MIL:危機的状況も、わりと余裕
MLB NO.1の勝率を誇るミルウォーキー・ブルワーズは8月1日から16日にかけての計14戦で14勝をマーク。
この今季最長の連勝記録が強烈なアクセルとなり、ブルワーズは現地2025年8月28日時点で8月の成績を19勝7敗とし、当月の勝率を.731としております。
実はブルワーズのプッシュは6月から続いており、6月は16勝9敗、7月は17勝7敗、そして8月の連勝です。夏の3ヶ月でこれだけの勝率をマークすれば、他に追随を許さないポジションに立つのも自然の理です。
ただ、そんなブルワーズに現地2025年8月27日、非常に気になるニュースが入ってきました。クローザーのトレバー・メギル(Trevor Megill)が15 Days ILに入ったのです。
傷めたのは屈筋腱
トレバー・メギルが傷めたのは右屈筋腱で、症状としては屈筋腱の捻挫(ハリ)です。投手が肘を傷めてトミー・ジョン手術になる前によくかかる症状がこの屈筋腱の捻挫。前腕部のハリというのもほぼ同義です。
この大怪我につながりかねない症状に地区ライバルのカブスやポストシーズン有力候補の各クラブはどうなるのか?と固唾を呑んで見守っている状況です。本当は見守るどころか、色々な伝を辿って情報は得ているとは思います。
メギルは特に焦りなし
他クラブもざわついてしまいそうな状況ですが、当のトレバー・メギルは、特に焦りはないようです。 メギルは地元紙の記者たちに自身の状態の最新情報を提供。「一歩引いて、ポストシーズンに向けて準備を整えるため」と語っています。
果たしてこれを額面通りに捉えていいのか?というところですが、IL自体は事実なので、前向きな見通しとも言えるでしょう。
デビン・ウィリアムスの後継
とはいえ、シーズン終盤でのこの展開は注目に値するのは事実。ブルワーズはMLBでベストの勝率を誇っており、トレバー・メギルはそのクローザーです。2024は21セーブ、今シーズンは現時点で30セーブをマークし、ERAは2.54。また、46イニングで58奪三振を記録し、SO%は30.7、BB%は9.0です。
ブルワーズは今季、クローザーを務めていたデビン・ウィリアムスをヤンキースにトレード。クローザーが不在になった中、その穴をカバーして余りある活躍をしているのがトレバー・メギルです。
さらに言うと、デビン・ウィリアムスももともとはセットアップ・ロールで、それまではジョシュ・ヘイダーがブルワーズのクローザーでした。そのジョシュ・ヘイダーも2022年のトレード・デッドラインでパドレスに移籍。その空席をデビン・ウィリアムスが埋めていたのでした。
いい投手がどんどん出てきて大役に育て上げているのがブルワーズの特徴でもあります。
トレバー・メギルが9月半ば以降にスムーズに復帰してくるかどうかが、今回のメギルの前向きな発言の答え合わせとなります。
クローザー候補はいる
今回は一時的ではありますが、またしてもクローザーがいなくなったブルワーズ。
ただ、それでもトレバー・メギルの穴をカバーする人材はおります。アブナー・ウリーベは今季ERA 1.71を記録。彼が9回を担う最有力です。
エリック・フェディーを獲得
ウリーべがいると言ってもウリーべがこれまで担ってきたセットアップ・ロールが空くわけですから、ブルワーズはなんとかしなくてはなりません。
そこで獲得に至ったのがエリック・フェディー(Erick Fedde)です。
エリック・フェディーは2024年のトレードデッドラインでホワイトソックスからカージナルスへ移籍。2025年はカージナルスで20先発、101.2 IPで3勝10敗、ERA 5.22。この成績が響き、7月23日にカージナルスからDFAに。
DFA後、ブレーブスが挙手し、金銭で獲得に至りました。ブレーブスでは4先発、23.1 IPで1勝1敗、ERA 8.10。この苦戦の結果、8月24日にブレーブスからリリース。 そして現地2025年8月27日、ブルワーズがFAとして彼とサインし、入団が決まりました。
フェディーは先発のキャリアが長いですが、今回はブルペン、特にロングリリーフもありということで迎え入れられました。
ブルワーズは天候の影響で8月15日から9月1日まで19連戦。さらにその後もかなりハードなスケジュールで9月28日のシーズン終了まで突っ走らなければなりません。いずれにせよ、投手が必要なのは事実で、エリック・フェディーは今季不調なばらも、イニング・イートしてくれる人材として獲得に至ったというところでしょう。
ブルワーズが地区優勝を決めるのは、かなり濃厚。メギル不在の間も得意の打線でこのピンチを乗り越えるのか?注目です。
お読みいただき、ありがとうございました。
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