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【MLB2022】大谷選手、通算100号HRに到達!ベーブ・ルース以来の100HR & 250SO達成へ

またしても金字塔

 ここのところ、ずっとエンゼルスの話題が増えてしまっておりますが、それもクラブの状態の良さを示している証拠でもあるということでご容赦願います。

 現地2022年5月14日、大谷翔平選手がメジャー通算100号HRを達成しました。

 おめでとうございます!

 これにより、投手としてすでに268奪三振(現地2022年5月11日)を達成している大谷投手は、通算HR100号と奪三振250以上達成ということで、またしてもベーブ・ルース以来初という偉業を達成したことになりました。

Game2: 3番DHで出場

 大谷選手が記念すべきメジャー通算100号HRを達成したのは、この日ダブルヘッダーが組まれていたGame2でのこと。

 大谷選手は3番DHで出場。1打席目はSSゴロダブルプレー。3回表に回ってきた2打席目は3Bゴロに倒れ、2打席連続で凡退。Game1にも出場していたので、こういうのがあるとファンとしては疲れを心配するほど、神経過敏になってしまいますね。

 迎えた第3打席。タイムリー・ダブルで6点目を叩き出したマイク・トラウトを2塁に置いて、アスレチックス先発のアダム・オラー(Adam Oller)のど真ん中に入ってきた初球の甘いシンカーを見逃しませんでした。

 バットに乗せた打球は、大谷選手の得意の弾道とも言える左中間に大きく伸び、フェンスオーバー。見事に100号HRを達成したのでした。

 エンゼルスはこの2ランHRで8-1とし、リードを拡大。

 大谷選手の第4打席は2Bゴロ。9回に回ってきた第5打席はLFフライ。Game2では5-3、2RBIという成績で、今季のHRは数を7としております。

Game2は主要ブルペンを温存

 エンゼルスの先発はマイケル・ローレンツェン。アスレチックス打線を相手に7回、被安打5、失点1、奪三振3に抑える好投を見せ、8回はカイル・バラクローが1イニング、9回はマイク・マイヤーズが担当し、いずれも無失点に抑え、ブルペンを休ませました。

Game1はA’sが土壇場でサヨナラHR

 なお、ダブルヘッダーのGame1の方ですが、マイク・トラウトがベンチ・スタート。大谷選手は3番DHで出場。2番にはルイス・レンヒーフォが座りました。大谷選手は第1打席のSSゴロの間に3塁ランナーをホームインさせ、まず1打点。第2打席にはRFへ二塁打、第3打席はLFへシングル、第4打席は3Bゴロ、9回の第4打席はチャンスで回ってきましたが、四球覚悟の厳しい責めで結果は四球。アスレチックスはこの責めによって、追加点を許さず、裏の攻撃につなげました。

 エンゼルス先発は元レッドソックスのジョナサン・ディアス。2019年までレッドソックスのマイナーで、メジャー・デビューはエンゼルスに移籍してからです。このゲームはジョナサン・ディアスとアスレチックス先発のポール・ブラックバーンが見事にゲームメイクし、締まった展開。

 9回表を終え、3-1とエンゼルスがリード。ライセル・イグレシアスが抑えにかかり、エンゼルスが勝利するかと思われました。

9回2アウトからのサヨナラ

 セス・ブラウン、ショーン・マーフィーと倒れ、2アウトランナー無し。ここでラモン・ルレアーノがなにくそ!と二塁打を放ち、諦めない姿勢を見せます。つづく、若い頃、二刀流に挑戦しつつあったクリスチャン・ベタンコート(C)が四球を選び、続きます。

 ここでバッターはルイス・バレラ。26才の左打ちのOFです。3球目のインコースの難しいコースのスライダーを叩いた打球はRFをオーバー・フェンス。アスレチックスが9回2アウトから大逆転したというゲームでした。

 こういう流れもあったので、Game2で圧勝し、主要なブルペン陣を休ませたのはよかったですね。

ベーブ・ルースもダブルヘッダーのGame2で100号HR

 さて、大谷選手の通算HRに関してです。

 生涯で714HRを放ったベーブ・ルースが通算100号に達したのは、1920年9月24日のこと。ちなみにレッドソックスからヤンキースに移籍した最初のシーズンが1920年でもあります。

 この日、ヤンキースはワシントン・セネターズとのダブルヘッダーが組まれていて、ベーブ・ルースはGame1で99号をそしてGame2で100号を放ったのでした。偶然にもダブルヘッダーのGame2での達成です。

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投手としてのルース

 ちなみに、ベーブ・ルースは投手として通算488奪三振をマークしています。

 ベーブ・ルースの投手としての成績は1914年から1921年、1930年、1933年と計10シーズンあるのですが、本格的に稼働していたのは、1914年から1919年までの6シーズン。1920年、1921年、1930年、1931年の4シーズンは、それぞれ1試合(4イニング)、2試合(9イニング)、1試合(9イニング)、1試合(9イニング)のみの登板です。

 1915年から1918年までの4シーズンがとりわけ強烈で、それぞれ18勝、23勝、24勝、13勝をマーク。1916年は40スタートで323.2イニングでERAが1.75、1917年は38スタートで326.1イニング、そして35完投、6シャットアウト。1918年は20試合登板、19先発で13勝。1919年は17試合、15先発で9勝。

 ちなみに1916年は被本塁打0。通算成績においてもHR9は0.1というとんでもない数字をだしております。ヒーローたるゆえんですね。

 上述の通り、1920年、1921年、1930年、1931年の4シーズンは登板はあるものの、実質的には打者専任というふうに捉えていいかと思います。

バンビーノの呪いとの関係

 2004年にレッドソックスのワールドシリーズ・チャンプとなって終止符が打たれたのがバンビーノの呪いですが、それが始まったのが1918年。

 それまでレッドソックスは最も成功したMLBフランチャイズの1つで、ベーブ・ルースは1915年、1916年、1918年のレッドソックスの3度のワールドシリーズ・チャンプに貢献。上記の通り、二刀流をやっていたのはほぼレッドソックスでの在籍時です。

 しかし、レッドソックスはベーブ・ルースを売り払いました(言葉は悪いですが)。そして、1920年にベーブ・ルースを獲得したヤンキースはかつては冴えなかったにも関わらず、その後は北米で最も支配的なプロスポーツのフランチャイズとなり、他のMLBクラブの2倍以上のワールドシリーズタイトルを獲得した。それがバンビーノの呪いと言われるものです。一種の経営への皮肉です。

 ルースがヤンキースに移籍したのは、1920年のことですが、呪いの始まりが1918年になっているのは、レッドソックスがワールドシリーズチャンプを獲得した最後の年がこの年だったため、便宜上みたいなものですが、呪いのスタートは1918年ということになっております。正確には1920年からの方が良いと思うのですけど。

 以上、大谷選手、おめでとうということと、100年以上前のレコードに光を当てるきっかけになっているのが日本人というのもまた不思議な感じもします。

 お読みいただき、ありがとうございました。

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