スポンサーリンク

【MLB2018】引退を表明したジョー・マウアー。イチローさんとデッドヒートの年も。

ジョー・マウアーが引退

身分的にはFAとなっていて、去就が注目されていたツインズのジョー・マウアー選手( Joe Mauer)が現地2018年11月9日、現役引退を表明しました。

まだ35才なんです。早すぎる引退を惜しみつつも、キャッチャーというポジションの消耗の激しさも感じざるを得ません。

輝かしい打撃

「ミートのうまい左打者」、「安打製造機」などジョー・マウアーの凄さを一言で表わすとありきたりの言葉ですが、その表現がぴったりと当てはまる活躍をした選手だと思います。

「捕手で左打者」というと元NYYのホルヘ・ポサダを思い出します。ホルヘ・ポサダはMLB17年で安打数1,664、HR275、RBI 1,065、AVG .273。しかし、ジョー・マウアーは通算打率が3割超えの.306、安打数に至っては2,123を数えます。HRこそ143でポサダには及びませんが、いかに好打者だったかというのがよくわかると思います。

2塁打の数428本は、ツインズ歴代で1位。あの殿堂入りのカービー・パケットの414を超えています。カービー・パケットは安打数は2304、打率は.318でマウアーを上回っています。12年のキャリアの短さから言ってもやはりすごい選手なのですが、マウアーの場合、キャッチャーですから、この辺は非常にいい勝負と言うのが正解かと思います。

マウアーのキャリアスタッツ

マウアーのアウォード歴は、MVP1回、オールスター6度、ゴールドグラブ賞3度、シルバースラッガー賞5度、首位打者3度というすごさ。

マウアーの略歴

地元出身

ジョー・マウアーは2001年アマチュアドラフト1巡目でツインズに入団。セントポールの出身で地元中の地元という選手でした。ツインズはこの年、全体1位で選手を指名できる立場にあり、マーク・プライアーを1巡目指名しようとしていましたが、条件が合わずにマウアーに変更しました。マウアーもフロリダ州立大学の入学が決まっていましたが、ツインズに入団を決めました。双方ともにいいご縁があったんですね。

MLBデビュー

メジャーデビューは2004年4月5日。オープニングからゲームに出たことになります。そして上の表のようなキャリアを誇っております。

怪我

怪我の方ですが、2009年になる前のオフに腎臓を手術、この年は背中の痛みなどもあり戦列復帰は5月だったにもかかわらず、オールスター、MVP、GG、SSとキャリア最高の年を過ごしました。

2013年に試合中にファウルチップがあたって脳震盪を起こし、2014年シーズンから捕手のポジションの消耗度も考慮され、キャッチャーを守ることがなくなり、打撃に専念となりました。

アメフト

高校時代、アメフトでQBを務めていて、捕手のポジションはQBに似ていると考えていたことから、捕手を離れることは本人にとっても大きなキャリアチェンジになったと思います。

そして、ジョー・マウアーで忘れてはいけないのがイチロー選手ですね。

マウアー vs イチロー選手の激しいデッドヒート

ジョー・マウアーのキャリアの旬は2008/2009/2010年の25才、26才、27才の時と言ってもいいかもしれません。もっとも2013年のシーズンでも打率2位に入る好成績を残しておりますが、やはり上記の3年だと言えるでしょう。

イチロー選手の2008/2009/2010年の3年間はすでに34才、35才、36才の年齢に達しておりました。数々のアウォードを受賞しているイチローさんが最後にGG賞受賞とASG出場を果たしたのが2010年でした。

いみじくもイチローさんがメジャーデビューした年にマウアーがドラフト指名されていることを考えると縁もあるのかなと思ってしまいます。

イチロー選手との首位打者争い

この間ですが、2人のデッドヒートはこのようなものでした。マウアーは2006年に首位打者に輝いているので、2006、2008、2009、2010の打撃を見てみます。

【打率   2006/2008/2009/2010  カッコはALでの順位】

  • マウアー : .347 (1) / .328 (1)/.365 (1)/.327(3)
  • イチロー   : .322 (6) / .310 (7)/.352 (2)/.315(7)

【安打数  2006/2008/2009/2010  カッコはALでの順位】

  • マウアー: 181 (-) / 176 (-) / 191 (6) /167 (-)
  • イチロー: 224 (1) / 213 (1) / 225 (1) / 214 (1)

安打数はイチロー選手が大きく上回っておりますが、2009年に首位打者争いで激しく競り合いました。MLBファンの間ではやきもきした年でしたね。来年が2019年ですからちょうど10年前ですね。

