今季すでに4勝のハンター・グリーンが途中降板
好調なハンター・グリーンでしたが、ちょっとローテーションを何度か飛ばすことになりそうです。
現地2025年5月7日、トゥルーイスト・パークで行われたレッズ@ブレーブス戦でレッズのエース、ハンター・グリーン(Hunter Greene)が登板。
初回から100mph超えの強いファストボールで、スムーズな立ち上がりを見せ、ナ・リーグのハーラー・トップ争いに食い込む5勝目をマークするか!?というところだったのですが、4回に怪我のため途中降板となりました。
鼠径部を痛める
ハンター・グリーンはブレーブス打線に対して1、2回を三者凡退に。2回裏はマット・オルソン、オジー・アルビーズ、マイケル・ハリス2世から三者連続三振を奪い、圧倒的な存在感を示していました。しかもマイケル・ハリス2世に対しては99.7 mph、100.5 mph、100.6 mphでの三球三振。
3回裏は先頭のイーライ・ホワイトに2B内野安打、ドレイク・ボールドウィンにCFへ弾き返され、連打を浴びたものの、後続をしっかり抑えて無失点。
3イニングを投げ、53球で被安打2、スコアレス、BB 0、SO 6をマーク。
しかし、4回裏の投球練習で2球投げたところで、右鼠径部の痛みのために続けられないことをダグアウトに合図。緊急降板ということになりました。
今季、絶好調のハンター・グリーン
25歳、メジャー4シーズン目のハンター・グリーンは今季はまさに完成の域に達しつつあり、ここまで8試合に登板して、45.2イニングを投げ4勝2敗、ERA 2.36をマーク。奪三振も61を記録し、ナショナルズのマッケンジー・ゴアの68、フィリーズのザック・ウィーラーの66に次いでMLB NO.3。
WHIPは0.81でレンジャーズのネイサン・イオバルディの0.80に次いでMLB 2位で、ナ・リーグではNO.1。火力、変化球、そしてコントロールともにレベルが高く、高品質な投球を繰り広げてきました。
このまま順調なシーズンを送れば、サイ・ヤング賞候補と呼んでいいくらいの投球でした。
ただ、ここで怪我をしたということで今後、ローテーションは何回か飛ばすということになりそうです。
復帰までどのくらいかかるかはMRI検査の結果次第ということになりました。
良いように考えれば鼠径部を痛めるくらいに体重が乗っていたとも言えますね。
レッズ、ブルペンが踏ん張る!
ハンター・グリーンが緊急降板となり、その後を引き継いだのがベテランのブレント・スーター。ハンター・グリーンが序盤3回が圧倒的だっただけに余計に肩を作っていなかったと思われますが、スーターは4回裏、マーセル・オズーナ、マット・オルソン、オジー・アルビーズという恐怖のターンをなんと三者凡退に抑えます。緊急でマウンドに上がった投手は結構、抑えたりするのも野球あるあるですね。
ただ、5回裏はドレイク・ボールドウィンに一発を浴び、1点は献上しました。
レッズ打線は4回までに4得点を上げていたので、この時点でスコアは4-1。
6回裏、レッズのマウンドはスコット・バーローにスイッチ。バーローの調子は怪しかったので、テリー・フランコーナ監督はテイラー・ロジャースを送るも、マット・オルソンのタイムリーなどで2失点。ですが、まだスコアは4-3と1点をリード。
雲行きが怪しかったレッズでしたが、7回裏はルイス・メイが三者凡退で切り抜け、8回裏はトニー・サンティランも三者凡退と好投。そして9回裏はアンヘル・パガンが被安打1に抑え、ゲーム終盤を見事に無失点リレーで1点差を守り抜きました。
レッズは4連敗中でしたが、エースの途中降板にも関わらず、僅差で勝利をもぎ取ったのは大きかったと思います。
レッズ、5割復帰へ
この勝利により、レッズはシーズン成績を19勝19敗とし、勝率を5割に戻しました。
ここまでナ・リーグ中地区2位のレッズ。首位のカブスは22勝16敗でまだまだ先を行っており、しかもハンター・グリーンをしばらくは欠くことになりますが、ここは踏ん張りどころですね。
レッズは現地2025年5月7日時点でチーム打率は.242でMLB 15位、チームERAは3.58でMLB 9位。伝統的なカラーとしては打撃の強いクラブなのですが、ここまでのところは打撃は地味で、マット・マクレーンとスペンサー・スティールが打率1割台と苦戦しております。
ここまでは投手力が素晴らしく、スターターのERAは3.58でナ・リーグ 5位、リリーバーのERAも3.60でやはりナ・リーグ5位となっており、投手がしっかりと試合を作っています。
その牽引役だったハンター・グリーンがしばらく抜けるのは痛いところですが、テリー・フランコーナ監督ですから、なんとかしてくれるでしょう。ここで打撃が奮起してもらいたいですね。
お読みいただき、ありがとうございました。
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