スポンサーリンク

【MLBトレードDL2022】ジョシュ・ヘイダーがパドレスへ!衝撃のブロックバスター・ディールが成立

首位クラブのクローザーのディールが成立

 現地2022年8月1日、トレード・デッドラインまであと1日となったところで様々な動きが出てきました。最も衝撃的だったのがこのディールだったのではないでしょうか?

 パドレスとブルワーズ間でブロックバスター・トレードが成立。ナ・リーグ中地区首位のブルワーズがクローザーのジョシュ・ヘイダーをトレードに出しました。

トレード概要

 まず誰が動いたのか整理しておきます。

パドレスGet

  • ジョシュ・ヘイダー(Josh Hader/28)LHP/CL

ブルワーズGet

  • テイラー・ロジャース(Taylor Rogers/31)LHP/CL
  • ディネルソン・ラメット(Dinelson Lamet/30) RHP
  • ロバート・ガッサー(Robert Gasser/23) LHP/SP
  • エステウリー・ルイーズ(Esteury Ruiz/23) OF/右投げ右打ち/デビュー済み

ピッチング・プロスペクトのガッサー以外はすべていわゆる即戦力という構成です。

ヘイダーの1つの結論

 ジョシュ・ヘイダーは2017年6月10日にメジャー・デビュー。デビュー・イヤーはイニングまたぎもいとわずという起用のされ方で、35試合でERAは2.08。凄みを増したのは2018年と2019年でした。

 この2シーズンで116試合に登板し、157.0イニングを投げ、49セーブをマーク。奪三振はなんと281で、SO9は16.1というとんでもない数字を出していました。細身なので小さく見えますが、190cmもあります。

 ランディー・ジョンソンを彷彿とさせる荒々しさを放ち、彼が出てくるともうお手上げというそんな存在感を放っていたクローザーでもありました。

 その勢いは2021年から2022年にも続き、2021年7月28日のパイレーツ戦での失点を最後に、まずは2021年8月1日のブレーブス戦から2021年のシーズン終了のドジャース戦まで21試合(20.1 IP)連続無失点登板。年をまたぎ、2022年4月10日のカブス戦から6月5日のパドレス戦まで19試合(17.2 IP)連続で無失点を継続。年またぎで40イニング連続無失点をマークするなど、MLBを代表するクローザーとしてその名を轟かせていたのはご承知の通りです。

 そのヘイダーに関して心配していたのは酷使され過ぎではないか?ということでした。FA前のサラリーの単価の安いうちに肩や肘を壊さないだろうか?という不安です。

 ただ、ブルワーズも2018年からは極力連投は避けて、可能な限り2日以上空けるという起用でヘイダーを守ってきたことは事実です。

 その心配していたヘイダーは当然、ブルワーズでFAを迎え、おそらくクラブを離れるというシナリオかと思っていただけに、FA前にトレードでしかも首位クラブのクローザーを出したということに驚きを隠せませんでした。

ヘイダーの契約 

 ジョシュ・ヘイダーは2023シーズン終了後にFAとなります。今季は調停2年目で、サラリーは$11M 。2023年は$15Mくらいにはなると目されていて、ブルワーズはヘイダーを囲うために$15M-$17Mのサラリーを投じる必要も感じていたようですが、ペイロールの支払いとしては厳しい状況であることから、編成トップのデービッド・スターンズも致し方なくmこの結論に至った模様です。クリスチャン・イェリッチに2028年まで$26Mも払っていますからね。

 ただ、ヘイダーの活きの良い時期をかなり味わったという見方もできます。

クローザーをスイッチ

 左腕のテイラー・ロジャースはブルワーズでもそのままクローザーの位置に入りそうです。8回のしんどいところは引き続き、デビン・ウィリアムスに任せるでしょう。おそらくウィリアムスがクローザーになることはないと思っているのですが。

 ちなみにテイラー・ロジャースの今季のサラリーは$7.3M。スターンズ、やはりちゃっかりしてます。

ラメットが再び輝くか?