ペドロイアとの争い

その前年の2008年、ジョー・マウアーが打率を競っていたのはレッドソックスのペドロイアで、マウアーの.328に対してペドロイアが.326という僅差での勝利でした。

ジョー・マウアーがもう見られなくなるのは切ないですね。

捕手で左の好打者ということで、センスしか感じなかったジョー・マウアー。高い身長でHRよりも安打が多かったというのが余計にそう思わせました。

お疲れ様でした。今後は指導者への道を進むと思われます。近い将来、監督になりそうですね。

お読みいただき、ありがとうございました。

コメント

スポンサーリンク

NEW

【MLB2025】ブレーブスがレンジャーズからデーン・ダニングをトレードで獲得
【MLB移籍2025】ロイヤルズがパイレーツからアダム・フレイジャーを獲得
【MLBオールスター2025】9回で同点!前例のないスウィング・オフ(HRダービー)で決着へ!MVPはカイル・シュワーバー
【MLB2025】20年前の予言的中!オールスターHRダービーを制したのはカル・ロリー!513ftのO・クルーズも退ける!
【MLBドラフト2025】全体1位は高校生SSのイーライ・ウィリッツに決定(ナッツが指名)
【MLB2025】投手・大谷が5度目の登板でさらなる凄み!ドジャースは連敗を7でストップ!
【MLB2025】ギャレット・クロシェ、100球ジャストでキャリア初のシャットアウト勝利!試合時間は2時間8分!!
【MLBプロスペクト】2025フューチャーズ・ゲームはスイッチ投手も登板!MVPはドジャースのホスエ・デポーラに決定!
【MLB2025】大谷がジャイアンツ戦で海に32号HRを放つも、ドジャースは追撃及ばず7連敗!
【MLB2025】ブレグマンと吉田が戻ったレッドソックスが逆転で8連勝!セダン・ラファエラがサヨナラ2ランHR!
【MLB2025】PCAが4-3、2本塁打、3RBIと大爆発!ASG前に25-25を達成!
【MLB2025】吉田がシーズン・デビュー戦で3安打!レッドソックスは6連勝!
【MLB2025】ヤンキース、DJ・ルメイヒューをDFAに
【MLB2025】大谷がミズロウスキーから31号リードオフHR!しかし、ドジャースは完全に封じられ、5連敗
【MLB2025】ダルビッシュ投手が手応えのある復帰登板!4回途中5奪三振!
【MLB2025】オールスターのピッチャー、リザーブが発表され、ロスターが決定!
【MLB2025】大谷、バースデー登板で2回3K!しかし、ドジャースはアストロズに連敗
【MLB2025】マリナーズのカル・ロリーが34、35号の2HRs!オールスター前にキャリアハイ!
【MLB2025】オールスターのスターターが発表される!タイガースから3名!PCA、ジェイコブ・ウィルソンなど若いメンバーも!
【MLB2025】クレイトン・カーショウがキャリア通算3,000奪三振を達成!歴代SOランク20位に!
【MLB2025】大谷が7月1日時点で30号HR!ドジャースは山本も好投し、CWSを圧倒!
【MLB2025】フューチャーズ・ゲームのロスターが発表される!タイガースのホスエ・ブリセーニョらが選出される
【MLB2025】タリク・スクーバルが圧巻の7回13K! 8年ぶりに行われたコメリカでのサンデー・ナイト・ゲームを盛り上げる!
【MLB2025】6月終盤で打率.340!A’sのルーキー、ジェイコブ・ウィルソンが天才ぶりを発揮中
【MLB2025】大谷、3度目は2イニングに登板して101.7mphを計測!KCはパスカンティーノらがセス・ルーゴを援護!
【MLB2025】大谷がリードオフ29号と同点トリプルを放つ!KCはボビー・ウィットとマイケル・ガルシアが躍動するも、一歩及ばず
【MLB2025】レッズがパドレスを圧倒!ニック・マルチネスがニア・NO-NO、スペンサー・スティールが3HR!
【MLB2025】ASGのNLDH(Phase1)に選出された大谷が28号HR!カーショウは3000Kまであと3つ!
【MLB2025】今永が復帰戦で5回1ヒッターの好投!チームメイトから大歓迎される!
【MLB2025】ジェイコブ・ミズロウスキーのヒートは続く!ポール・スキーンズとの初対決を制す
タイトルとURLをコピーしました