠のことです。要は無制限にサイニング・ボーナスを提示すると、資金力のあるクラブが根こそぎ青田買いをしてしまうので、それを防止するために各クラブにサイニング・ボーナスの上限が決められているのです。それが金額枠の意味で、今回はツインズがその割当額の$0.5M分をドジャースに譲ったというお話です。
ドジャースは贅沢税のペナルティーでドラフト指名順位がどんどん下がっているのですが、こうやってプロスペクトを集める機会を増やしているわけです。ここまでドラフトの上位指名を逃した穴埋めを徹底的にケアしているクラブはちょっとないと思います。
なお、ツインズはバンダのスペースを作るため、ジャクソン・コーワーをDFAにしております。
アンソニー・バンダとは
アンソニー・バンダは1993年8月10日生まれの32歳。高卒時の2011年のアマチュア・ドラフトでDバックスから33巡目で指名されるも、拒否。大学へ進学した後、2012年にブルワーズから10巡目指名を受けてプロ入り。
2014年のトレード・デッドラインでブルワーズがヘラルド・パーラを獲得したトレードでミッチ・ハニガーととともにDバックスに移籍。
デビューはそのDバックス時代の2017年で7月22日のナショナルズ戦で、この時は先発登板。1回表にブライス・ハーパーにHRを打たれるなど、5.2イニングを投げて4失点、4対3のスコアで敗れて敗戦投手となりました。デビューイヤーは8試合に登板(うち4試合は先発)し、25.2イニングで、2勝3敗、ERA 5.96、
2018年2月、Dバックス、レイズ、ヤンキース間で3チームトレードが成立。ヤンキースがニック・ソラックをレイズに、Dバックスがブランドン・ドゥルーリーをヤンキースに、レイズがスティーブン・ソウザ・Jr.をDバックスにトレードさせたディールの一環でバンダはレイズに移籍。
レイズでは3シーズン在籍するも、計25.2イニングのみの登板にとどまりました。
2020年8月にジャイアンツに移籍。その後はメッツ、パイレーツ、ブルージェイズ、マリナーズ、ヤンキース、ナショナルズ、ガーディアンズと渡り歩き、2024年5月にガーディアンズからドジャースにトレードされ、直近2年の活躍がありました。
ドジャースはバンダを磨き、重要な局面で任せられるブルペン投手として再生させました。2024年から2025年にかけてバンダはERA 3.14、SOレート23.3%、BBレート10.9%、GBレート41.6%という好成績をマーク。
4シームとシンカーのアベレージ・ベロシティーは96mphを計測し、空振り三振率は13.2%。バンダはドジャースで114.2イニングを投げ、19ホールド、2セーブを記録。ブルペンが悲鳴した2025年に至っては71試合に登板しました。
ツインズでも大いに期待されそうです。
お読みいただき、ありがとうございました。


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