 そしてこのトレードでパドレスはディネルソン・ラメットも放出しました。

 ラメットは豪腕で、2020シーズンは非常に良かったです。しかし、いかんせん、ここ2年ほどは怪我との戦いです。トミー・ジョン手術をした方が良かったのかもしれませんが、もう気づけば30才を過ぎました。

 今季は13試合に登板し、ERA は9.49。トレードに出たのもこの辺の数字の悪さもあります。現時点ではマイナーにおります。

 

ガッサーは確実に活躍するプロスペクト 

 ロバート・ガッサーは、2021年ドラフトのパドレスの2巡目指名。パドレス内でも将来を期待されていた投手で、ブルワーズに移籍し、早速クラブ内ランキングで8位に入りました。

 ファストボールはlow-mid 90mphというところでとりわけ速いわけではありませんが、左腕からきれいのいいボールを投げ込みます。コントロールの良いピッチング・プロスペクトです。

エステウリー・ルイーズとは

 エステウリー・ルイーズは非常にいい素材の選手。ドミニカ共和国出身で23才。右投げ右打ちのOF。2022年7月12日にすでにメジャーデビュー済み。

 メジャーでは14試合で、27-6、打率.222、OBP .222、SLG .333、HR0。

 ただし、マイナーでは今季開幕後はAA、そして6月からはAAAに所属。両レベル併せた打率.333。そしてHRも13本を放っています。そして驚くべきは盗塁数!なんと60を決めています。AAで37、AAAで23です。

 たしかに動きが非常に機敏。ブルワーズで大化けしそうです。イェリッチのポジションを獲ってしまえ!というくらいに面白い素材です。

 両クラブともにあと1日、まだまだ動きます。この結果がどうなるのか、シーズン終了後に編成が評価されます。

 お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】絶好調のPCA!2試合連続HRを含むRBI 7、盗塁2でドジャース戦の連勝に貢献
【MLB2025】エンゼルスがイアン・アンダーソンをDFAに
【MLB2025】UCLを傷めていたトリストン・マッケンジーが手術回避の結果、DFAに
【MLB2025】エンゼルス、3点ビハインドの9回裏に大逆転!ジョー・アデルがサヨナラ安打を放つ
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、ERAが1.13に!BOSはカサスのサヨナラ安打でCWSに勝利
【MLB2025】パヘスがまたもHRを強奪!佐々木は6回を投げきるも、最後に笑ったのはレンジャーズ!
【MLB2025】山本、デグロムとの投手戦を制す!またもエドマンが殊勲の一打
【MLB2025】大谷がパタニティー・リストで欠場へ!E・ロザリオがロスター入り(朗報あり!)
【MLB2025】レンジャーズのクマール・ロッカーがメジャー初勝利をマーク!
【MLB2025】スペンサー・ストライダーが復帰!最速で通算500奪三振を記録
【MLB2025】ホームラン単独トップ(8号)のA’sのタイラー・ソーダーストロムとは?
【MLB Injury 2025】クリス・ブライアントがILへ。復活の道は遠し。ロッキーズの経営にも大きく影響
【MLB2025】パドレス、3試合連続でロッキーズをシャットアウト!圧巻の成績で高品質ゲームを連発中
【MLB2025】ミゲル・ロハス、ドジャース投手陣のモノマネで球場を沸かせる
【MLB2025】アンディー・パヘスがGSを強奪!佐々木は最長5回を投げきるも、ドジャースは大敗!
【MLB2025】試合を決めたのはまたしてもトミー・エドマン!ドジャースは山本も輝き、ホーム10連勝を達成
【MLB2025】 コナー・ウォンの小指骨折を受け、レッドソックスがヤスマニ・グランダールを獲得!
【MLB2025】ドジャース、連敗を3でストップ。ロード・トリップは2勝4敗で2シリーズ連続で落とす
【MLB2025】HOU、CWSなどで活躍したリリーバーのオクタビオ・ドーテルが不慮の事故で亡くなる
【MLB2025】レッズ、ハンター・グリーンが圧巻の投球!好調ジャイアンツを完全に支配!
【MLB2025】ブルージェイズ、ブラディミール・ゲレロ・Jr.と14年/500Mドルで延長へ!
【MLB2025】ドジャース、連敗せず!佐々木朗希がゲームメイク!A・ノラは好投が報われず!
【MLB2025】ドジャースが初黒星!フィリーズはJ・ルザルドとリアルミュートが躍動!大谷の盗塁連続成功は38でストップ
【MLB2025】レッドソックスがフェンウェイ・オープナーで勝利!ビューラーが移籍後初勝利
【MLB2025】ドジャース、大谷の今季3号サヨナラHRで開幕8連勝!ATLは7連敗
【MLB2025】今季メジャー初完封はレンジャーズのネイサン・イオバルディ!99球で達成!
【MLB2025】レッドソックス、ギャレット・クロシェと6年の延長契約で合意へ
【MLB2025】開幕3戦で15本塁打! NYYが巻き起こした新バット「トルピード “Torpedo”」の大波紋
【MLB2025】ドジャースがタイガースを力でねじ伏せてスウィープ!佐々木はホーム・デビューで苦戦
【MLB2025開幕Gm2】ナイス・ゲーム!粘るタイガースにトミー・エドマンとムーキー・ベッツが立ちふさがる!
タイトルとURLをコピーしました